お祈りメール(不採用通知メール)を送るときは、応募者に感謝の気持ちを示すとともに、わかりやすく簡潔に不採用(不合格)の旨を伝えることが重要ですよ。
お祈りメールは、受け取る側ががっかりしてしまうのはもちろん、送る側もあまりいい気分にはならないものです。
そのため、応募者と企業側のどちらも不快にならないように、どちらも相手への心くばりが大切になります。
お祈りメールを受け取ったことはあっても、自分から送った経験があまりない若手の採用担当者の方もいらっしゃいますよね。
その場合、「お祈りメールってどう書けばいいのか分からない…」と悩んでしまいます。
この記事では、お祈りメールのテンプレートとともに、ケースごとに注意点やポイントを解説していきましょう!
Contents
お祈りメールのテンプレ!【基本編】
まずは、さまざまな場面で使える基本的なお祈りメールのテンプレをご紹介します!
選考結果のご連絡/□□(会社名)
●●様
平素よりお世話になっております。
□□(会社名)人事担当の〇〇と申します。
このたびは、数ある企業の中から、弊社の求人にご応募いただきまして、ありがとうございました。
●●様の採用について、社内にて慎重な検討をいたしましたところ、誠に心苦しいのですが、貴意に添いかねる結果となりました。
大変恐れ入りますが、何卒ご了承いただけますと幸いです。
略儀ではございますが、メールをもちましてご連絡申し上げます。
●●様のより一層のご活躍を心よりお祈り申し上げます。
このテンプレをそのままコピーして、細かい部分を書き直して送るのもありですよ♪
上記のテンプレを例にとって、お祈りメールを書くときのポイントや注意点も解説していきましょう。
そもそもお祈りメールとは、求人に応募した人の不採用(不合格)が決まったときに応募者に選考の結果を知らせるメールです。
応募者はその企業に採用されるためにさまざまな工夫をしていることでしょう。
また、必要書類の記入や、面接日には会場に向かうための労力や時間をかけています。
企業側も採用や選考のために多くの労力や時間を費やしますが、それは応募者も同じなのです。
そのため、思いやりの気持ちを持ちながら、内容を考えることが大切ですよ。
応募してくれたことへの感謝の気持ちを示すことはもちろん、直接「不採用」「不合格」といったワードを書いて送るのもNG!!
「今回はご期待に添いかねる結論に至りました」「貴意に添いかねる結果となりました」といったようなやんわりとした表現に変えてみましょう。
失礼な対応をしてしまうと、会社の印象も悪くなってしまいますよ。
また、「ご応募いただきありがとうございます」「ご足労いただきありがとうございました」といったように、応募者へのお礼も忘れずに書きましょう!
お祈りメールのテンプレは面接なら3日以内に!
選考の方法として、会社の採用担当者が応募者と顔を合わせて行う面接と、応募者が提出した応募書類のみで判断する書類選考があります。
先ほどのお祈りメールのテンプレはどちらの場合でも使えるものでしたが、ここでは面接をした場合に絞ってお祈りメールのテンプレをご紹介しますね。
書類返却がある場合
選考結果のご連絡/□□(会社名)
●●様
お世話になっております。
□□(会社名)人事担当の〇〇と申します。
数ある企業の中から、弊社の求人にご応募いただきまして、ありがとうございました。
また、先日はお忙しい中、弊社までお越しいただいたことに、重ねてお礼申し上げます。
●●様の採用について、社内にて慎重な検討をいたしましたところ、誠に心苦しいのですが、ご希望に添いかねる結果となりました。
大変恐れ入りますが、何卒ご了承いただけますと幸いです。
なお、こちらでお預かりした応募書類につきましては、書類にご記入いただきましたご住所に郵送させていただきます。
略儀ではございますが、メールをもちましてご連絡申し上げます。
●●様のより一層のご活躍を心よりお祈り申し上げます。
面接があった場合、応募者はそのために会社を訪れたわけです。
まずは、わざわざ会社まで来てくれたことに対してお礼を述べましょう。
また、面接の際に預かった書類をどうするのか教えてもらわないと、不安になってしまう応募者もいます。
実際に、私はお祈りメールを受け取ったときに、提出した履歴書をどうするのかが記載されておらず、少し心配になりました。(笑)
応募者から預かった書類はどうするのかを書いておくと、応募者はほっとするのではないでしょうか?
