ワイドハイターだけで洗濯はできません!洗濯の際は衣類用洗剤と併用する必要がありますよ。
子供の食べこぼしのシミや尿・便のシミを落とすのに、ワイドハイターは必須ですよね。
つけ置き洗いしておくと、手強いシミもまっさらになるので、この後すすぐだけでいいのか、洗濯機に入れるべきなのか迷ったことはありませんか。
答えは、「洗濯機に入れる」ですよ!ワイドハイターと衣類用洗剤では落とせる汚れが違うのです。
2つを上手に組み合わせることで、時短&節約効果もあります。
ぜひ最後まで読んで、ワイドハイターを効果的に活用してくださいね!
Contents
ワイドハイターだけで洗濯はできない!
食べこぼしのシミや尿・便のシミにワイドハイターはとても効果的ですが、ワイドハイターだけで洗濯はできません。
ワイドハイターは、衣類用洗剤だけでは除去できない汚れやシミを落とす際に使用しますよ。
まずはじめに、ワイドハイターと衣類用洗剤の違いをご説明しますね♪
ワイドハイターだけで汚れは落ちない!洗剤との違いを解説!
衣類に付く汚れは、大きく3つの種類に分けられます。
色素汚れ
食べ物の食べこぼし、尿、便、血液など色が付着する汚れです。
粒子汚れ
泥や大気中の粉塵などによる汚れのことを指します。黒く汚れることが多いですね。
皮脂汚れ
襟や脇の黄ばみ、汗ジミなどの汚れが含まれます。
ワイドハイターとは
ワイドハイターは酸素系漂白剤です。色素汚れを落とすことを得意とします。
漂白剤とは、汚れやシミなどの色素を化学反応によって分解させ、色素を取り除いて白くする働き(漂白)がある物質のことを言いますよ。
酸素系漂白剤は過炭酸ナトリウムと過酸化水素でできており、水に溶けて熱が加わると酸素と水に分かれます。
酸素はシミとして残っているタンパク質汚れに反応し、汚れは酸化して服から剥がれるのです。
衣類用洗剤とは
衣類用洗剤は、水と油を馴染ませる界面活性剤の力で、繊維から汚れを取り除きます。
粒子汚れと皮脂汚れを落とすことを得意としますよ。
引用:花王株式会社公式
「得意とする」という表現を使って説明してきましたが、上の図をご覧いただくとわかる通り、実は衣類用洗剤にも色素汚れを落とす力はあります。衣類用洗剤はとても万能なのですよ。
ただ、色素汚れを落とすのは、ワイドハイターの方が得意であり、洗濯が楽で時短になるのでワイドハイターを使った方がいいということですね。
また、カレーや襟汚れ、ミートソースといった汚れは、色素汚れと油汚れが混ざった汚れなので、ワイドハイターと洗剤の両方を使い、両者のいいとこ取りをすることで、汚れが落としやすくなります。
ワイドハイターは色の強いシミが付いたり、黄ばみが出現したりした時に洗濯のお助けグッズとして使用するのが良いですよ。
ワイドハイターだけで除菌ができる♪注意点も!
ここまで、ワイドハイターには漂白作用があるとお伝えしてきましたが、実はそれだけではありません!
なんとワイドハイターだけで、衣類の除菌までできるのです。
除菌とは?
菌とは、菌自体に細胞を持っていて、栄養源があれば自分自身で増殖することができる微生物です。
「除菌」は、すでに付着している菌を落とす、数を減らすということを意味しますよ。
衣服に対する最もわかりやすい菌の影響は「ニオイ」です。
大きく分けて2種類のニオイがあり、着用後のニオイと生乾きのニオイに分けられます。
着用後のニオイについて
衣類に付く菌の多くは皮膚常在菌であり、その皮膚常在菌が汗や皮脂を分解することで不快なニオイを発生させています。
生乾きのニオイについて
生乾きのニオイは「モラクセラ菌」という、鼻や口の粘膜に常在している菌が起因とされています。
通常の洗濯で洗い流されますが、一部残ってしまった菌が、同じく洗い流されずに残った皮脂汚れや水分を栄養源として増殖し、ニオイを発生させるのです。
つまり、衣類のニオイは菌によって発生していたのですね。衣類を除菌することで、消臭効果が期待できるのです!
私自身、衣類の除菌というのは、衣類に付着した菌やウイルスを洗い流すために行うのだと思っていました。
洗濯したはずなのに臭い…。こういった時に衣服の除菌が必要なのですね!
ワイドハイターで除菌をする方法
ワイドハイターでの除菌は、製品によって使い方が異なるため、ぜひ正しい使い方を覚えていってくださいね♪
液体タイプの場合
つけ置き洗いすることで除菌ができます。ワイドハイターのみを溶かした水かぬるま湯に約30分浸した後、水ですすぐか洗濯をします。
生地を傷めたり、色落ちしたりすることがあるので、2時間以上は浸さないようにしてくださいね。
こちらは、除菌をメインにしたい方におすすめのワイドハイターです。赤ちゃんの衣類にも安心して使用できますよ。
粉末タイプの場合
洗濯機で回す際に、洗剤とともに一緒に投入するだけで除菌ができます。
ニオイが気になっていたタオルなどをまとめて洗濯すると、楽に除菌ができますね。
こちらは、使いやすいボトルに入っているので、粉末がこぼれてしまう心配がありません。
注意!ワイドハイターとハイターは別物!
