とうもろこしは胃腸に優しく、むくみをとる食材だと言われています。
そのためコーン茶として飲まれたり、薬膳料理に使われたりしていますよね。
ただし、食べ過ぎは禁物です。
とうもろこしは手軽に手に入れられる食材なので、食卓に上がる機会も多いのではないでしょうか。
夏から秋にかけて食べごろで、屋台なんかでも見かけます。
そんなとうもろこしが「実は体に悪い」なんて聞いたら、とても気になりますよね。
糖質やカロリーが高いからダイエットには不向きなのか、豊富な栄養素についても解説していきますね。
Contents
とうもろこしは体に悪い!?1本のカロリーや糖質
とうもろこしは胃腸が弱っている人や、むくみが気になる人に適した食材です。
食べ過ぎは良くありませんが、適量なら問題はありません。
18世紀ごろに、ペラグラという病気が南米やヨーロッパのとうもろこしを主食とする人々の間で大流行した事がありました。
とうもろこしばかりを食べているとナイアシン酸欠乏症により皮膚炎、下痢や脳の機能不全による錯乱や幻覚が出て、死に至る場合もあります。
このため、「とうもろこし=体に悪い」というイメージがあるのかも知れません。
栄養欠乏症により引き起こされるペラグラはとうもろこしだけを食べる、という偏った食事内容を改善すれば大丈夫ですし、バランス良く食事を摂っている現代ではあまり心配する必要はありません。
とうもろこしのカロリーと糖質
- とうもろこし1本350g(可食部175g)あたりのカロリーは156kcal、糖質は24,2gです。
他の食材との比較
とうもろこし100gだと92kcalで糖質は13,8gになります。
- ご飯100g 168kcal. 糖質 36,8g
- 食パン100g. 264kcal. 糖質 44,4g
- レンコン100g 66kcal. 糖質 13,8g
- カボチャ100g 41kcal. 糖質 9,7g
ご飯と比較するとかなり糖質は低めな事がわかりますね。
ただ、とうもろこしは野菜と思われている場合が多いので、野菜と比較して糖質が高い方だと思われがちです。
糖質は脳や体を動かすエネルギー源となるため世界中で主食として食べられていますが、何を主食にしているかは国により違いがあります。
日本では主食のイメージが薄いとうもろこしですが、米や小麦と並んで主食として食べられる世界三大穀物の一つです。
穀物と考えると、ご飯や食パンと比較してカロリーも糖質も低いことが、よくわかります。
栄養素が豊富なので、夏バテなど食欲がない時のエネルギー補給にもとうもろこしはオススメです。
「朝はごはんが食べられない」という人も夏場の朝食に冷やしたとうもろこしなら、おいしく食べれそうですよね。
とうもろこしは胃に悪い!?食べ過ぎは体に良くない!!1日の適量
とうもろこしには食物繊維が豊富なため、食べすぎると消化不良を起こす場合があります。
消化不良を経験した人からしたら「とうもろこしは胃に悪い」と言いたくなるのもわかります。
ところが薬膳料理では胃腸の不調に対して、とうもろこしが使われたりします。
とうもろこしの成分に注目すると、とうもろこしの実の外側を覆っている薄い皮はセルロースと呼ばれる食物繊維でできています。
食物繊維は便秘の解消に効果がある事で有名ですが、摂りすぎると胃腸に負担がかかったりして、消化不良を起こす事があります。
胃腸の弱い方や子ども、お年寄りの方は注意をする必要がありますね。
私も胃腸が弱いため、同じく食物繊維が豊富なおからを食べ過ぎるとお腹を壊してしまうため摂取量には注意をしています。
とうもろこしの1日の適量は半分〜1本くらいですが、食べ方を工夫して胃腸に負担をかけない方法もありますよ。
細かくすると消化されにくいセルロースが分解されるため、実をすり潰してポタージュにしたり、トルティーヤを作ると胃腸への負担は少なくなります。
とうもろこしの栄養と効能!!コーン缶の栄養素も調査
とうもろこしはとてもおいしいですが、それだけでなく、とても栄養価の高い食物です。
セルロース部分は全体の約10%で、食物繊維や炭水化物など他の栄養素が残りの90%を占めます。
とうもろこしの栄養素と効能
とうもろこしには主に下記の栄養素が含まれています。
- 便秘解消や整腸作用のあるセルロース
- タンパク質の代謝を助け疲労回復効果のあるビタミンB1
- 皮膚や粘膜を綺麗な状態に維持する働きのビタミンB2
- 抗酸化作用、血行促進や美肌にも欠かせないビタミンE
また、とうもろこしの胚芽部分に豊富に含まれているリノール酸には、動脈硬化を予防する効果がありますし、カリウムや鉄、マグネシウム、亜鉛といったミネラル類もとうもろこしには豊富に含まれています。
こうして栄養素を並べると、まるでサプリメントと感じるくらいに、栄養素が豊富ですね。
コーン缶の栄養素は?
