なめこは、食べ過ぎてしまうと体調を崩す可能性があります。
具体的には、なめこを食べ過ぎてしまうと下痢や腹痛などを引き起こす恐れがあり注意が必要なんです。
しかし、「ぬめり」がある食材として有名ななめこは、さっぱりと食べられるのでついつい食べ過ぎてしまうこともあるのではないでしょうか。
なめこはキノコの仲間なので、栄養価がとても高いです。また、カロリーも低くダイエットにも適しています。
では、なめこを食べるときにはいったいどんなことに注意すれば良いのでしょうか。
そこで今回の記事では、なめこを食べるうえでの注意すべき点や、なめこを食べたときの栄養や効能はどういったものがあるのかについてご紹介したいと思います。
Contents
なめこの食べ過ぎに注意が必要な理由は2つ
なめこは、食べ過ぎに注意すべきだとの声がありますが、その理由はいったいなぜなのでしょうか。
なめこを実際に食べ過ぎてしまった多くの方が、腹痛や吐き気といった症状を感じていました。
腹痛や吐き気といった消化器に症状が出てしまう原因は、なめこに含まれている食物繊維が原因です。
きのこ類にはなめこにかかわらず、食物繊維が豊富に含まれているんです。
その食物繊維が含まれていることが注意しないといけない原因となっています。
下痢や腹痛をおこす
なめこは、豊富な食物繊維があり、適量であれば腸内環境を整え、便秘予防に良い栄養素です。
食物繊維でも水溶性食物繊維には、便をやわらかくする作用があります。
そのため、過剰に摂ってしまうと便がゆるくなり過ぎてしまい下痢につながるおそれがあるので注意しましょう。
便秘になる
不溶性食物繊維がなめこには、多く含まれています。
不溶性食物繊維には、保水性が高いため胃や腸で水分を吸収して便の量を増やして排便を促すはたらきがあるんです。
しかし、摂り過ぎてしまうと便が大きく固くなり、腸内でつまりやすくなりますよ。
もともと便秘気味の人が不溶性食物繊維を摂り過ぎてしまうと、便秘がさらに悪化してしまうおそれがあるため気をつけましょう。
なめこは、食べやすくついつい食べ過ぎやすいので、注意して食べないといけませんね。
なめこの適量は?
食べ過ぎに注意とされるなめこですが、どのくらいが適量になるのでしょうか。
なめこの適量は、1食あたり25~30gぐらいになります。
スーパーなどでよく見かける真空パックのなめこは、1パックあたりだいたい100gで売られていますよ。
この1パックのなめこを、味噌汁などにいれて4人でわけるとちょうどいい量となっています。
ちなみに、なめこ30gは、1日の食物繊維の摂取目安量の5%に相当するんです。
この量までなら、なめこの食物繊維によって下痢や腹痛になる心配なく食べることができますよ。
なめこの食べ過ぎより悪い!?注意すべき3つの行為
なめこは、味噌汁やおろし蕎麦などに入れるととても美味しいですよね。
ついつい食べ過ぎてしまいますが、食べ過ぎ以外にもやってはいけない悪いことがあるんです。
なめこは、すぐに火が通る食材ですが、火を通さずにうっかり食べてしまうと、腹痛や下痢を引き起こすことがあります。
このようになめこは、使い方を注意しないといけないことがあるんです。
それでは、注意しないといけないことなど3つご紹介します。
なめこを生で食べてはいけない
なめこを生のまま食べることをしてはいけません。
なめこは、パックに入っていて加熱処理済と思われることもあるようです。
しかし、なめこが入っている袋の裏には「良く洗い加熱調理してご利用ください」という記載があります。
実際にネットの口コミなどで、「そのまま使ったら腹痛と下痢になった」という声が見られるんです。
また、なめこをおろし蕎麦に入れ使う場合に、加熱する時間が足りないと下痢や腹痛、吐き気といった症状が現れることがありますので、気を付けましょう。
なめこは必ず十分な加熱しないと体に悪いので、しっかり加熱してから食べるようにしましょうね。
【茹でる】
1.鍋になめこが十分浸かる程度の水を入れて沸騰させる
2.沸騰したらなめこを入れて、30秒〜1分茹でる
3.すぐにザルでお湯を切る
【電子レンジを使う】
電子レンジを使う方法は、手間が掛からなお手軽で簡単な方法です。
1.耐熱容器にパック半分くらいの量の生のなめこを入れて、ラップをする
