中学の通知表で5をとるには、評価方法をしり対策をたてることが近道ですよ!
「テストの点数はいつも90点以上なのに、中学の通知表は4ばかり。5をとるにはどうしたらいいの」
必死にテスト勉強をして高得点をとったのに、期待した評価を得られないとがっかりしますよね。
子どものがんばりがむくわれてほしいと願う保護者のあなた!
中学の通知表で5をとるには、定期テストの点数だけに頼ってはいけませんよ。
まず、通知表の評価方法である3観点を知り、そこから対策をたてましょう!難しいことではありません。
基礎的な学力を身につけることにも大いに役立ちます。
この記事では、中学生が通知表で5をとるにはどうすればいいのかを解説♪そしてがんばる中学生の力になりたい保護者のサポート術もご紹介します。
Contents
中学の通知表で5をとるには評価のしくみをしろう!
中学の通知表で5をとるにはまず、評価のしくみについて知りましょう。
2021年新学習指導要領により、小中学校における通知表の評価方法が改善されました。
5をとるには3観点評価が重要
通知表は、それぞれの教科ごとに重要な観点で評価します。
2021年以前は「関心・意欲・態度」「思考・判断・表現」「技能」「知識・理解」の4観点で評価されてきました。
しかし、新学習指導要領ではそれらが整理され「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3観点に変更。
では、具体的にどんなことが評価の基準になるのかみていきましょう。
知識・技能
〇個別の知識及び技能の習得状況について評価する。
出典:「【参考4】新指導要領の全面実施と学習評価の改善について」(文部科学省)(https://www.mext.go.jp/content/20201023_mxt_sigakugy_1420538_00002_004.pdf)
○ それらを既有の知識及び技能と関連付けたり活用したりする中で,概念等として理解したり,技能を習得したりしているかについて評価する。
各教科の内容について、どれだけ理解しているか、どれだけできるのかを評価するということですね。
具体的には、定期テストの点数、小テスト、単元テスト、観察や実験、式やグラフで表現するなど知識や技能の習得状況を見極めるというものです。
思考・判断・表現
各教科等の知識及び技能を活用して課題を解決する等のために必要な思考力,判断力,表現力等を身に付けているかどうかを評価する。
出典:「【参考4】新指導要領の全面実施と学習評価の改善について」(文部科学省)(https://www.mext.go.jp/content/20201023_mxt_sigakugy_1420538_00002_004.pdf)
社会人になってからも特に重要な部分である問題解決能力についての評価です。
問題を解決するために周囲の人と力を合わせ取り組めるかや表現力などが、作文やレポート作成、グループディスカッションなどを通じて評価されます。
またテストの記述式問題や資料、グラフを読み解く問題でも考え方や解き方が評価の観点となっているのです。
主体的に学習に取り組む態度
「主体的に学習に取り組む態度」については,①知識及び技能を獲得したり,思考力,判断力,表現力等を身に付けたりすることに向けた粘り強い取組の中で,②自らの学習を調整しようとしているかどうかを含めて評価する。
出典:「【参考4】新指導要領の全面実施と学習評価の改善について」(文部科学省)(https://www.mext.go.jp/content/20201023_mxt_sigakugy_1420538_00002_004.pdf)
自分の学習の状況を把握して、その方法を試行錯誤しながら考え調整しながら学ぼうとしているかを見極めます。
具体的には、ノート等の記述、授業中の態度や発言などの学習に取り組む姿勢。
また中学生の自己評価、相互評価などを用いて評価されるのです。
まずは基本的なことを確実に実行しよう
通知表で5をとるには、3観点の評価を理解することが大切とご説明してきました。
では、具体的にどのようなことに気を付けて中学校生活をおくればよいのでしょうか。
それは特別なことではありません、日々の学校生活の基本的なことを確実に行うのです。一緒にみていきましょう。
- 定期テストで高得点をとる
やはりテストでは高得点をとれるようがんばりましょうね。しかし100点をとらなくても大丈夫ですよ。80点後半以上を目指して励みましょう♪
- 提出物を確実に出す
提出物は、期日を厳守して必ず提出しましょう!テストの点数がよくても、忘れものがあっては確実に評価が下がります。
家庭科や美術の課題などももちろん提出物に入りますよ。
期日を守ることは、自己管理ができているということなので評価につながりやすいのです。
- 小テスト、単元テストも気を抜かない
定期テストでせっかく高得点をとっていても、小テストや単元テストなどをおろそかにしては、それが足を引っ張ることに。
3観点評価には小テストや単元テストの結果も含まれていますよ。気を抜かずに取り組みましょう!
