「なんで十五夜にはお月見団子やススキをお供えするの?」と子どもに聞かれたとき、とっさに分かりやすく意味を教えてあげるのって難しいですよね。
十五夜やお供え物であるお月見団子やススキには、それぞれ由来があります。
- 十五夜は、「農作ができる感謝の気持ち」をお月様に伝える日
- 農作物などの収穫への祈りや感謝を込めたもの
- お供物のススキは稲穂の代わりと神様の依代になるもの
以降で詳しく、子どもにもわかる簡単な言葉で解説します。
十五夜には子どもと一緒にお月見団子を作ったりする家庭もあるのではないでしょうか?
次の十五夜のときは、子どもと一緒にお月見団子を作りながら、十五夜についてお話しするのも楽しいかもしれません。
子どもでもできる、簡単なお月見の飾りの作り方も紹介するので参考にしてみてください。
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Contents
十五夜のお供え物と意味を解説!!子ども向け
毎年9月7日から10月8日の間で満月が出る日を十五夜と呼んでいます。
ちょうど夜が涼しくなってきた時期ですね。
- 2020年の十五夜:10月1日(木)
- 2021年の十五夜:9月21日(火)
- 2022年の十五夜:9月10日(土)
- 2023年の十五夜:9月29日(金)
- 2024年の十五夜:9月17日(火)
- 2025年の十五夜:10月6日(月)
今年の十五夜はいつだろう〜?
十五夜はどんな日なのか、お月見との違い、お供物の意味について解説します。
十五夜は「農作ができる感謝の気持ち」をお月様に伝える日
昔から月を愛でる風習は日本にもありましたが、十五夜のお月見が広まったのは平安時代です。
当時は、貴族が月を眺めながらお酒を飲んだり、船の上で詩歌や管弦を楽しんでいました。
そして、庶民の間にまで十五夜の風習が広まったのは、江戸時代に入ってから。
しかし、貴族とは異なり、庶民の十五夜は収穫祭や初穂祭の意味合いが強く、無事に稲を収穫できたことの喜びや、農作ができることの感謝をお月様に伝える日になりました。
十五夜は、無事に稲を収穫できたことや農作ができることの感謝をお月様に伝える日
また、十五夜=お月見と思われている事が多いですが、十五夜とお月見はちょっと異なります。
十五夜は1日だけを指しますが、お月見は十五夜の後に訪れる十三夜と十日夜も含んでいます。
十三夜は満月が少し欠けた形をしていますが、十五夜に次いで美しい月と言われています。
十日夜は、地の神さまに感謝の気持ちを表していて、「田の神さまが山に帰る日」ともいわれ、この日までに稲刈りを終わらせるところが多いようです。
十五夜、十三夜、十日夜の3回とも月見をすると縁起がいいと言われています。
お月見は、十五夜だけではなく、十三夜、十日夜も含まれ、3回ともお月見を行うと縁起がいい
十五夜の日がもし雨でも、十三夜や十日夜にお月見できるね!
お供え物のススキは稲穂の代わりと神様の依代
十五夜のお供え物としてススキをお供えしている家庭も多いと思います。
なぜ、ススキをお供えしているのでしょうか?
なんで本物の稲穂じゃなくて、ススキをお供えしているの?
なぜ本物の稲穂をお供えしていないかというと、昔は稲穂はまだ穂が実る前の時期であったため、見た目が似ていることからススキがお供えされるようになりました。
二つ目の理由は、が神様の依代としてススキをお供えしています。
神様の依代とは、神霊が寄りつくもののことです。
なんでススキが神様の依代になるの?
ススキが依代として選ばれていたのは、茎が中が空洞のため、神様の宿り場になると信じられていたためです。
また、ススキの切り口鋭くなっていることから、魔除けになるとも考えられました。
そのため、ススキには悪霊や災いなどから収穫物を守り、翌年の収穫を願う意味が込められています。
お供え物のススキは、収穫の感謝を込めて稲穂の代わりにお供えされている。また、ススキの茎の中が空洞になっているため神様の依代になると信じられている。
お月見団子の由来などお月見の食べ物とその意味を知ろう
十五夜といえばお月見団子ですね。
お月見団子の由来やいろいろなお供え物についてまとめました。
お月見団子には、収穫への祈りや感謝が込められている
十五夜の日に、団子を供える習慣が定着したのは江戸時代からです。
十五夜がお米の収穫時期に重なっていたため、お米の粉で月に見立てて作った団子を供え、お米が無事に収穫できたことに感謝し、次の年の豊作を祈願しました。
お月見団子は月に似せたお団子で、お米が取れたことの感謝を伝えるためにお供えしている。
お供え物は食べてもいい
お月見団子は食べても大丈夫です。
お供えしたお月見団子を食べることは、月の力を分けてもらい、健康と幸せを得ることができると言われています。
美味しいお月見団子の作り方もあるので、次の十五夜ではお子さんと一緒にお月見団子を作ってみるのも楽しいですよ。
お月様を眺めながら食べるお月見団子は美味しいね!
お月見団子以外にもある!いろいろなお供え物
十五夜は別名「芋名月」とも呼ばれています。
里芋やさつまいもなどの芋類を供える地域もあります。
これは稲作以前の、里芋などの芋類を主食として食べていた頃に、十五夜に秋の収穫物である里芋を供えていた名残である説が有名です。
芋類の他には枝豆や栗、果物などの秋の収穫物や水・酒などもお月見のお供え物として飾ります。
いずれも、お月見団子と同じで収穫への感謝を込めてお供えされています。
私の地域ではどんなお供え物があるんだろう〜?
お月見の飾りの意味!!子どもと一緒に手作りしてみよう
十五夜といえばススキとお月見団子ですが、お月見団子の飾りつけ方も特長的ですよね。
お月見団子をピラミッド型に積み上げていくのは、最上部を天に向けることで、お月見団子を通して、収穫の感謝、祈願の気持ちを月まで届かせるという意味が込められています。
お月見団子を乗せているお月見飾りですが、三方とも呼ばれており折り紙で手作りすることもできます。
簡単で見た目も可愛いので、ぜひお子さんと一緒に作ってみてください。
まとめ
十五夜は、「収穫の感謝の気持ちをお月様に伝える日」です。
お供え物は、
- ススキは、神様の依代になっている
- お月見団子は、月に見立てているのとお米が取れたことの感謝を表している
- お月見団子をお月見飾りにピラミッド型に積みあげるのは感謝の気持ちをお月様に届かせるため
などの意味が込められています。
次の十五夜には、子どもと十五夜やお供え物の話をしながら過ごしてみてください。