奨学金の申込期限が過ぎたとき、学校に問い合わせると間に合うことがあります。
もし間に合わなければ、諦めずに次のチャンスに応募しましょう。
学校が忙しくて、奨学金の申し込みを忘れたり、期限を大きく過ぎたとき、「もう奨学金を諦めないといけないかな?」と思ってしまいますよね。
あなたが今高校生ならば、大学に入学してからでも奨学金の申し込みができますよ!
また、あなたが大学生でも、奨学金の申し込みは春だけでなく秋にも募集があるかもしれません。
もし今の申し込みに間に合わなくても、まだ諦めないでください。
これから、奨学金の申し込み期限が過ぎたらどうしたらよいかや、それぞれの期限と申し込みの流れを説明しますね。
奨学金をしっかり申し込んで、学生生活を満喫しましょう♪
Contents
奨学金の申し込み期限が過ぎたら学校へ!間に合うかも!
学校の期限が過ぎたとき
「奨学金の申し込み期限が過ぎてしまいましたが、もうできませんか?」と学校に問い合わせたら、「注意は受けたけれど間に合った!」という人がいます。
期限が過ぎたのに間に合うの?その人はたまたま運がよかっただけじゃないの?
なぜ間に合ったのかと言うと、学校の提出期限は、奨学金の期限に間に合うように余裕を持って設定されていることが多いからです。
また、学校によっては1回目や2回目など、数回の申し込み期間を設定している場合があるのです。
もし間に合わなくても、学校に相談することで、二次募集のお知らせや、まだ申し込みができる奨学金(JASSO以外)を教えてもらえる可能性がありますよ。
それなら間に合うかもしれないし、他の方法がわかるかもしれないね!
すぐに学校に問い合わせよう。
奨学金の法人について
独立行政法人日本学生支援機構(JASSO) は、文部科学省が所管する団体です。
この記事では、多くの学生が申し込む、JASSOの奨学金について記載しています。
この他に、企業や個人の出資により設立された財団法人等が実施している奨学金があります。
以下のような奨学金があり、学校を通さずに直接申し込むものが多いです。
- 公益財団法人電通育英会
- Z会奨学金
- コカ・コーラ教育・環境財団 給付奨学金
- DAISO財団 奨学金
- 明光教育研究所 給付奨学金 など
マイナンバーの提出期限が過ぎたとき
学校に書類は提出したけれど、マイナンバーをJASSOに提出する期限が過ぎた場合について説明します。
マイナンバーの提出期限は、インターネットによる申し込みの後、1週間以内です。
マイナンバーを提出する期限が過ぎたらどうすればよいか、JASSOホームページ上の質問コーナーに以下のことが書いてありました。
- 連絡をする必要は無い
- 用意ができたら速やかにマイナンバーを郵送する
- 期限を一定期間経過した後にJASSOから申込者本人に提出依頼の連絡がある
連絡が来る前には送ってしまおう!
マイナンバーについては後述の申し込みの流れでも説明しています。
間に合わなければ次の募集で
どうしても間に合わなかった場合は、次の募集で必ず申し込みましょう。
今あなたが高校生であれば、大学に入学した春に申し込むことができますよ。
あなたが大学生ならば、秋にも奨学金の募集(二次募集)がありますが、注意事項があります。これから説明しますね!
奨学金の申し込み「秋の募集」は注意が必要!
奨学金は春(一時募集)と秋(二次募集)に申し込みのチャンスがあります。
しかし、秋は募集が無い年もあるので、できるだけ春の募集で申し込みましょう。
なぜ年によって違うかというと、春の応募の数によって秋の募集が決まるからです。
その年の予算に応じて、春の応募が多いと秋の募集が無くなったり、春と秋に応募が少ないと冬にも募集があったりするようですよ。
ホームページを見たら、2022年は秋の在学採用の募集があるみたい!
学校に問い合わせてみよう。
ケース別の期限をチェック
それぞれの奨学金の申し込み期限をJASSOホームページから調べて以下の表にまとめてみました。
予約採用 | 在学採用 | 緊急・応急採用 | |
給付奨学金 | 4~6月 | 4月~6月・9月~11月 | 随時 |
貸与奨学金(第一種) | 学校が定めた期限と記載 | 4月~6月・※9月~11月 | 随時 |
貸与奨学金(第二種) | 学校が定めた期限と記載 | 4月~6月・※9月~11月 | 随時 |
※について、2022年は秋の募集はありますが、原則として春の募集のみと記載されています。
また、2020年に始まった新制度により、給付奨学金は予約採用のみでなく、在学採用もできるようになりました。
ただし、どの場合でも詳しい申込み期限は学校によって違います。
在学する学校で開催される申込説明会で奨学金募集の締切日のお知らせがあるので、必ず説明会に参加して確認してくださいね。
募集があるかわからない、期限がいつかわからないというときには学校に聞いて確認しましょう。
給付型奨学金って何?