- 授業態度を見直す
通知表で5をとるには、3観点評価の一つ「主体的に学習に取り組む態度」を先生にアピールしましょう。
日々の授業では先生の話に真剣に耳を傾けること、目線は黒板とノートのどちらかに常にあることを心がけるのです。
ペンをくるくる手で回したり、窓の外をぼーっと眺めていたり、そんな態度は先生からの印象を悪くしかねませんのでご注意くださいね。
通知表で5をとるには観点別評価の組み合わせがカギ
通知表は、ここまでご説明した「観点別評価」と、それを踏まえた総括的な評価である「評定」で構成されます。
「中学校指導要録(参考様式)」(文部科学省) (https://www.mext.go.jp/component/b_menu/nc/__icsFiles/afieldfile/2019/04/09/1415206_2.pdf)を加工して作成
観点別評価
「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3観点について、それぞれ次の表に基づき3段階(ABC)で評価します。
3段階で評価 | |
---|---|
A | 十分満足できる |
B | おおむね満足できる |
C | 努力を要する |
評定
観点別評価の組み合わせによって1~5の5段階評価。それを評定といいます。
例:「観点別評価AAA→評定5」「観点別評価ABA→評定4」「観点別評価BBB→評定3」など
5段階で評価 | |
---|---|
5 | 「十分満足できるもののうち特に程度が高い」状況と判断されるもの |
4 | 「十分満足できる」状況と判断されるもの |
3 | 「おおむね満足できる」状況と判断されるもの |
2 | 「努力を要する」状況と判断されるもの |
1 | 「一層努力を要する」状況と判断されるもの |
通知表の「5」はそれぞれの最高評価であることがわかりますね。5をとるにはなかなかハードルが高そうです。
がんばった分だけきちんと評価!相対評価から絶対基準へ
クラスに評定5の子が多いと、調整されて4になっちゃう子もいるって噂はホント?
まことしやかにささやかれてきた噂ですが、確かに従来はそのような調整が行われていたようです。
相対評価とは
相対評価とは集団に準拠した評価のことで、つまり学年やクラスなどの集団においてどの位置にあるかをみる評価のことです。
生徒を成績順でならべ全体の7%に5をつけ、24%に4をつけるなどとあらかじめ決めておきます。
この方法の問題点は、例えば90点以上の高得点を取っていたとしても、クラスの多くがそれ以上の点数を取っていたら、評定は1や2もあり得るということです。
がんばって勉強したから十分高得点なのに、不公平だよな…
そこで現在は、評定の付け方が見直され「絶対評価」が採用されています。
絶対評価とは
絶対評価とは目標がどの程度実現したか、実現状況をみる評価のことです。
地域や学校によって異なりますが、90点以上であれば評定5、80点以上なら評定4など結果に対しての評価がつきます。
クラス全員が90点以上であれば、全員が評定5もあり得るということですね。
この評価ならわかりやすくて、納得できるよ!モチベーションもあがるね♪
中学の通知表で評価を上げたい!先生へのアピール方法
通知表の評価をつける中学の先生によって、それぞれポイントがわかれることも事実です。
どんなタイプの先生にでも好印象をもってもらうには、さらに踏み込んだ対策をしてみましょう!
やりすぎだと思いますか。いいえ、中学の通知表で5をとるにはやってやり過ぎることはありませんよ!
それらが身につけば、お子さんの力となってこの先必ず役立つのですから。
プラスアルファで評価アップ!
