家の前に駐車をされない方法は、「駐車禁止」のように具体的な張り紙をして、車を移動せざるを得ないようにすることです。
自宅前などに見知らぬ車が停められていると、外出できなくて困ってしまいますよね。
それが配達車両であったとしても、すぐに出かけたいときには、とても迷惑です。
誰が停めたのかわからない迷惑路上駐車の対策について、効果のある方法はなにかを、実際の交通法規とも照らし合わせながら見ていきましょう。
知らない人に注意するのは、やや気が引けることもありますが、交通法規を知っておくと自信を持って注意できるようになりますよ。
この記事を最後まで読めば、迷惑な路上駐車に困ることがなくなります!
Contents
家の前に駐車されない方法!まず罰則を知ろう
道路交通法で、個人宅の車の出入り口3メートル以内は、駐車禁止区域と定められています。
路上の迷惑駐車は、交通事故の原因となることもありますよね。
無断駐車に対して、自信をもって注意するために、法規や罰則も知っておきましょう!
道路交通法の駐車禁止とは
道路交通法で「駐車禁止区域」と言われるのは、駐車することが禁止されている場所のことです。
次にあげるものが、具体的な駐車禁止場所です。ご確認ください。
・駐車禁止の標識や標示がある場所
出典:e-Govポータル(https://www.e-gov.go.jp)
・駐車場や車庫など、自動車専用の出入り口から3メートル以内
・道路工事現場の側端(そくたん)から5メートル以内
・消防用機械器具置き場や消防用防火水槽の道路に接している出入り口から5メートル以内
・消火栓や指定消防水利の標識が設置されている場所、または消防用防火水槽の取り入れ口から5メートル以内
・火災報知機から1メートル以内
また、駐車禁止に違反した場合には罰則が発生します。
実際の罰則について、具体的にその種類と、罰則で課せられる内容についても見ていきましょう。
駐車禁止の罰則は軽くない
迷惑駐車の罰則は、実はとても重いのです。
道路交通法で定めている違反点数および反則金は、「駐停車違反」であるか「放置駐車違反」であるかで異なります。
「駐停車違反」は、運転手がすぐに車両を動かせる状態を言いますが、違反発見時に運転手が車両をすぐ動かせない時には「放置駐車違反」になります。
違反点数については、普通車両の場合のみを抜粋します。こうして見ても、罰金は高額ですよね。
種類 | 種別 | 違反点数 | 反則金 |
駐停車違反 | 駐車禁止場所等 | 1点 | 10,000円 |
駐停車禁止場所等 | 2点 | 12,000円 | |
放置駐車違反 | 駐車禁止場所等 | 2点 | 15,000円 |
駐停車禁止場所等 | 3点 | 18,000円 |
悪質な場合は、刑罰が課せられる可能性もあります。
「放置駐車違反金」の対象になると、標章が貼られ、運転手が出頭を怠った場合には車両の制限も起こります。
駐車する本人には、「コインパーキングが空いてなかった」や「ちょっとだから大丈夫だろう」という軽い気持ちかもしれませんが、罰則は厳しいものです。
自宅前の道路への駐車は、その家の本人の車であっても、道路交通法違反になり得ます。
このように、ルールをよく知っておくと、とても役立ちますよ♪
また、車庫法についても知っておくといいでしょう。
何人も道路上の場所を自動車の保管場所として使用してはならない
出典:e-Govポータル(https://www.e-gov.go.jp)
車庫法では、自動車を「道路上の同一の場所に引き続き12時間以上駐車」することを禁止しています。
また、「夜間に道路上の同一の場所に引き続き8時間以上駐車」することも禁止しています。
このように、車庫法に違反したことになると、通常の刑事事件として刑罰が科せられるのです。
比較的気軽に駐車されがちな、住宅地や街なかの道路上の駐車行為も重罪です。
さて、ここまで、迷惑駐車の罰則などを見て来ました。
このように、重い刑罰が科せられることですから、迷惑駐車は「比較的対処しやすい」と思えてきたのではないでしょうか。
家の前に駐車されないように迷惑な状況を把握しよう
それでは、実際に家の前に駐車されてしまったとき、あなただったらどうしますか?