そもそもそんなに種類があることを知らなかった…よくわからないよ。
これから、奨学金の種類と、採用の種類について簡単に説明しますので、わからないときには参考にしてくださいね♪
給付型と貸与型(第一種・第二種)
奨学金の種類は、「学力基準」「家計基準」によって以下の3種類があります。
【給付型奨学金】・・・返済する必要がない奨学金
給付奨学金を受けるためには、定められた「学力基準」「家計基準」「資産基準」を満たしていることと、進学先の学校が給付奨学金の対象になっているかことが必要です。
対象となれば、授業料・入学金も免除または減額されます。
返済の必要がないため、基準が細かく設定されていますが、該当する場合はチャレンジしてみましょう!
【貸与奨学金第一種】・・・卒業後に返済が必要(無利子)
返済するときに利子が無いので、選考の基準が第二種よりも厳しいことと、借りられる金額があらかじめ決められてることが特徴です。
【貸与奨学金第二種】・・・卒業後に返済が必要(利子あり)
選考基準がゆるやかで、借りられる金額を選択できることが特徴です。
そして、一定の条件を満たせば、「第一種奨学金」と「第二種奨学金」は併用できます。
基準によってどの種類に応募できるのか、じっくり確かめないといけないね!
基準はとても詳しい内容になるので、学校からもらう案内を読んだり、質問したりして調べてみてくださいね。
JASSOのホームページからも案内を見ることができますよ。
予約採用と在学採用
奨学金を申し込む時期によって、予約採用と在学採用という区分に分かれます。
【予約採用】・・・高校3年生の時点で申し込み手続きをする
予約採用は、進学先が決まっていなくても申し込むことができるので、早めに準備しておけるとよいですね。
【在学採用】・・・進学後に申し込み手続きする
高校で予約採用の申し込みができなかった場合、大学に入学してから在学採用で申し込みができます。
予約採用で不採用でも、在学採用で採用されることがありますよ。
入学前と入学後で呼び方が違うんだね。
高校の間に申し込むとチャンスが増えるね!
緊急採用と応急採用
急な事情で学費の支払いが困難になった場合、期限に関係なく申し込むことができる緊急採用と応急採用があります。
家計急変の出来事が起きてから12カ月以内に申し込みをする必要があるため、期間に注意をして申請しましょう。
希望したいときには、所属する学部・研究科の奨学金担当係に問い合わせましょう。
【緊急採用】・・・貸与奨学金第一種に該当
【応急採用】・・・貸与奨学金第二種に該当
急に困ることが起きても、すぐに申し込みができると知って安心!
奨学金申し込みの流れを知って期限に間に合わせよう
学校から詳しく説明があるはずですが、申し込みの流れを一通り把握しておくと、前もって準備することができるので、最後に確認しておきましょう。
以下は予約採用についての記載ですが、在学採用も流れは同じです。
学校から必要関係書類を受け取る
まずは在籍している学校で必要関係書類を受け取ります。
インターネットで情報を送信する
インターネットから、スカラネットという奨学金申込専用ホームページにアクセスし、学校が定めた期限までに必要なことを入力し、送信します。
16桁の「受付番号」が発行されて申し込みが完了となります。
スカラネットに必要なもの
- 「ユーザID」(8桁)と「パスワード」(8桁)・・・学校から受け取る
- 「申込ID」(10桁)と「パスワード」(6桁)・・・学校から受け取った書類の中にある「マイナンバー提出書」に記載
- 学校から受け取った書類の中にある「スカラネット入力下書き用紙」
出典:日本学生支援機構(JASSO)案内冊子から抜粋し編集
受付番号が発行された後は内容によっては訂正が難しいことがあります。
また、スカラネットは、30分以上入力の手が止まると、はじめからやり直しになってしまいます。
そのため、スカラネット下書き用紙にあらかじめ内容を記入してから入力しましょう。
以下の訂正は、大学入学後、進学届けを出すときに変更できるのでそのままにしておいても大丈夫です。
- 奨学金の貸与月額
- 奨学金の振込口座
- 申込者の性別・生年月日
