ウォーターベッドは、自分にあっていないと、腰痛を悪化させるなど体に悪い影響を及ぼす恐れがあります。
ウォーターベッドは、腰が痛くなって体に悪いのではといったイメージを持たれている方もいらっしゃるかもしれません。
水圧で体全体をまんべんなくカバーしてくれるため、腰痛に効果があるといわれています。
ウォーターベッドは、一般的なベッドと比較すると価格は高めです。
しかし、つらい慢性的な腰痛が緩和されて、究極の寝心地を体感できるとなると気になってきますよね。
ベッドは、一生の3分の1を過ごす、一番お世話になる家具です。
今回は、ウォーターベッドは体に悪いの?そんな不安をメリット、デメリットの両面から紹介したいと思います。
Contents
ウォーターベッドは体に悪い?!いったいどういったものなの?
ウォーターベッドと聞くと、新しい、科学的なもののように聞こえます。
しかし、起源はアラブの人たちがヤギの皮袋に飲料水を入れて、その上に眠ったのがはじまりだといわれています。
これだけだとぐにゃぐにゃしていて体に悪いイメージですよね
1873年に、このアイデアを科学的な視点でイギリスの病院が注目し始めます。
その後、アメリカで改良が行われ、今日の完成度の高いウォーターベッドとなっていきました。
ウォーターベッドのしくみは?
「液体を閉じ込めて、どこか一部に力を加えると、その力は入れ物すべての場所に同じ大きさではたらく」
というパスカルの原理にもとづいて開発されています。
体を水平に保ちながら、重い腰の部分が沈むことなく、各部を同じ力で支えるため快適な深い睡眠ができるというものです。
お風呂など水の中に入ったときに浮力で体が軽くなると、リラックスできて眠たくなってしまうというような感覚ですね。
感じ方はそれぞれあると思いますが、ウォーターベッドを一度体験してしまうとその快適さで他のベッドには戻れない人もいるようですよ。
こう言われると、ウォーターベッドってどんな使い心地なのか気になりますね
一方、「体に悪いのでは?」「腰が痛くなりそう」といったイメージを持たれている方もいらっしゃるようです。
つぎに、ウォーターベッドは本当に体に悪いのか?そのメリットとデメリットについて解説していきます。
ウォーターベッドは体に悪いのか?メリットがたくさんある!
ここでは、ウォーターベッドで寝たときのメリットについてご紹介したいと思います。
本当に体に悪いのか?これを読んでいただければ、そんな不安も解決できるはずです。
体圧分散性がよく睡眠が深くなる
ウォーターベッドを使うメリットの1つ目は、体圧分散性がよく睡眠が深くなることです。
人が寝ているときに、1番体重がかかるのは、腰や臀部といった部分。
ここになんと体の約44%の体重すなわち圧力がかかってきます。
寝ている長い時間、腰に体重がかかり続けてしまうことで筋肉が凝ってしまい腰痛になってしまうんです。
44%も体重がかかり続けてしまったら当然体に悪いですよね。
ウォーターベッドは、こういった体圧を散らし、体への負担を軽減する体圧分散に優れています。
睡眠は、入眠してからはじめの3時間が重要で、睡眠目的の80%が達成されますよ。
人は一晩で、平均20〜40回は、寝返りを打っているといわれていて、睡眠中の姿勢を変えることによって、身体にかかる負担を軽減しています。
そのため、質の高い睡眠をとるうえで、寝返りはなくてはならないものなのです。
しかし、一般的なベッドだと無駄な寝返りが多いといわれています。
ウォーターベッドを利用することで、寝返りが平均6分の1減ることがわかっているのです。
これにより、入眠後はじめの3時間の睡眠が非常に深くなります。
余分な寝返りをなくしリラックスした状態で寝ることができますよ。
腰痛を軽減することができる!