ワイドハイターとハイター、名前が似ていて混同しませんか。実はこの2つは全く別物なので注意が必要です。
ハイターは塩素系漂白剤です。塩素系漂白剤は次亜塩素酸ナトリウムが主な成分となっており、強い漂白作用と除菌・消臭作用を持っています。
洗濯以外にもキッチンや浴室のカビ掃除など、用途別に種類が豊富に取り揃えられています。
キッチンハイター、トイレハイター、パイプハイター、カビハイターなどがありますね。
ハイターを洗濯用に使用する場合、水洗いが可能な白無地の綿・麻・ポリエステル・アクリル製品に使うことができます。
強い漂白作用により、色柄物は染料まで脱色されてしまうことがあるので、白無地の物にしか使用できません。
ワイドハイターは酸素系漂白剤であり、用途が洗濯用に限られています。色柄物の衣類に使用しても色落ちする心配はありませんよ。
ワイドハイターの粉末だけ購入もアリ!使い方を紹介♪
除菌方法の項目ですでに述べていますが、ワイドハイターには液体タイプと粉末タイプがあります。
全部で5種類が販売されおり、正確には液体タイプ、粉末タイプ、スプレータイプに分類されています。
たくさんあると、どのタイプの商品を買おうか迷ってしまいますよね。
迷ったら粉末タイプだけ買ってみるのがおすすめですよ♪詳しく解説していきますね。
液体タイプと粉末タイプの違い
液体タイプ(スプレータイプを含む)は弱酸性、粉末タイプは弱アルカリ性となっており、漂白力としては粉末タイプの方が強いです。
ちなみに先ほどご紹介したハイターはアルカリ性なので、ワイドハイター粉末タイプがややハイターに近い存在であることがわかりますね。
ワイドハイターの使い方
液体タイプも粉末タイプも基本的に使い方は同じですが、粉末タイプは効果の出やすいつけ置き洗いがおすすめです。
洗濯機洗い
いつもの衣類用洗剤と一緒に投入口へ入れて洗濯するだけです。
漂白剤と書かれた投入口に入れることで、衣類用洗剤と同時投入されます。液体タイプと粉末タイプで投入口が異なる洗濯機もあるため、お使いの洗濯機の取扱説明書をご覧ください。
つけ置き洗い
- 40度のぬるま湯にワイドハイターを溶かす(水1Lに対し5g程度)
- 衣類を入れ、30分放置する
- いつも通り洗濯機に入れ、洗濯する
ワイドハイターを使うべき4つのタイミング
ワイドハイターの主な効果は「漂白」と「除菌」です。つまり、漂白または除菌が必要でない衣類にむやみに使用する必要はないのです。
ワイドハイターを使うべきタイミングは、以下の4つです。
- カレーやミートソース、尿や便といった色素の強いシミが付いた時
- シミが付いた直後に洗濯できなかった時
- 襟や脇の黄ばみが目立つ時
- 不快なニオイを発している時
どのタイプのワイドハイターを買おうか迷っている皆さん!
まずは粉末タイプだけを購入してみるのもアリですよ!
その理由は2つあるので、お伝えしていきますね♪
1つ目の理由は、1本でつけ置き洗いと洗濯機洗いを使い分けすることができるからです。
例えば、食べこぼしのシミが付いた衣類はつけ置き洗い、ニオイの気になるタオルはまとめて洗濯機洗い、というように使い分けられますね。
もちろんつけ置き洗いは液体タイプでもできますが、漂白作用が弱い分、頑固なシミは落としきれない可能性が高まります。
もう一度つけ置きをしたり、手洗いでゴシゴシ洗ったりするのは手間ですし、時間がかかりますね。
また、液体タイプでは、除菌をするためにつけ置き洗いをする必要があります。
つけ置き洗いして重くなったタオルを洗濯機に運ぶのには労力が要りますよね。
粉末タイプを1本持ってくことで、時間と労力を節約できるのです。
2つ目の理由は、必要な衣類に必要な分だけ使用することができるからです。
洗濯はなるべく一回で済ませたいですよね。でも、必要のない衣類にまでワイドハイターを使用すると、衣類が傷みやすくなります。
かと言って、シミの付いた衣類だけを別で洗濯するのは、水も洗剤ももったいないですね。
シミが付いた衣類をつけ置き洗いしておいて、30分後に他の衣類とともに洗濯機に投入するという方法が、衣類にも環境にも優しく、長期的に見て節約がかなう洗濯方法であると言えます。
以上の2点から、私は粉末タイプのみの購入をおすすめします。
その衣類、漂白剤は使える?洗濯表示をチェック!
漂白剤を使用する時には、必ず衣類の洗濯表示をチェックしましょう!
漂白剤に関する記号は△で示されており、△の記号に×が付いている場合は漂白剤の使用はできません。
それ以外の場合、酸素系漂白剤は水洗いできる全ての衣類に使用可能であるため、ワイドハイターはどのタイプであっても使用できますよ。
ただ、粉末タイプだけはウールと絹には使用できないため、衣類の素材にも注意が必要です。
まとめ
- ワイドハイターと衣類用洗剤は落とせる汚れが違うため、洗濯の際は併用して使う必要がある
- ワイドハイターは色素汚れに強く、衣類用洗剤は粒子汚れと皮脂汚れに強い
- ワイドハイターの効果は漂白と除菌である
- ワイドハイターとハイターは別物であるため、注意が必要
- ワイドハイターには液体タイプと粉末タイプがあり、粉末タイプの方が漂白力が強い
- 粉末タイプは使い分けができ、要所で使用することにより、効率的な洗濯と節水・節約が実現するため、粉末タイプのみの購入もあり
- 漂白剤を使用する際には洗濯表示と衣類の素材の確認が必要である
ワイドハイターと衣類用洗剤は、汚れの落とし方や落とせる汚れの種類が違うため、洗濯の際には併用する必要があります。
ワイドハイターを上手に活用することで、時短と節約がかない、効率的に洗濯ができますよ。
ぜひ日々の洗濯にプラスして使い、綺麗な衣類で気持ち良い毎日を送ってくださいね♪