- 保証制度を人的保証から機関保証への変更(進学届で確定した後は変更不可)
- 入学時特別増額貸与奨学金の辞退
マイナンバーを提出
スカラネットの申し込みが完了したら、1週間以内にマイナンバー(個人番号)をJASSOに直接郵送します。学校には提出しません。
「マイナンバー提出書のセット」に入っている、専用の封筒に必要な書類を入れて、郵便局の窓口から簡易書留で郵送します。
マイナンバー提出に必要な書類
申し込み者本人と生計維持者のマイナンバー確認書類(以下のうちのどれか)
- マイナンバーカード裏面の写し
- マイナンバー通知書の写し
- マイナンバー(個人番号)が記載された住民票の写し
申し込み者本人の身元確認書類(①か②どちらか)
①次のうちいずれか1点
パスポート、運転免許証、在留カード、特別永住者証明書、障害者手帳、療育手帳、小型船舶操縦免許証、写真付きの学生証
②次のうちいずれか2点
健康保険証、学生証(写真なし)、在学証明書、年金手帳、戸籍謄本または戸籍抄本、住民票の写しまたは住民票記載事項証明書
出典:日本学生支援機構(JASSO)案内冊子から抜粋し編集
学校に申し込み書類を提出
学校から受け取った書類から、申し込みに必要な書類を学校が定めた期限までに提出します。
【提出する必要な書類】
- 提出書類一覧表
- 給付奨学金確認書または、貸与奨学金確認書兼個人信用情報の取扱いに関する同意書
以下の書類は該当者のみ必要です。
- 確認書に申込者本人が署名できない場合の追加書類
- 申込資格に関する証明書類
- 社会的養護に関する証明書類
- 収入に関する証明書類(貸与奨学金希望者)
- 特別控除に関する証明書類(貸与奨学金希望者)
- 生計維持者が海外居住している場合の収入等申告書
ここまでの流れを知っておくと、申し込みまでに何をすればよいか見通しがもてるね。
わからないことは早めに調べて、必要な書類を用意しておくとスムーズだね!
選考結果の通知
書類を提出した学校を通じて選考結果が通知されます。
そして、学校から「採用結果報告通知」を受け取ります。後の手続きに必要な書類が入っているので、失わないようにしましょう。
採用されてからの手続き
【採用から入学までの手続き】
「採用候補者のしおり」をよく読んで、「進学前準備チェックシート」に記入しておきます。
【進学してからの手続き】
- 進学先の学校に「採用候補者決定通知【進学先提出用】」を提出する
- 進学先の学校から、進学届入力下書き用紙と識別番号(ユーザーIDとパスワード)を受け取る
- 進学先の学校が指定する期間までにインターネットで進学届けを提出する
その後、しおりや各種書類をよく読んで大切に保管しましょう。
【継続するときの手続き】
奨学金を次の学年でも利用したいときは、前年の冬に奨学金の継続願いを出す必要があります。
12月頃に説明会がある学校が多いようですが、学校によって異なるため、必ず学校に確認するようにしましょう。
また、給付型奨学金の場合はその他に以下の手続きが必要です。
- 在籍報告(毎年:4月、7月、10月)
- 適格認定(家計)(毎年秋)
- 適格認定(学業成績等)(毎年学年末、修業年限が2年以下の学校は毎年学年の半期ごとに行う)
手続きは、採用されたら終わりじゃないんだね!
進学届けや継続願いを提出しないと奨学金がもらえなくなってしまうから気をつけよう!
まとめ
- 奨学金の申し込み期限が過ぎたらまずは学校に問い合わせる
- 奨学金の申し込みは春と秋にあり、秋は募集有無の確認が必要
- 奨学金の申し込みは予約採用と在学採用があるので、入学してからでも奨学金の申し込みが可能
- 奨学金申し込みの流れは、書類の受け取り、スカラネットで申し込み、マイナンバーの郵送、書類の提出である
- 奨学金採用後の流れは、進学届の提出、継続願の提出などがある
- それぞれの期限は学校によって違うので期限が過ぎないように学校に確認し、準備をする
奨学金の申し込み期限が過ぎたらどうすればよいかや、申し込みの流れはわかりましたか?
期限が過ぎたからといって落ち込むことはありません。
これから、次にするべきことに取り組んでくださいね!!応援しています♪