ウォーターベッドを使うメリットの2つ目は、その特性を活かして腰痛を軽減することができるということです。
ウォーターベッドはパスカルの原理を利用して、腰などの重い部分に負担がかからないようになっています。
腰痛の人が、膝を立てて横になるのが楽なのはそういったことからです。
一般のマットレスは、フラットなマットの面に対して寝ている人がそれにあわせます。
人の体にとっての「正しい寝姿勢」は、立っている状態がそのまま横になっていることです。
硬いマットレスで寝ると、無理矢理お尻を下から押し上げるような体勢になるため、体に悪いですね。
しかし、ウォーターベッドの場合は、水が自由に寝ている人の体に合わせてくれるため、いちばん負担がかからない状態になるんです。
こういったことから、腰痛の方も楽になる場合が非常に多くなりますよ。
ウォーターベッドは温度調整ができて快適!
ウォーターベッドを使うメリットの3つ目は、ヒーターでお水を温める機能が備わっていることです。
ウォーターベッドの水温を調節できることで、夏はひんやり、冬は温かく快適な温度で眠ることができるんです。
とはいっても温め過ぎたり、冷やし過ぎたりするのは睡眠衛生上よくありません。
一般的に、夏は、24℃、冬は28℃が推奨されているので、好みにより1~2℃前後する程度までで設定するのがおすすめです。
また、ウォーターベッドは「水」を温めるため、体に直接熱が伝わり乾燥しにくく体に優しいのも魅力ですよ。
ウォーターベッドは体に悪いのか?こんなデメリットも
ウォーターベッドのメリットを見る限り、体に悪いどころかよさそうなことばかりでしたね。
しかし、メリットばかりではなくデメリットもあるんです。
ここでは、ウォーターベッドのデメリットや注意点についてご紹介したいと思います。
ウォーターベッドはかなり重い
ウォーターベッドのデメリットの1つ目は、かなりの重量があります。
一般のベッドの重さは、マットレスと合わせて100kg以下です。
しかし、ウォーターベッド1台で200㎏からサイズの大きいものだと800㎏前後になる重さの商品もあります。
床が耐えられるか心配という方もおられるかもしれませんが、同じ面積に対する荷重は冷蔵庫とほぼ同じになるんですよ。
しかし、古いお家に住んでおられる方は、設置できるかどうかは建築主さんか専門家に相談してみる方が良いですね。
問題なのは、床の心配ではなく移動できないというところです。
一度セットしたら簡単に動かすことはできません。
お部屋の模様替えや引っ越しなどで移動したいときは、業者に依頼する費用もかかりますので注意しましょう。
維持費やメンテナンスにお金がかかる
ウォーターベッドのデメリット2つ目は、維持費やメンテナンスにお金がかかることです。
ウォーターベッドでは、ヒーターで常に温めておくために電気を使います。
マットレスであれば、初期費用がかかるだけで壊れない限り基本的にお金はかかりません。
しかしウォータベッドの電気代は、月平均で2,000円くらいになります。
電気代が高騰すると、この値段ではおさまらないかもしれないですね。
また、使用しているうちにウォーターバックの中に空気が集まって水の音が出てきます。
その水の音を消すために、半年に一回は空気抜きを行う必要がありますよ。
さらに、ウォーターバック内の水を清潔に保つため、一年に一回防腐剤を入れる必要もあるんです。
メーカーによっては、防腐剤を入れる時期にハガキで案内が届けてくれることもあります。
このようなサービスをしてくれると、忘れることなくメンテナンスできますよね。
機械のため故障することもある
ウォーターベッドのデメリット3つ目は、故障する可能性があるということです。
ウォーターベッドは、一般的に販売されているベッドと違い、水を入れたバッグのため水漏れやヒーターが故障するなどのトラブルがあります。
もちろん普通に使っていれば、購入後にすぐ水漏れやヒーターの故障などはありません。
しかし、そういったトラブルになる可能性があります。
