「サンペレグリノには注意しないと体に悪い影響がある」というの噂がありますが、量をしっかり守ればまったく問題ない飲み物なんですよ。
サンペレグリノとは、イタリアの炭酸入りのナチュラルミネラルウォーターです。
サンペレグリノは体に悪い影響がないなら、なぜそのような噂があるのでしょうか。
近年、健康やダイエットを目的として、水の代わりに飲む方が増えてきている炭酸水。
サンペレグリノについて気になること、正しい知識を知ることによって、サンペレグリノを健康に美味しく安心して飲むことができます。
そんなサンペレグリノについて、今回紹介していきたいと思います。
Contents
サンペレグリノは注意しないと体に悪い!と言われる理由
サンペレグリノがなぜ注意しないと体に悪いよと言われているのかというと、含まれるウランの濃度が他のミネラルウォーターと比較して高い数値になっているからです。
ウランというと、体に入れていいのとかなんかこわい物質というようなマイナスのとってもこわいイメージがありますよね。
だから、「そんなに危険なものが入っているものなんて、絶対飲まないほうがいい!」って思ってしまいませんか?
実はウランは、身近にいくらでも存在します。
土壌や岩石中、市販されている自然水、海水や河川にも…こんな身近なところにもウランはごくわずかですが含まれています。
ウランは身近にいくらでも存在します。1グラム中のウラン原子の個数を測定値や岩石標準試料の推奨値から算定しました。花崗岩中に含まれるウランは少し多めですが、1グラムの土壌や花崗岩中に1015(1000兆)個程度のウラン原子が存在します。また、夏になれば海水浴をします。水道水は河川や地下水が利用されています。海水、湖水、河川等には1L中に1兆から1京個のウランが含まれています。河川や自然水と同程度です。水道水基準が海水程度以下であることに以外に感じられるかもしれませんが、放射線の影響というよりはむしろ重金属としての科学的な毒性から設定されていると考えられます。超純水中のウランの濃度は最新の測定器の検出限界(2pg)以下で、ほとんど金属不純物は検出限界以下です。
「引用:環境研ミニ百科第94号(財団法人環境科学技術研究所 広報・研究情報室)」
ウランは、どこにでもある身近な存在ですが、ごく微量であるため含まれていること自体はそんなに恐れるほどの影響はありません。
しかし、問題はそのウランの濃度。そして、誰がどれだけ摂取するのかが重要になってきます。
サンペレグリノのウランの濃度について
では、サンペレグリノのウラン濃度はいったいどのくらいなんでしょうか?
1000mlあたり0.004~0.008mgのウランが含まれています。
他のミネラルウォーターと比較してみましょう。
Volvic(ボルヴィック)※販売終了 0.0005
Vittel(ヴィッテル) 0.0003~0.0006
Evian (エヴィアン) 0.00158~0.002
Perrier(ペリエ) 0.0048 (乳児の場合、基準値越え)
S. Pellegrino(サンペレグリノ) 0.004~0.008(乳児の場合、基準値越え)
ウランって私たちの体にどのくらい入れてもよいものなのでしょうか?
【ウラン濃度の限度基準値】
大人の場合、1000mlあたり0.01mg
乳幼児の場合、1000mlあたり0.002mg
これ以上ウランが含まれていると危険だとされています。
このことから、大人には問題ないですが飲みすぎには注意ですね。逆を言えば、飲む量に注意すれば過度に不安になる必要はありません。
個人の見解としては、500mlのペットボトルを一日1本なら安心して飲めそうです。
安心してたくさん飲みたい方は、炭酸ではありませんが同じく硬水のヴィッテルがおすすめ!
先ほど一覧でご紹介したとおり、ヴィッテルのウラン濃度はサンペレグリノの10分の1以下です。
子どもや妊娠中の女性にとって、サンペレグリノのウラン含有量は注意しなければいけない量だと思います。
このことから、毎日大量に飲むことは控えるべきですね。
ウランを摂取すると呼吸器系や腎臓の機能に障害をもたらしてしまう可能性が高いと言われています。
しかし、食事などで口から摂取されたウランは、ほとんど数日以内に排泄されますよ。
腎臓に達したウランのほとんどは数日以内に尿中に排出されるのですが、骨に沈着した場合は長期間にわたって残ります。
このことから、飲みすぎには少し注意が必要ですね。
サンペレグリノは注意すれば効果がかなり期待できる!