課題で出された以上の問題を解く
中学の先生から出された課題を、指定以上に解いて提出しましょう。
自学のページ数を指定されたときもそれ以上を行います。
やれと言われたからやるのではなく、進んで学習する姿勢が伝わりますよ。
積極的に授業に参加する
授業中、積極的に挙手して意見を述べたり、授業終わりに質問したりすることも方法の一つです。
しかし、性格的に大勢の注目を浴びることが苦手で挙手できない人もいますね。
安心してください。評価には性格の個性も考慮されていて、挙手をしなければ高評価が得られないといったことはありません。
先生の話を聞く姿勢、いつも目線は先生と黒板またはノートにあるなど、それだけで積極的な姿勢は十分伝わります。
提出物の字をきれいに書く
提出物を期日までに確実に提出することは、基本的な対策としてご紹介しましたね。
さらに心がけたいのは、文字をきれいに丁寧に書くことです。
色分けをして見やすくまとめたり、授業中に先生が話したことやわからなかったことをメモしたりしましょう。
自分が学びを深めるために学習方法を考えているということが伝わりますよ。
予習復習を習慣にする
特に課題にでていなくても、予習と復習を確実に行う習慣をつけましょう。自学の内容として取り組むのもおすすめです。
授業に前向きに取り組む姿勢をアピールするのと同時に、お子さんの学力の向上にも大きな役割を果たします。
次の授業の準備をしておく
授業が始まる前に、教科書やノートなど必要なものはすべて机の上に出して広げておきましょう。
学びに積極的な姿勢が一目瞭然。先生へのアピール効果も大きいです。
生活態度は評定と別で評価される
生活態度などは、通知表では評定とは別で評価されますので、成績に影響を及ぼすことはありません。
とはいえ、気にしなくていいという訳ではないですよ!
高校受験で重要になる内申書には生活態度の評価が含まれますので、生活態度面でも高評価を目指しましょうね。
中学の通知表で保護者がこどものためにできること!
中学生に必要な保護者のサポート
子どものためにできることはないかしら
がんばる中学生が通知表で5をとるため、保護者ができるサポートは実にシンプルです。
身なりを清潔に
先生からの印象をよくするには、清潔感のある身なりをしましょう。
通知表で5をとるために、教科に実技に一生懸命な中学生たち。
つい、見落としがちなこの点のサポートは保護者にこそできることですね。
シワのない清潔なシャツや、真っ白な靴下。
ポケットにはかならずきれいなハンカチが入っている、それは自己管理ができているとみなされ印象が良くなりますよ。
こちらはハンガーにかけたまま、さっとしわ取りができる優れもの。
臭いをとる効果もありますよ!立ち上がりが30秒で忙しい朝にぴったりです。
口コミでも「パワフルでしっかりシワがのびます」「コンパクトで使いやすい」など高評価を得ています。
結果でなく過程をほめる
こんなにがんばったのに5がもらえなかった…
どれだけがんばっても、必ず結果が伴うとは限りませんね。
大人であれば理解できることではありますが、経験値が少ない中学生は挫折感を味わうことも。
そんなときは、ぜひお子さんを思いっきり褒めてあげてくださいね!
保護者が自分のがんばりを認めてくれたとわかれば自信がもてます。
結果ではなく過程にも意味があったのだとわかると、またがんばれる力が湧いてくるでしょう!
保護者のコメント欄に書くこと
通知表には、保護者がコメントを書く欄がありますね。そこに何をかくべきか迷ったら以下を参考にしてみてくださいね。
- 日ごろのお礼をかく
- 通知表をみた感想をかく
- 先生に伝えたいことをかく(がんばっていること、家庭での様子など)
- お子さん自身が読むので否定しない、先生への批判も避ける
保護者のコメント例文
1学期中は大変お世話になりました。おかげさまで成績も上がり本人も喜んでおります。
家でも苦手な教科を中心に予習復習をしていたようで、前向きな姿勢に親としても嬉しく思っております。
2学期も引き続き、ご指導のほどよろしくお願い致します。
まとめ
- 中学の通知表で5をとるには評価方法を知ることが大切
- 中学の通知表で5をとるには、学習の理解・習得状況と問題解決能力、学習への意欲が評価のカギ
- 3観点の評価を上げるには、基本的なことを確実に行う
- 中学の先生からの評価を上げるには、さらに踏み込んだアピール方法をとるとよい
- 保護者にこそできる中学生のサポート方法がある
中学の通知表で5をとるには、評価方法にそった対策をとることが近道です。そして、それはお子さんの基礎力をつける方法でもあります。
がんばりが報われる経験を通して、次の目標へ向かう自信をつけてほしいですね♪