ただし、水漏れをしても床に水が行かない構造になっており、修理をすればそのまま使い続けることができますよ。
ヒーターに関しても、パーツ交換が可能になっているようです。
こういったことに備えて、サポート体制がしっかりしている業者さんから購入したいですね♪
値段が高いので買うまでのハードルがかなり高い
ウォーターベッドのデメリット4つ目は、とにかく高い値段ということです。
デザインや機能によって価格に幅がありますが、だいたいシングルで17万円くらいから高いものだと70万円を超えるものもあります。
値段の高さゆえ、購入するまでのハードルはとても高いですよね。
寝返りしにくい
ウォーターベッドのデメリット5つ目は、ベッドの上で寝返りがしにくいということです。
ウォーターベッドという、いわば水の上で寝ている状態のため、寝返りを打つのが少しだけ大変なんですよ。
使い続けていくとなれるので解決する問題なのかもしれませんが、寝返りに必要な力や動きが大きくなります。
また、寝返りを打つと袋の水が動いてベッドが揺れることがあるため、気になる方は通常のベッドを選ぶ方が良いですよ。
敏感な人は、寝れなくなることで体に悪い影響が出てきそうですね。
2人以上では寝るのに適していない
ウォーターベッドのデメリット6つ目は、2人以上で寝るのには適していないことです。
隣の人が寝返りを打つと、その振動が伝わってくるというデメリットあります。
寝ているときに、起こされるとイラっとしますよね。
また、温度には好みがあるため、どちらかが冷たい、熱いと感じてしまう可能性があります。
好みの温度がずれると風邪をひいてしまって、快適なはずなのに体に悪いものになってしまいますよね。
実は、このデメリットを解消した「デュエットタイプ」といわれる真ん中で2つに分かれている種類もあります。
しかし、1人あたりの寝床面積が狭くなってしまうんです。
そのため、2人以上でのウォーターベッドの使用を考えている方は必ず先に試してみてくださいね。
ウォーターベッドが体に悪いかは試し寝するのが一番!
ウォーターベッドが自分に合わなくて体に悪いかもしれなかったり、価格が高かったりして悩んでいる方は、まずは試すのが一番だと思います。
寝具は、購入するとかなり長いお付き合いになります。できれば、購入する前に試してみたいと思いますよね。
そこで、ウォーターベッドの試し寝ができる場所を2つご紹介したいと思います。
これで、体に悪いのか?買うべきなのかがわかるはずですよ♪
ウォーターベッドの試し寝ができるお店
日本で販売されているウォーターベッドは、「ウォーターワールド」というブランドがほとんどです。
そのため、ウォーターベッドで試し寝をしてみたいと思われる方は、ウォーターワールド製品を取り扱っている販売店やショールームに行くと良いですよ。
ウォーターベッドの試し寝ができるホテル
客室にウォーターベッドを設置しているホテルもあるんです。
「ウォーターベッドの寝心地を一晩じっくり寝て確かめたい!」という方は、ウォーターベッドがある部屋に宿泊してはいかがでしょうか。
ホテルの客室すべてに、ウォーターベッドが設置されているとは限りません。予約のときには、ウォーターベッドの部屋と指定して予約するようにしましょう。
これで、自分のお家に必要なものなのか、自分に合っていなくて体に悪いのかという不安が解消されるはずです。
実際に試し寝を体験することが、一番の不安解消になりますよね!
まとめ
- ウォーターベッドは、自分にあっていないと体に悪い可能性がある
- ウォーターベッドには、腰痛改善に効果がある
- ウォーターベッドには、重さ、価格などのデメリットがある
- ウォーターベッドが自分の体に悪いかは試し寝をするのが一番良い
体に悪いといわれることもあるウォーターベッド。
自分にあうウォータベッドがあれば、快適に、質の高い睡眠を確保することができます。
しかし、設置面や価格といった高いハードルがあることも確かです。
本当に高い買い物になりますので試し寝や相談など十分検討したうえで購入するようにしましょうね♪