2.500wで1〜2分加熱する
なめこを常温保存してはいけない
なめこは、基本的に常温での保存は向いていません。
なめこは、自生している場合も栽培する場合も0~5℃程度の涼しい環境が適しています。
そのため、スーパーマーケットなどでも冷蔵コーナーで販売されており、家では冷蔵庫で保存するよう推奨されているんです。
常温で放置していると、なめこにとっては悪い環境のため早く腐る原因になってしまいます。
また、先ほどの適温からもなめこは保存に適した温度が低いのが特徴です。
他のきのこであれば野菜室でも保存できますが、なめこにとって野菜室は温度が高すぎるため、チルド室が最適となります。
なめこは、買ってきたら冷蔵庫のチルド室で保存するようにしましょう。
なめこの洗い方に注意
スーパーなどで販売されているなめこには、おがくずや汚れが付着していることがあります。そのため、軽く洗ってから使うようにしましょう。
しかし、なめこには独特のぬめりがありますよね。
このぬめりが美味しく、香りやうまみのほかアミノ酸やミネラルなど栄養も含まれています。
なめこを洗うときには、洗い過ぎないように注意しましょう。
それでは、なめこの洗い方についての手順を紹介します。
1.株がついているなめこは石づきを切り落とし、ほぐしながらザルに入れる。真空パックの場合は袋を開けて、そのままザルに入れる
2.なめこを洗う。洗うときは「さっと」で良い
新鮮ななめこの選び方
とても腐りやすいなめこなので、スーパーなどで購入する際は新鮮ななめこを選ぶことも大切です。
新鮮ななめこはどんな感じなのか、紹介しておきますね。
<真空パックのなめこ>
・袋が膨張していないもの
・硬くて形がしっかりしたもの
・外からでもなめこの形がくっきり浮き出ているもの
<袋(株付き)のなめこ>
・かさが開いていない
・肉厚なもの
・ぬめりのツヤがある
・かさやじくにハリがあり割れていない
・全体の色が明るめできれいな栗色をしている
上記の項目を見て買うことで新鮮ななめこを買うことができますよ。
新鮮ななめこを選んで、できるだけ早めに食べ切るようにしましょうね♪
なめこを食べ過ぎず栄養をしっかり摂りましょう!
なめこを食べ過ぎず栄養や効果をしっかり摂り入れよう
なめこは、食べ過ぎには注意が必要ですが、実は、なめこには栄養や効果がたっぷり!
なめこには、下記にあげられている栄養素が含まれています。
・食物繊維
・βグルガン
・ナイアシン
・コンドロイチン
・トレハロース
・カリウム
・カルシウム
・パントテン酸
たくさんの栄養素が含まれていますね。それでは、それぞれの効果を紹介していきます。
食物繊維
なめこには、食物繊維が豊富に含まれています。
食物繊維には、整腸効果や血液中のコレステロール濃度の低下、血糖値の上昇抑制などの嬉しい効果があることで知られていますよね。
そんな食物繊維には不溶性と水溶性の二種類あり、この両方をバランスよく摂ることが大切なんです。
なめこには、二種類の食物繊維が両方含まれているんですよ。
水溶性食物繊維は水に溶けるとゼリー状になり、ゆっくりと腸を移動します。
そのため、栄養を吸収する速度を緩やかにして、血糖値の急激な上昇を抑えることができるんです。
不溶性食物繊維は水に溶けにくく、水分を吸収して便の量を増やします。
便が増えることによって便通がよくなり、便秘予防に効果がありますよ。
また水溶性・不溶性食物繊維は、どちらも腸内の善玉菌のエサとなり腸内環境を整えてくれます。
なめこ100gに含まれている食物繊維は3.3gです。
また、なめこにあるぬめりは、「ペクチン」とよばれる水溶性食物繊維のひとつになります。
このペクチンには下記のような効果が期待できます。
- 保水力による鼻、喉、胃の粘膜保護効果
- たんぱく質分解効果
- 腸内環境改善効果
食べ過ぎ注意ではありますが、なめこの食物繊維の栄養や効果は素晴らしいですよね。
βグルガン
βグルガンは、なめこの不溶性食物繊維に含まれている栄養になります。
このβグルガンには下記のような効果が期待できます。
- 免疫力を高める効果
- コレステロール値を下げる効果
- ガンを抑制する効果
- 腸内環境を整える効果
アレルギー症状を予防したい方などに効果的で、おすすめです!