自宅前の道路わきに駐車された車が、いつまでも動かないとき、私自身もカーテンの脇からのぞきながら、途方にくれたことがあります。
まずは、実際にある迷惑駐車の状況について見ていきましょう。
進行方向を遮られている
自宅の敷地内から車で出ようとしているのに、進行方向を遮られていたら、駐車している車が迷惑行為をしていることは誰の目にも明らかですよね。
運転手が近くにいて、車に乗り込み出かけようとするのを目撃すれば、慌てて移動するでしょう。
ですが、運転手がその場を離れていると、「急いで出かけたいのに」と途方にくれてしまいます。
この場合は明らかに放置駐車違反ですから、本当に迷惑ですね!
いっぽう、運転手が運転席にすわっているのが見えたなら、声をかけてどいてもらえば簡単です。
この場合、ほとんどの人が車に近づき、じかに話してみればすぐに解決すると考えます。
ただ、相手が怖そうだったり、以前に嫌な経験があったりすると、不安を抱いたりすることもあるかもしれません。
私も実際に、迷惑な駐車を移動してほしいと丁寧にお願いしたのに、とても嫌そうな態度をとられて不愉快な気持ちになったことがありました。
人の気持ちや迷惑を考えることは、社会人としてもとても大事なことですよね。
視界が悪くなっている
自宅前の道幅が少し余裕があるなど、停車されやすい場所では、勝手に道路わきに停められてしまいがちですよね。
駐車しやすいと思われてしまうと、たびたび停められてしまい、通行車両からの視界が悪くなって、交通渋滞や事故の原因になり得ます。
子どものいるご家庭では、思わぬ事故にもつながりかねません。
そんな危険を回避するためにも、迷惑駐車を絶対に阻止したいですよね!
レッカーされている路上駐車車両を見ることもあるけれど?
駐停車禁止区域内であれば、間違いなく通行の妨げで違反となります。
しかし通報しても、「当人同士で話し合って解決するように」となり、すぐにレッカー車が手配できないケースも現実的には多いと聞きます。
もし迷惑車両をレッカーしてもらうとしても、隣人が関わる場合などは、かえって気まずいもの。
誰もがそのようなシチュエーションは避けたいですよね。
家の前に駐車されないで、なおかつ、できるだけ穏便にすませられるのがベストです!
ここまでで、様々な迷惑駐車の様子を想定してみましたが、迷惑駐車を具体的にどう回避していったらいいかを、次で解説していきます♪
家の前に駐車されない対策7つを解説!
このように見てくると、迷惑駐車は、迷惑を受けた側の私たちが、対処に時間と労力をかけなければなりません。
できることなら、トラブルがおきる前に対処したいものですね。
ここからは、家の前に駐車されない方法の中で、実際に私がやってみた「具体的な対策」をみていきましょう!
駐車禁止の張り紙を活用する
自宅玄関前に迷惑駐車をされないようにする方法のベストは、通りに面した目につく出入口に、張り紙や看板の設置をすることです。
「出入口」と敷地の開口部の地面の色を少し変えるのも迷惑駐車をさせにくくなります。
「子どもの飛び出し注意!駐車禁止」、「視界が悪くなる!迷惑駐車お断り」、「通行の邪魔!駐迷惑駐車お断り」などの張り紙も効果がありますよ。
防犯ライトやカメラも効果あり!
自宅前の防犯用ライトや、防犯カメラ設置は、迷惑駐車や侵入をあきらめさせる効果もありますね。
私も以前、玄関先の駐車スペースを照らすように、防犯用のライトを設置していたことがありました。
前を人や車両が通過するだけで灯りがつくので、防犯にも勝手な駐車回避にも役立っていたと思われます。
夜遅くまで外出していた際にも、勝手に駐車されているということはありませんでした。
カメラを購入して設置するのは高価な買い物になってしまいますが、ダミーのカメラとライトの設置だけでも、効果がありましたよ。
三角コーンを上手に利用して駐車させない!
自分の家の敷地内や、契約駐車場であれば、三角コーンやバーを利用して、無断駐車されないようにする方法もあります!
ときどき、契約駐車場などでも、三角コーンに「無断駐車禁止」などの張り紙が貼ってあることも見かけます。
しかし、軽い素材ですから風に飛ばされて、逆に通行の邪魔になっていたり、つぶされてしまってゴミ扱いされていることも見られます。
その対策としては、水を入れて使うコーンウェイトや、重しになるコーンベットを使うこともおススメです。
コンクリートブロックを重しにしてもいいでしょう。
私が経験した悪質なケースでは、三角コーンを車で押してどかしてまでも、迷惑駐車をしようとされることがありました。
ですが、無理やりどかそうとすると、その運転者自身の車両に傷をつけることになるので諦めさせやすいです。
このように、三角コーンを利用する場合には、簡単には動かせないようにしておくと効果があります。
三角コーン自体の印象は、ちょっと頼りないものですが、意外にも目立つ存在です。
三角コーンも複数をバーで繋げるなどして、駐車させない対策にうまく利用すれば、迷惑駐車対策に活かせますね!