書類返却がない場合
選考結果のご連絡/□□(会社名)
●●様
お世話になっております。
□□(会社名)人事担当の〇〇と申します。
数ある企業の中から、弊社の求人にご応募いただきまして、ありがとうございました。
また、先日はお忙しい中、弊社にご足労いただいたことに、重ねてお礼申し上げます。
●●様の採用について、社内にて慎重な検討をいたしましたところ、誠に心苦しいのですが、ご希望に添いかねる結果となりました。
大変恐れ入りますが、何卒ご了承いただけますと幸いです。
なお、こちらでお預かりした応募書類につきましては、弊社にて適切に破棄いたします。
略儀ではございますが、メールをもちましてご連絡申し上げます。
●●様のより一層のご活躍を心よりお祈り申し上げます。
以上が面接あり、書類返却がないときのお祈りメールのテンプレです。
書類返却がない場合も、面接に来てくれたことへのお礼や、預かった書類は責任を持って破棄することを忘れずに伝えましょうね。
そして、書類返却があるなしに関わらず、面接日から3日以内にメールを送信しましょう!!
選考結果が分からないうちは、応募者は次の行動に出ることができません。
そのため、面接日から3日以内、遅くても1週間以内には確実にメールを送りましょう!
しかし、あまりにも早いと、それはそれで応募者は「ちゃんと選考したのかな…」と不安になります。
面接日から2、3日経った頃にメールを送るのがベストと言えるでしょう。
お祈りメールのテンプレは書類選考でも使える!
基本編、面接編と分けてお祈りメールのテンプレをご説明しました。
最後に、書類選考の場合でも使えるお祈りメールのテンプレもご紹介していきます!
書類返却がある場合
選考結果のご連絡/□□(会社名)
●●様
□□(会社名)人事担当の〇〇と申します。
数ある企業の中から、弊社の求人にご応募いただきまして、ありがとうございました。
●●様の採用について、社内にて慎重な検討をいたしましたところ、誠に心苦しいのですが、ご期待に添いかねる結果となりました。
ご希望に沿うことができず、大変恐れ入りますが、何卒ご了承いただけますと幸いです。
なお、お送りいただきました応募書類につきましては、書類にご記入いただきましたご住所に郵送させていただきます。
略儀ではございますが、メールをもちましてご連絡申し上げます。
●●様のより一層のご活躍を心よりお祈り申し上げます。
このケースでは面接がなかったため、「ご足労いただきましてありがとうございます」といったお礼は不要です。
また、書類選考のみだった場合でも、面接があった場合と同じように、預かった応募書類は郵送で返すことを明らかにしておきましょう。
書類返却がない場合
選考結果のご連絡/□□(会社名)
●●様
□□(会社名)人事担当の〇〇と申します。
数ある企業の中から、弊社の求人にご応募いただきまして、ありがとうございました。
●●様の採用について、社内にて慎重な検討をいたしましたところ、誠に心苦しいのですが、ご期待に添いかねる結果となりました。
ご希望に沿うことができず、大変恐れ入りますが、何卒ご了承いただけますと幸いです。
なお、お送りいただきました応募書類につきましては、弊社にて適切に破棄いたします。
略儀ではございますが、メールをもちましてご連絡申し上げます。
●●様のより一層のご活躍を心よりお祈り申し上げます。
こちらは、書類面接のみ、応募書類を返却しない場合のテンプレです。
この場合、預かった応募書類は破棄することを書きましょう。
また、大体の企業は、選考方法が書類選考の場合、面接のときよりも選考に時間がかかります。
応募書類が届いた日から1週間以内、遅くても2週間以内には選考結果を伝えるとよいでしょう。
まとめ
- お祈りメールのテンプレはケースごとに使い分けましょう
- お祈りメールを書くときは応募者への感謝を忘れずに!!
- 面接日から3日以内にお祈りメールを送信!!
- 書類選考の場合は1週間以内に選考結果を伝えましょう!
- 失礼なお祈りメールは会社の印象を悪くしてしまうかも!?
基本編、面接編、書類選考編に分けてお祈りメールのテンプレをご紹介しました。
テンプレをコピーして、そのときの状況に合わせて細かい部分を書き直すとよいでしょう♪
メールを送る側である企業と受け取る側である応募者、どちらも安心して次の行動に踏み出せるようなお祈りメールを目指しましょう!