サンペレグリノは飲み過ぎにさえ注意をすれば、大人は気にせずに飲める炭酸入りミネラルウォーターです。その効能などについて紹介していきます。
サンペレグリノの炭酸の強さ
炭酸自体は、微炭酸となっており炭酸が苦手な人におすすめの炭酸水です。
他に売られている炭酸水よりもかなり弱いです。
コンビニやスーパーに売っている炭酸水と比較しても炭酸ガスは弱めで、泡もキメが細やかなタイプです。
しかし、炭酸を感じられないというものではなく、微炭酸でありながらもしっかり感じられるものです。
炭酸のシュワシュワ感が苦手という人やビリビリくる感じが苦手という人にも飲める程度の炭酸じゃないかなと思います。
サンペレグリノは、何かに割って飲むというような炭酸水ではなく、そのまま普通に飲むのが一番良いと思いますよ。
サンペレグリノの特徴
最初に紹介したように、ヨーロッパのイタリアのミネラルウォーターです。
サンペレグリノは、硬度が674の超硬水とよばれる部類の炭酸水です。
引用:辻調理師学校 コラム「料理と水の相性を知ろう 」(2006/7/27)
硬度 ミネラルウォーター(数字は硬度) 軟水 0~60 1.173 アイスエイジ(カナダ)
11.7 ヴォス(ノルウェー)
30.4 天然水 南アルプス(日本)
32.0 六甲のおいしい水(日本)
38.0 クリスタルカイザー(アメリカ)
60.0 ボルヴィック(フランス)中程度の軟水 60~120 102.25 ティナント(イギリス)
108.4 パンナ(イタリア)硬水 120~180 139 那須岩清水(日本)
161 ロケッタ(イタリア)非常な硬水 180~ 291 エビアン(フランス)
400.5 ペリエ(フランス)
674 サンペレグリノ(イタリア)
1551 コントレックス (フランス)
1677 ヴィトロガッティ (イタリア)
硬水の主なメリットとはいったい何なのかというと、カルシウムやマグネシウムといったミネラルが豊富に含まれていることです。
硬水の中に含まれているカルシウムやマグネシウムといったミネラル成分は、地下の岩石から時間をかけてゆっくりと溶け出したものです。
したがって、日本やイギリスなどの島国では滞留年数が短かくなるため地下水の硬度は低くなるという傾向があります(日本でも沖縄は硬水が多いです)。
硬水はこの利点を生かして、食事だけでは不足しがちなミネラルを水分とともに摂取できるという点で、大きなメリットといえますよ。
ただ一般的に、カルシウムやマグネシウムといったミネラルが多く含まれている水ほど、クセがありお口当たりが重く苦みを感じる人が多いのが特徴です。
日本人は軟水に慣れているためなのか「なんだかいつも飲んでいる水とは違う味がする」と硬水と軟水との違いに違和感を感じて嫌だという人がいます。
その一方で、「水でミネラル不足を補いたい」、「硬水のほうがおいしい」などと、硬水を好んで飲んでいる人もいるはずです。
味についての好みは、どんなものでもわかれますよね。
硬水のメリット
・便秘解消効果が期待できる
・ニキビ改善が期待できる
・肉料理への使用に適している
硬水のデメリット
・素材を生かす料理には不向き
・飲みすぎると下痢を引き起こす恐れがある
日本の水道水というと、軟水なんです。だから、日本人は軟水の方に親しみがあるかもしれません。
軟水は、胃腸や肌など「体に優しい」といった点があげられます。胃腸が弱っている状態の人、また弱い人や胃腸が未発達な赤ちゃんや子どもが飲んでも安心です。
また、石鹸の泡立ちもよく肌や髪を優しく洗うことができます。
一方、硬水に含まれる多くのミネラルを補給できる点はとても魅力的です。
朝起きたとき、お風呂に入った後、夏場や乾燥した時期などの喉が渇いたとき、スポーツ後などにおすすめです。
なぜなら硬水は汗とともに失われるミネラルを補給する手助けとなってくれるからです。
よく足がつるなんていう人もミネラルが不足している可能性があります。
硬水を飲むことでミネラルを補うことができるので、習慣にしてみるのもいいかもしれませんね。
ただし、硬水を飲むことで必要なミネラルを全て補えるというわけではありません。食事バランスはしっかり整えたうえで硬水を飲んで補うようにしましょう。
サンペレグリノの成分
サンペレグリノに含まれる成分は下記のとおりです。
1000mlあたり
カルシウム…179㎎
