小4での留守番はケガや死亡事故につながるリスクもありますが、保護者がしっかり対策することで安全に行うことができます。
小4になると、学童を辞めたり、自治体によっては学童に入れなくなったりと、自宅で留守番を考えはじめる家庭が増えていきますね。
自分の子は1人で留守番できるのか、ケガや死亡事故の可能性はないのか、心配な方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は小4が1人で留守番した場合、ケガや死亡事故はどんな時に起こるのか、どんな対策をすれば事故を防止できるのか調べてみました。
これから子どもを1人で留守番させなくてはならない方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
Contents
小4の留守番が死亡事故につながる!?7つのリスクと対策
小4での留守番にはどんな危険があるのか、ケガや死亡事故につながる7つのリスクと対策について紹介します。
キッチンやガスコンロ
キッチンには包丁やフードプロセッサーなどの刃物が置いてあり、留守番中にそれらを扱ったことによるケガの可能性が考えられます。
さらにキッチンにはガスコンロもあることから、やけどの可能性や、火事やガス漏れによる死亡事故につながる危険性もありますね。
子どもの手の届くところや見つけやすいところに危険なものを置かないようにし、コンロはガスの元栓を閉めたり、チャイルドロックをかけたりするようにしましょう。
子どもがお腹が空いたときのために、お弁当や軽食の用意をしておくとよいですね。
お弁当などを温めたい場合は、電子レンジの使用方法についても確認が必要です。
アルミホイルは電子レンジを使うと、発煙や発火の恐れがあります。また、ゆで卵や殻のついた食品は、電子レンジの使用で爆発するおそれもあります。
お子さんが電子レンジを使う場合は、それらの危険性についても伝えておき、あらかじめ1人で使用できるかの確認をしておくと安心ですね。
ベランダからの転落
マンションの上階に住んでいる方や、2階以上の戸建てに住む家庭は、子どもがベランダから転落による死亡事故の可能性があります。
ベランダには1人で行かないように約束するほか、チャイルドロックや補助カギをつけておきましょう。
万が一のことを考えて、ベランダには足場になるようなものを置かないようにしておきましょう。
浴槽でおぼれる
小4は1人でお風呂に入れる子も多いと思いますが、留守番中には1人でお風呂に入らせないようにしましょう。
お風呂ですべってケガをしたり、おぼれてしまったりすることがあるかもしれません。
水遊びをしたい、お風呂で温まりたい…などの理由で浴室に入ってしまう可能性もあります。
お風呂にお湯を張っておかない、浴槽のチャイルドロックをかけておくなど対策しておきましょう。
危険物の誤飲・使用
小4で誤飲の心配は少ないのではないかと思われますが、形状が飲み物と似ていて間違えてしまったり、興味本位で口にしたりすることもあります。
また、保護者の工具を使うことや、お酒や薬の誤飲なども考えられますね。
危険なものや誤飲の可能性のあるものは、目につかない場所に隠すか、鍵のある場所へしまっておくなどして、対策しておきましょう。
不審者の侵入
お子さんが1人で留守番をしていることが分かると、誘拐や強盗に狙われてしまう可能性があります。
来客やインターフォンには出ないと約束し、荷物は配達日時をずらすか、置き配や宅配ボックスへの配達にしておきましょう。
また、家に入る前には周囲に人が居ないか確認したり、家の中に人がいなくても、大きな声で「ただいま!」と言うなどの約束をしておくことも大切です。
家のカギを見えるところに持ったまま登下校すると、留守番していることが不審者に知られてしまう可能性もあります。
登下校中、家のカギはランドセルの中や服のポケットなど、見えないところに保管させておきましょう。
地震などの災害
台風や大雨などの災害は事前に予測ができますが、地震に関してはいつ起こるか分からないため、子どもが留守番中に起きてしまうかもしれません。
地震が起きた際には、どのような行動をとるのか、また連絡手段や避難方法などもあらかじめ話し合っておきましょう。
また、日頃から転倒の可能性のある家具の固定を行い、防災グッズの場所などもお子さんに伝えておきましょう。
無断で外出する
留守番中に家の中にいることが退屈になり、無断で外にでてしまい、事件や事故に巻き込まれてしまう可能性があります。
留守中にはできるだけだけ外に出ないことや、友達の家や公園などに遊びに行く際には必ず行先を伝えることを徹底してもらいましょう。
これらのリスクを防ぐためには、子ども用のスマートフォンや見守りカメラ、防犯カメラなどの使用も効果的です。
子どもの様子をいつでも確認できたり、何かあったときにすぐ連絡がとれる状態にしておいたりすることで、より安心して留守番を任せることができます。
また、セコムやアルソックなどのセキュリティ会社には見守りサービスあり、何かあればすぐに連絡が取れるため、利用者も多いです。
ここでは、おすすめの見守りカメラを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
カメラだけでなく、相互会話の可能なものがおすすめです!すぐに会話できるのは、お互いに安心できてよいですね♪
小4で留守番はできない?!子どもの成長に合わせる!
