弱ったクワガタを元気にする方法の中で、最初に取るべき手段は水分を与えることです。
クワガタは乾燥に弱いので、水不足で弱ってしまうことが多いんですよ。
弱ったクワガタは、ひっくり返ったまま動かなくなっていることが多いため、水分を与えるといってもどうやってあげればいいかと迷いますよね。
でも大丈夫です。水分の与え方は、とても簡単なんです!
この記事では、弱ったクワガタを元気にする方法を5つご紹介し、その方法を実践する際のポイントをお伝えします♪
5つのポイントを押さえておけば、クワガタを復活させやすくなることはもちろん、その後も長生きしてくれるようになりますよ!
ぜひ最後まで読んで、クワガタを元気にする方法を習得してくださいね!
Contents
弱ったクワガタを元気にする方法は水分を与えること!
弱ったクワガタを元気にする方法は以下の5つです。
- 水分を与える
- エネルギー源の多いエサを与える
- 室温を20度〜28度の間で維持する
- 適切な湿度を維持する
- 飼育ケース内の環境を整える
この5つの方法の中で、はじめにやるべきことは水分を与えることです。
その理由は、クワガタは水不足で弱ることが多いからですよ。
ここでは水分を与える方法と、その際のポイントをお伝えしますね。
水分の与え方とポイント
水分の与え方は、とても簡単なので「なんとなく元気がないな。」と感じたら、すぐに実践してみてください♪
まず、弱ったクワガタの下に、コットンなど吸水性のいい材料でマットを作ります。その後、霧吹きで軽くマットを湿らせます。
これだけです。こうしておくだけで、クワガタがコットンから水分を吸収しますよ。
クワガタがひっくり返ってしまっていたら、元に戻してあげてくださいね。
ポイントは、一度マットを湿らせたら、必要以上に世話をしないことです。
気になってしまう気持ちはわかりますが、ストレスを与えないことも、クワガタを元気にする方法の1つになりますよ♪
グッとこらえて、ゆっくり復活を見守りましょうね。
弱ったクワガタが見せる2つのサイン
弱ったクワガタは、以下の2つのサインを見せます。
- ひっくり返ったまま動かなくなる
- ハサミで、ものをつかめなくなる
ただし、この状態になったときには、すでにかなりおとろえている状況です。
そのため、「なんとなく動きがにぶくなってきたな。」と感じたり、「ハサミの力が前よりも弱くなったかも。」と感じたりしたら、早めに対処しましょう。
弱ったクワガタを元気にする方法は、水を含んだコットンでマットを作って、ストレスを与えないことね!
弱ったクワガタのエサはエネルギー源の多いものを!
水分を与えたら、次にやるべきことは、栄養補給です。
弱ったクワガタには、エネルギーとなる成分の多いエサを与えるのがオススメですよ。
私たちも風邪を引いて元気がないときは、動くのが辛くなりますよね。
弱ったクワガタも、人間と同様に動くのが辛いんです。そのため、ひとくちで多くのエネルギーが摂取できるエサを選びましょう。
クワガタを飼育するとき、一般的にエサとなるのは昆虫ゼリーです。
でも、昆虫ゼリーは多くの商品があり、迷ってしまいますよね。
ここでは、弱ったクワガタを元気にするための成分が、豊富に含まれている昆虫ゼリーをご紹介します♪
弱ったクワガタを元気にするために必要な栄養成分
重要な成分について、以下の表にまとめてみました。
栄養成分 | 特徴 |
トレハロース | 昆虫にとってエネルギーとなる成分 |
ビタミン | 昆虫の健康に役に立つ成分 |
グルコース・ガラクトース | 昆虫が好きなクヌギ樹液の主成分で、食いつきがよくなる |
弱ったクワガタには、重要なエネルギー源であるトレハロースや、健康改善に効果のあるビタミンが含まれている昆虫ゼリーを選ぶといいでしょう。
トレハロースは、あまり聞き慣れない名前ですよね。これは、天然の糖質であり、健康維持に適する栄養成分です。
ビタミンは、私たち人間の健康にも欠かせない成分ですね。
ちなみに甘味の成分である、グルコース・ガラクトースは、ほとんどの昆虫ゼリーに含まれています。
クワガタの元気がないときに与える昆虫ゼリーとして、オススメの商品はこちらです。
一般的な昆虫ゼリーと比較して、やや高価ですが、元気な状態で飼い続けるために、エサの成分はとても大事ですよ。
エサの与え方とポイント
昆虫ゼリーは半液体であるため、大きな容器にたっぷり入れると、クワガタが溺れてしまうことがあります。
特に弱ったクワガタの場合、エサの入れすぎには注意してくださいね!