ナイアシン
ナイアシンは水溶性のビタミンB群の一つです。糖質、脂質、タンパク質の代謝をサポートする働きがある効果があります。
ナイアシンには下記のような効果が期待できます。
- 二日酔いを防ぐ効果
- 血行を促進する効果
- 粘膜や皮膚を健康に保つ
アルコールに含まれるアセトアルデビドの分解をサポートする働きがあるので、二日酔い予防の効果がありますよ。
コンドロイチン
コンドロイチンは体を若々しく保つ効果がある栄養になります。
コンドロイチンには下記のような効果が期待できます。
- 関節痛を改善する効果
- 高血圧・動脈硬化を予防する効果
- 腎疾患を改善する効果
- 骨粗しょう症を予防・改善する効果
- 美肌効果、髪や爪に対する効果、アンチエイジング効果
- 目の健康に働きかける効果
美容から生活習慣病予防まで、幅広く効果的な栄養になりますよ♪
トレハロース
トレハロースは化粧品につかわれる天然成分です。
トレハロースには下記のような効果が期待できます。
- 美肌効果
- 血行促進効果
- 腸の善玉菌を増やす効果
トレハロースは自然界にも存在している糖の一つで、「生命の糖」としても知られており、保湿効果に優れています。
カリウム
カリウムは、塩分の取りすぎを調節することから高血圧予防に効果があることで、知られている栄養ですよね。
カリウムの効果には下記のような効果が期待できます。
- 高血圧の予防効果
- むくみ改善効果
「カリウムは多く摂取しても心配ない栄養」と言われているので、高血圧が気になる方は積極的に摂取していくのがおすすめですよ♪
カルシウム
カルシウムは、みなさんによく知られている栄養ですよね!
カルシウムの効果には下記のような効果が期待できます。
- 歯や骨の健康サポート効果
- イライラ予防効果
- 胃液の分泌調整効果
カルシウムは、お子さんにも嬉しい栄養ですね。
パントテン酸
パントテン酸は水溶性のビタミンでビタミンB類の一種です。
パントテン酸の効果には下記のような効果が期待できます。
- ストレスをやわらげる効果
- 動脈硬化を予防する効果
- 肌と髪の健康を保つ効果
不足すると疲労感や頭痛、食欲不振、手足の知覚異常を起こすことがありますのでできるだけ積極的に摂りたいですね。
摂り過ぎたパントテン酸は、すぐに尿として排泄されるので心配はなく、多く摂った場合でも特に問題ないので安心ですよ。
なめこの栄養の効果的な摂り方
さて、嬉しい栄養がたっぷり入っている、なめこ!
この栄養を効果的に摂るには、どのように食べるのがいいのでしょうか。
いくつかポイントがあるので、紹介していきますね。
【過熱調理は短時間で!】
なめこを生のままで食べることはできません。
加熱料理するのが必須ですが、加熱し過ぎることで食物繊維が減ってしまいます。
栄養効果たっぷりの食物繊維のぬめりをキープするには、短時間で加熱調理するのがおすすめですよ。
【味噌汁やスープなど汁物にするのがおすすめ!】
なめこのネバネバ成分「ペクチン」は、たくさんの効果がある嬉しい栄養でしたが、水溶性食物繊維になり、栄養が調理した煮汁に流れ出てしまう性質があるんです。
このことから、煮汁まで余すことなく味噌汁やスープなどの料理にすることでしっかりとることができますよ。
しかし、食べ過ぎには注意してくださいね。
まとめ
- なめこは、食べ過ぎてしまうと体調を崩す可能性があるので注意が必要
- なめこは食物繊維が多く含まれているので、食べ過ぎると、下痢や腹痛、吐き気、胃痛などを引き起こす可能性がある
- なめこの適量は1日25~30g程が良い
- なめこは栄養価が高く、美肌効果や消化機能をサポートする役割がある
なめこは食べ過ぎには注意ないといけませんが、さまざまな健康効果が期待できます。
なめこが大好きな人ですと、一日のうちにたくさん食べることもあるのではないでしょうか。
なめこが好きでも、食べ過ぎには注意しながら適量を食べるようにしましょうね。