リスクや対策を理解していくなかで、「自分の子どもにはできないかもしれない…」と思われた方もいると思います。
うちの子にはできないかも、と心配な場合は1人で留守番をさせない、という決断をすることも大切です。
現在日本には、留守番を制限する明確な法律や条例はありません。
しかし2023年、埼玉県では、小3までの子どもの留守番を禁止し、小4から小6は努力義務であるとする、埼玉虐待禁止条例の改正案が提出されました。
この改正案は、留守番は置き去りや虐待ではないとして、多数の反対意見により撤回されました。
しかし、小4であっても留守番はなるべくしない方がいいと考えている人もいるということがわかりますね。
ですので、小4で留守番できないことは不思議なことではありません。
小4といっても、まだまだ成長には個人差があり、子どもの性格や周囲の環境なども、留守番ができるかどうかに大きく関わります。
しかし、仕事や家庭の事情で、どうしても留守番をしてもらわないといけない事情がある家庭もあります。
そういった場合のことを考えて、民間の学童やキッズシッターの利用なども視野に入れておく必要がありますね。
小4で留守番は何時間まで?長時間はさけよう!
小4で留守番できる子は、何時間までなら留守番できるのでしょうか。
小4の留守番できる時間にはっきりとした時間は決まっていませんが、1~3時間程度が目安といえます。
地域や学校、通学時間により多少前後する可能性はありますが、午後3時頃には家にいると考えると、保護者が午後6時に帰宅すれば無理のない範囲です。
長時間の留守番は子どもにとっても不安になりますし、イレギュラーなことが起こりやすくなります。
小4で何時間留守番できるかは、家庭や、子どもの成長や性格によって異なります。
まずは自分の子どもが何時間なら留守番できるのか、短時間から練習しておくと安心ですね。
また、どうしても長時間の留守番になりそうな際は、連絡をすぐ取れるような状況にしておくとよいでしょう。
まとめ
- 小4での留守番は死亡事故につながる可能性もあるが、リスクを理解し対策しておくことで防ぐことができる
- 子ども用のスマートフォンや見守りカメラ、セキュリティ会社の利用も検討することで、ケガや死亡事故のリスクを下げ、より安心して留守番ができる
- 小4での留守番は子どもの成長や性格に合わせて検討する必要がある
- 民間の学童やキッズシッターの利用も考えておく
- 子どもが何時間留守番できるかは、子どもにもよるが、なるべく長時間の留守番は避けて、すぐに連絡のとれる体制を整えておく
小4での留守番は不安なことも多く、ケガや死亡事故の可能性は0ではありませんが、しっかりと対策をすればリスクを減らすことができます。
この記事で、留守番をするお子さんも、留守番をしてもらうあなたも、すこしでも安心できればうれしいです。