マグネシウム…53㎎
カリウム…2.5㎎
ナトリウム…34㎎
サルフェート…445mg
PH値…7.8(弱アルカリ性)
それぞれ入っているミネラル成分の効果をひとつずつ説明します。
カルシウム
日本人にカルシウムが不足しているのは、日本の水の多くが軟水であることが原因であるともいわれています。
ヨーロッパの人たちは、硬水を飲むことで不足しがちなミネラルを補っています。
カルシウムが不足すると骨粗しょう症や動脈硬化、高血圧などの生活習慣病に加えて、イライラなどストレスを引き起こす原因になるともいわれています。
実は、カルシウムというのは吸収率が低いミネラルなんです。
カルシウムを体に吸収できるのは牛乳で約40%、小魚で約30%、そして野菜にいたっては約20%程度ほどしか吸収することができません。
実は、ヨーロッパの人たちが行っているのと同様カルシウムを効率よく摂取するには水がおすすめなんです。
ミネラルは、水に溶けてイオン化(電解質になる)した形が最も吸収性に優れているといわれています。
カルシウムなど有益なミネラルを食物以外から摂取しようとするなら、ミネラルウォーターが最適といえるのです。
カルシウムは、骨や歯を形成するほか、血液の凝固を促して出血を予防するほか、酵素の活性化、心筋の収縮作用を増し、筋肉の興奮性を抑える働きもあります。
マグネシウム
カルシウムの働きを抑制させて筋肉を緩める働きがあります。
カルシウムをいくら摂っていてもマグネシウムが働いてくれないと意味がありません。だから、カルシウムと合わせて取ってほしいですね。
酵素活性化やビタミンB群の働きを高め、便秘の改善に効果が期待できますよ。
マグネシウムが不足してしまったときには、不整脈が起きやすくなり、慢性的に不足してしまうと虚血性心疾患、動脈硬化症などのリスクが高まってしまいます。
また、吐き気や精神障害などの症状が出てしまったり、筋肉の痙攣を起こしやすくなったりしてしまうのです。
さらに、長期的にマグネシウムが不足してしまうと、骨粗しょう症、心疾患、糖尿病、高血圧などの生活習慣病のリスクを高める可能性が近年示唆されていますよ。
ナトリウム
ナトリウムは、カラダの浸透圧を正常に保ったり他のミネラルの代謝を支えるものです。
ただし、食事で補えるので意識してそんなに摂る必要はないと思います。
しかし、摂りすぎると血圧上昇するのでほどほどに注意しましょう。
カリウム
カリウムは、ナトリウムとともに体内の水分バランスを調整する働きがあります。
ナトリウムを摂りすぎた場合に血圧上昇を防ぐ働きがあり、体から排出されやすいミネラルなので意識して摂取してほしいですね。
カリウムは、不足すると疲労やだるさを感じやすくなります。
カリウムには、ナトリウムを身体の外に出しやすくする作用があり、塩分の摂り過ぎを調節してくれる大切な栄養素です。
サルフェート
ミネラルとは少し違う化合物ですが、体内の血液中の老廃物などの有害化合物を体外に排出する働きに優れた成分です。
代謝を高める働きである「デトックス効果」が高く、新陳代謝を高める作用があります。
生活習慣病の予防や老化防止、アレルギー体質の改善、便秘解消、美肌効果、ダイエット効果も期待できる成分です。
デトックスする方法といえば、排尿、排便、発汗があります。
超硬水のサンペレグリノに含まれるサルフェートには、高い利尿作用があるため、老廃物や有毒化合物を体外に多く排出してくれることとなるのです。
またサルフェートには、腸内細胞の悪玉菌を減らし、善玉菌が増えることで腸内環境を整えるはたらきがあります。
サルフェートには、アセトアルデヒドを排出する効果があります。肝臓で処理されたアルコールが毒性の高いアセトアルデヒドになり、二日酔いや悪酔いの原因となります。
二日酔いや悪酔いで起こる体調不良のときには、サルフェート入りの超硬水を飲むと良いと思います。
サルフェートを飲むと利尿作用が働き、アセトアルデヒドを体外に速やかに出してくれますよ。
具体的な効果を紹介
胃腸の活性化
サンペレグリノは、成分からもミネラルがとっても豊富です。炭酸は飲むことによって、胃腸に刺激を与え胃の粘膜を活発にしてくれます。
サンペレグリノは微炭酸なので、炭酸が苦手という人でも飲みやすいです。ですので、苦手な人にも胃腸の活性化を促すことができるはずです。