クワガタは基本的に夜行性なので、夕方にエサを与えましょう。
エサの量は、朝に少し残っているくらいが適量です。
弱ったクワガタは、あまり食べないかもしれませんが、食べ残したとしても、エサは1日で取り替えましょう。
また、昆虫ゼリーを切らしてしまったときには、果実でも代用ができます。果物を与える時は、バナナがオススメですよ。
スイカやメロンは、水分が多すぎてクワガタが弱る原因になるため、与えるのはやめましょうね。
夏といえばスイカ!と思って、よくあげていたわ…。
弱ったクワガタを復活させるためにはこの3点にも注意
弱ったクワガタを元気にさせる方法として、これまで水分とエサについて、ご説明してきました。
これ以外に、温度、湿度、ストレスにも注意しなければなりません。
ここでは、それぞれのポイントをお伝えしていきます♪
適切な温度を維持する
クワガタは夏の昆虫だから、暑さには強いのではないかと思いませんか。
実際、私もそう思っていましたが、実は暑すぎても寒すぎても生きることができない、デリケートな昆虫なんです。
飼育に最適な温度は、20度〜28度くらいです。
クワガタは室内で飼育し、直射日光に当てないようにしてくださいね。
また、急激な温度変化にも弱いんです。真夏や真冬はエアコンを付けたままにするのがよさそうですね。
弱ったクワガタを復活させたいときには、余計な体力を消費させないために、より注意が必要です。
換気をして、適切な湿度を維持する
風通しの良い場所で、通気性のよいカゴを使いましょう。
ただ、換気のしすぎも乾燥につながるのでよくないのです。
カゴに結露がつく程度が、湿度が保たれ、よい環境であると言えますよ。
ストレスがかからない環境作り
クワガタは意外と繊細な生き物です。できるだけそっとしておいてあげましょう。
頻繁に触ることはもちろん、飼育ケースを動かすだけでも、クワガタにとってはストレスになりますよ。
また、クワガタには光に向かって飛んでいく習性があります。
復活しかけたときに余計な体力を使わせてしまうと、また弱ってしまう原因になりますので、なるべく夜間は光の当たらない静かな場所で管理しましょうね。
それから、飼育ケースの中の備品についても、配慮することが必要です。
転倒して起き上がれない状態が長く続くと、クワガタが弱る原因となります。
そのため、転倒してもすぐに起き上がれるように、登り木などを設置してあげましょう。
そうすることで、転倒しても登り木に爪を引っ掛けて起き上がることができます。
このような、トンネル型の登り木をおいてあげると、隠れられる場所の確保にもなります。
デリケートなクワガタは、身を隠す場所があることで安心感を得られますよ♪
復活させるときにしてはいけないこと
弱ったクワガタがなかなか復活せず、もうダメかなと思ってもすぐに土に埋めてはいけません!
クワガタは、酸素がなくなったとき、まれに仮死状態となる性質がありますよ。
仮死状態とは、一般的に、「意識がなく、呼吸が止まっているが、心臓が動いている状態のこと」を言います。
死んだように見えるのですが、実際には生きているのです。
外国産のクワガタを、死んだと思って土に埋めてしまうと、万が一生きていた場合に繁殖して生態系を壊すことがあります。
これは、外国産のクワガタが、日本のクワガタよりも大きく、繁殖力が高いためです。
外国産のクワガタが日本の気候に順応して繁殖することで、日本の固有種が捕食されたり、雑種が繁殖して固有種の見分けがつかなくなったりします。
悲しい話ですが、弱ったクワガタが復活せず、仕方なく処分する際は、冷凍処理し、燃えるゴミとして処分しましょう。
詳しい処分方法については、お住まいの自治体にご確認くださいね。
まとめ
- 弱ったクワガタを元気にする方法は、飼育環境を見直し、改善することである
- 見直すべき飼育環境は、水分、エサ、温度、換気、ストレスの5点である
- 弱ったクワガタを元気にする方法として、はじめに取るべき手段は、水分を与えることである
- 水分の与え方は、水を含んだマットを作り、その上にクワガタを乗せるだけで、あとはそっとしておくのがいい
- エサとなる昆虫ゼリーは、トレハロースやビタミンが含まれているものを選ぶといい
- 温度は20度〜28度の間、直射日光の当たらない、風通しのいい場所で管理するといい
- クワガタはデリケートな昆虫で、ストレスが弱る原因の1つになる
- クワガタは仮死状態となることがあるため、復活しないと思ってもすぐには捨てない
弱ったクワガタを元気にする方法を理解できましたね。
ぜひこの記事を参考にしていただき、ご家庭のクワガタを、元気に長生きさせてあげてくださいね♪