コーン缶になると、栄養素は落ちてしまうのでしょうか?
100gあたりの栄養素を比較していきます。
茹でとうもろこし
- 92キロカロリー
- タンパク質 3,5g
- 脂質 1,7g
- 炭水化物 18,6g
- 鉄分 2,2mg
- マグネシウム 38mg
コーン缶
- 84キロカロリー
- タンパク質 2,3g
- 脂質 0,5g
- 炭水化物 17,8g
- 鉄分 0,8mg
- マグネシウム 13mg
茹でとうもろこしよりもコーン缶の方が、栄養素は全体的に少し低くなりますが、開けたらそのまま使え、常温で長期保存できるというのは大きなメリットですね。
とうもろこしは太る食べ物ではない、ダイエット効果も期待できる
糖質やカロリーだけを見ると太りやすいように感じますが、主食であると考えれば太りやすい食べ物でないことがわかります。
栄養素が豊富なとうもろこしには糖質の代謝に欠かせないビタミンB1や、むくみ解消作用のあるカリウムも含まれています。
更にダイエットで不足しがちなビタミンやミネラルがバランスよく含まれているので、ダイエット中に控えるよりは、むしろ賢く取り入れたい食物です。
腹持ちもいいため、おやつや菓子パンの代わりに食べるのもオススメです。
私も夏場は1本を5等分くらいにして、小腹が減ったらつまむという食べ方をしています。
ダイエットで炭水化物を我慢するのが辛い人は、とうもろこしを主食の代わりにするのはいかがでしょうか。
カロリーも糖質も、ご飯やパンに比べると、とても低いので安心して食べられますね。
当然ですが、食べ過ぎたら太るという事は心得ておきましょう。
とうもろこしの太りにくい食べ方、ダイエットレシピ♪
ダイエットをしているなら、糖質の高いとうもろこしをご飯やパンと一緒におかずのようにして食べるのは控えましょう。
「ご飯とお好み焼き」「ご飯と焼きそば」このような組み合わせはダイエット中には厳禁ですが「とうもろこしとご飯」も同じです。
ご飯やパンなどの主食を時々とうもろこしに置き換えたり、おやつに食べたりするのがオススメです。
おいしくて簡単なダイエットレシピ
切って焼くだけのとっても簡単な「とうもろこしダイエットレシピ」をご紹介します。
- とうもろこしを茹でる
- 茹でたとうもろこしが冷めたら、芯の近くに包丁を入れ実がバラバラにならない厚さに削ぎ切りする。
- 手でつまめるサイズにカットしたら、醤油を刷毛で塗るかスプレーで吹き付けてからフライパンでこんがり焼く。
軽くつまめるので、おやつにもピッタリですし、満足感があります。
香ばしくて、とっても美味しいですよ。
まとめ
- とうもろこしは胃腸が弱っている時やむくみをとりたい人にオススメの食材
- とうもろこしは食物繊維が豊富なので、食べ過ぎると消化不良を起こすことがある
- コーン缶は茹でとうもろこしに比べると少し栄養素が落ちる
- とうもろこしはミネラルやビタミンなど美容や健康に欠かせない栄養素が豊富でダイエットにも向いている食材
おいしくて、栄養価が高いとうもろこしはダイエットにも利用できますね。
りんごダイエットと同じで単品だけだとリバウンドが来るので、上手に毎日の食事に取り入れていくのが良いですね。