硬度の高いサンペレグリノを飲むことで、高い効果がより期待できるのでおすすめです。
血流の促進
超硬水なのでカルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウムといったミネラルが豊富です。ミネラルは血行を良くする作用があります。
血流の流れをよくしたいなと思う人には、サンペレグリノを飲むことをおすすめします。
便秘の改善
ミネラルには、腸の働きを活性化させる作用があります。腸の動きを良くすることによって、便秘の改善や予防にもつながってきます。
便秘になりやすい人には特に飲むことをおすすめします。
しかし、妊娠中などはウランの摂り過ぎに気をつけなければいけないので、女性は妊娠中以外の時に飲むようにしましょう。
炭酸水は血行をよくして疲労物質を取り除く
食前や小腹がすいたときに、炭酸水を300~500mlほど飲むことによって、おなかが満たされて、食事の量や間食をおさえることができるようになります。
飲むときは「常温」で飲むことがおすすめです。
これは、炭酸水に含まれる炭酸ガスが胃の中で満たされることで、「お腹がいっぱいだ」と脳が錯覚してくれるからです。
逆に、同じく食前に炭酸水を100~150mlほど飲むと、ガスが胃を刺激して食欲を増進させてしまいます。
この時は冷たい炭酸水で飲むと胃腸をより刺激するのでおすすめです。
炭酸水を飲むことによって、血中の二酸化炭素の濃度が上がり、より多くの酸素を運んでくれます。
そのことで血行がよくなり血液中の疲労物質の排出が進み、疲労回復につながるといわれています。
また、病気や老化の原因の1つとされる活性酸素の働きを抑制する効果もあります。
炭酸水を飲むことはいいことずくめなんですが、飲み過ぎることはよくないようです。
炭酸水をたくさん飲むことで、いろいろな効果がたくさん得られると期待して、 炭酸水を飲みすぎてしまうと悪影響を及ぼすこともあります。
例えば、下痢や腹痛になる可能性があったり、お腹にガスがたまったり、貧血や疲労の原因になったりしてしまうこともあります。
飲みすぎを控え、適量に抑えることが大切です。
サンペレグリノの注意が確認できたら購入場所をチェック
サンペレグリノは、注意すればメリットがある飲み物であるということがわかりました。
しかし、サンペレグリノは外国の炭酸水です。いったいどこで購入することができるのでしょうか?
サンペレグリノは、イオンなどのといった大型スーパーをはじめ、コストコ、成城石井、カルディ、ドン・キホーテなどで売っています。
ちなみに、記事を書く際にコストコでサンペレグリノを調べたら売り切れでした。
通販での販売店の情報
サンペレグリノはネット通販で購入することができます。通販での取り扱いは、楽天、Amazon、Yahoo!ショッピングなどがあります。
ネット通販なら売り切れ情報などが一目でわかるので、買いに行ったときに「売ってなかった!」「売り切れていた!」という心配もありませんね。
サンペレグリノ (S.PELLEGRINO) 炭酸水 PET 500ml [直輸入品] × 24本
こちらはペットボトルの500ml×24本パックです。
サンペレグリノ (S.PELLEGRINO) 炭酸水 瓶 750ml [直輸入品] ×12本
こちらは瓶の750ml×12本パックです。
まとめ
- ウラン濃度が高く、子どもや妊娠中の女性は避けること、飲みすぎに注意が必要
- 硬水のため、日本の水とは異なる味である
- ミネラルが豊富で健康へのメリットが多い
「サンペレグリノには注意しないと体に悪い影響がある」というの噂がありますが、量をしっかり守ればまったく問題ない飲み物なんですよね。
しかし、サンペレグリノは、ウランの濃度が他のミネラルウォーターに比べて高い値になっており、子どもや妊娠中の女性は飲むのを避けたほうが良い飲み物です。
このようなデメリットばかりではないサンペレグリノでメリットもたくさんあります。
サンペレグリノのメリットを特徴をまとめると、
・弱アルカリ性の微炭酸水
・硬度734mg/Lの硬水
・ミネラル豊富でカラダを強化できる
・美容やダイエットにも効果あり!
といった、スーパー炭酸水です!
スーパー炭酸水サンペレグリノですが、飲みすぎは良くないです。かえって体に毒になることがあります。
サンペレグリノとうまく付き合うことで健康で美しい体を作っていきましょう!