トウモロコシを原料とするコーンスターチが体に悪いという話を聞きました。
実際、日本はトウモロコシのほとんどを海外からの輸入に頼っているので、遺伝子組み換えを行っている可能性があります。
しかし、日本で取り扱うために一定の基準をクリアしたものが使われているため、基本的に危険なものではありません。
料理やお菓子作りなど幅広く活躍するコーンスターチ、安全に使いたいですよね!
今回は
・コーンスターチが体に悪いといわれる理由
・コーンスターチの代用品
・ビールにコーンスターチが含まれる理由
・購入方法
について、調べてみました。
ぜひ最後まで読んでみてください!
Contents
コーンスターチが体に悪いと言われる理由は2つ
コーンスターチはトウモロコシから抽出されるデンプンです。
そんな、コーンスターチが体に悪いといわれるのは大きく二つの理由があります。
遺伝子組み換えの可能性がある
コーンスターチの原料であるトウモロコシはほとんどアメリカ、ブラジルといった国から輸入したものです。
海外では虫害や病気に強い農作物を作るために遺伝子組み換えをおこなわれることがあります。
こういったものはGMコーンと呼ばれ、アメリカで生産されるトウモロコシのほとんどはGMコーンです。
遺伝子組み換え食品の摂取はガンや白血病、アレルギーなどの健康被害のリスクがあるという指摘もあり、安全性を心配する人も多いです。
日本では厚生労働省によりさまざまな研究の上で安全と判断されたものを輸入しているのですが、心配な気持ちもわかります。
製造の過程で無水亜硫酸を使用している
コーンスターチの原材料には、酸化防止剤として無水亜硫酸が入っています。
これは、硫黄または硫黄化合物を燃焼させることで発生するガス状の物質で食品の酸化防止、漂白を目的として使われるものです。
コーンスターチの原料であるトウモロコシからデンプンを取り出す際にも使用されていて、安全性が気になる方もいるんじゃないでしょうか?
しかし、これはコーンスターチの製造過程で、高温で熱せられることにより、完全除去されるので健康への心配はありません。
コーンスターチは体に悪い!?代用するならコレ
コーンスターチは日本の安全基準をクリアしたものが使われているので、基本的に問題はないとされています。
しかしコーンスターチの安全性が心配な場合、ほかのもので代用するのも一つの手段です。
ここではいくつか代用品を紹介させていただきます。
それぞれ一長一短なので、用途によって使い分けてみてください。
片栗粉
コーンスターチの代用品として、一番に挙げられるのは片栗粉です。
片栗粉は、コーンスターチと同じデンプン食材で、原料としてじゃがいもが使われており、国産のものも多いです。
また、デンプン食品の中でもコーンスターチと近い性質をしており、手に入りやすい食材でもあります。
主な用途として、シチューなどのとろみづけやクッキーをサクサクに仕上げたいときなどに使えます。
片栗粉の方が水に溶けたときの粘度が高いため、とろみづけで使うときの分量はコーンスターチより少なくするとよいでしょう。
手軽に使える片栗粉ですが、温度が低くなると粘度が低くなるという性質があるためカスタードクリームなど冷ますものには向きません。
薄力粉
小麦を使ったデンプンの中でもグルテンと呼ばれるたんぱく質が少ないものを薄力粉と言います。
グルテンは料理に使う際粘り気を出すので、片栗粉では作れないカスタードクリームやチーズケーキといったものに使えます。
グルテンが多いと生地が重くなってしまうので、コーンスターチに近い仕上がりを目指すのであれば、小麦粉の中でも薄力粉が最適です。
クッキーなどの焼き菓子にも使えますが、しっとりとした仕上がりになるので、サクサクとした食感なら片栗粉に軍配が上がります。
米粉
片栗粉、小麦粉に次いで手に入りやすい米粉ですが、上記二つに比べるとコーンスターチの代用としては向かないようです。
米粉はとろみづけにはあまり適さず、ケーキなどの生地として使う際も米粉特有のもちもちとした食感になってしまいます。
しかし、米粉の良さでもあるので、コーンスターチやほかの粉に出せない食感を楽しみたいときに活躍させてあげましょう。
個人的には唐揚げの揚げ衣としては米粉が一番だと思っています!
ビールにコーンスターチが入っている理由
多くのビールの副原料として、コーンスターチが含まれています。
正確には、トウモロコシだけでなくほかのデンプンも含めたスターチが使われており、加えて原料であるコーンも使われます。
つまり、コーンスターチというより、コーンとスターチが入っているわけですね。
麦芽、ホップ、水といった主原料に加え、発酵の際に副原料として入れられることで、ビールの味をすっきりさせる役割があります。
以前、遺伝子組み換え食品問題が話題になった際、大手の5つビール会社が副原料として使われるトウモロコシについて言及していました。
いずれの会社も遺伝子組み換えしたトウモロコシを使用しており、供給面の問題から以後も使用し続けているとのことでした。
遺伝子組み換え食品に関しては、安全であるというのが厚生労働省の見解ですが、心配する人が多くいるのも現状です。
心配な場合は、原材料としてコーンやスターチが含まれていないビールを求めることもできます。
特に、最近は麦100%を売りにしている商品もあり、購入の際、気にしてみるのもいいかもしれません。
コーンスターチの購入方法
コーンスターチは近くのスーパーやコストコで買い求めることができます。
ネットショッピングでもお買い求めいただけますので、探してみてください!
ここでは、Amazon人気一位の火乃国食品さんのコーンスターチを紹介させていただきます。
まとめ
今回の記事のまとめです。
・コーンスターチはトウモロコシからデンプンを抽出した食品である
・原料のトウモロコシはほとんど海外からの輸入品が使われており、遺伝子組み換えがされているものが多くある
・コーンスターチの原材料の無水亜硫酸は製造の過程で除去されるため安全である。
・日本で扱われる食品は厚生労働省の認可が下りた安全なものである
・多くのビールにすっきりとした味わいを作るために、副原料としてコーンとスターチが使われている。
遺伝子組み換え食品は安全とされています。
しかし、安心して生活を送るうえで、自分の食べるものをしっかりと選ぶことは大切なことです。
今回の記事を、選択するうえでの一つの参考としていただけると幸いです。