クラクションを効果的につかう!
駐車されない対策をしても目の前で迷惑駐車が起こってしまった場合、すぐにどいてもらうのに効果的なのは、クラクションを鳴らすことです。
運転手が近くにいれば慌てて移動するでしょうから、最初は短く鳴らすといいでしょう。
もし、気がつかない、あるいは運転手がすぐに出てこないなら、少し長く鳴らせば、たいていの場合には慌てて車に戻ってくるものです。
クラクションを何度も鳴らすのは、近所にも迷惑をかけてしまうので気をつけましょう。
車の所有者に話しかけて迷惑を自覚させる
車の所有者が運転席にいるのが見えるのであれば、すみやかに近くに行って、直に話しをしてみるのもよいでしょう。
クラクションを鳴らすよりは、直接迷惑なのだと伝え、自覚させることもできるでしょう。そうすれば、再発も防げる可能性が高まります。
迷惑をこうむっているのはこちらなので、毅然とした態度で対応したいですね。
もし相手がどんなリアクションをとるかが不安であれば、やはり、予防としての迷惑駐車をされない方法を考えるのが得策です。
迷惑駐車の写真を記録する!
家の前に駐車されない対策の具体的な方法の一つに、停めている車のワイパーにメモを挟んでおくのも良いでしょう。
迷惑をこうむっているときは、こちら側も感情的になってしまいがちですよね。
ですが、決して相手の車両を強引に動かそうとしたり、危害を加えることは、トラブルになりかねませんから、絶対に避けましょう。
「すみやかに車を動かさない場合には通報します」と、時間と相手のナンバーをも控えているメモをワイパーに挟み、写真にも残しておきましょう。
記録は、万が一トラブルになった時、長い時間、運転手が戻らなかった時の証拠になります。
最終手段は警察への通報!
相手の運転者と直接話したり、看板などで駐車される前から回避できればいいですね。
ですが、迷惑駐車のために自分が車で外出できなかったり、不安や不快感をもつような場合には、警察に通報をする選択もありです。
警察への通報方法は、電話をする(#9110または110番に通報する)、または、交番あるいは派出所や警察署へ出向いて通報する方法があります。
私道や敷地内に無断駐車をされた場合には「家屋等侵入罪」に問われる場合があるので、通報してレッカー移動をしてもらいたいですね。
万が一、長時間の迷惑駐車になった場合も、迷惑駐車の開始時間や、どのように迷惑なのかを写真に記録した上で通報することも覚えておきましょう。
写真があれば、迷惑の度合いや状況を説明できますね。
冷静に状況を把握した上で対処すること、感情的にならないようにすることはとても大切です。
ただし、通報したらすぐにレッカー移動となるとは限らないので、やはり日頃から、迷惑駐車を回避できる対策を考えることが有効です。
まとめ
- 家の前に駐車されない方法は、実際の迷惑路駐の例を考えると対策を具体化できる
- 迷惑駐車の罰則は、実際にはとても重いので知っておくといい
- 家の前に駐車されると、それが原因となる交通事故や、隣人とのトラブルにつながるので回避したい
- 「家の前に駐車されない対策の7つ」のTop3は、①「駐車禁止」の張り紙、②防犯ライトや防犯カメラ、③三角コーンの利用
- 迷惑駐車再発対策には、④クラクション、⑤運転者への警告、⑥迷惑の記録で再発させない、⑦最終手段として通報が効果的
- 家の前に駐車されない対策がうまくいかない場合には、通報や、車両保険会社の相談窓口などへ問い合わせるのがいい
家の前に駐車されない方法を模索している場合でも、日ごろから備えておける対策も色々あるものですね。
迷惑駐車を回避することは、それと同時に、交通渋滞や事故も回避ができる、大事なことだと分かりました。
これからは、自宅前に「駐車禁止」の看板を掲示したり、道路交通法にのっとった注意喚起をして、迷惑駐車の心配をしないですむ日常を送れるといいですね♪
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