ラノベ専門学校に入って学びさえすれば、華々しいラノベ作家デビューができると思ったら大間違い!!
その競争率はものすごく、甘い考えで進むと人生に大きな影響を与えてしまいます。
作家志望者が実際にデビューする確率は、年間に1万2500分の1、つまり0.00008%です。
この記事ではラノベ専門学校に進んだ人のリアルな末路の一例をご紹介します。
また、ラノベ新人賞の倍率やラノベ作家の仕事内容、収入などもまとめていますので、ぜひじっくり確認してみてくださいね。
より現実的にラノベ作家としての未来を想像してもらえたらうれしいです。
この記事でわかること
- ラノベ専門学校に進んだ人の末路
- ラノベ作家になれる確率
- ラノベ作家の仕事内容・収入
- ラノベ専門学校に進んだ人の体験談
- ラノベ作家の平均年収が8000万のウワサの真相
- ラノベ作家に向いている人
- ラノベ専門学校に進むメリット・デメリット
- ラノベ専門学校以外にラノベ作家になる方法
Contents
ラノベ専門学校に進んだ人の末路!!仕事内容や収入は?そもそも作家になれる?
ラノベ専門学校に進んだ人の末路、自分が目指すのなら知っておきたいですよね。
ここでは実際にラノベ専門学校に進んだ人の体験談をご紹介します。
そしてどれくらいの人が作家になれるのか、その確率について考えてみましょう。
また、仕事内容や収入についてもまとめてみました。
ラノベ作家の末路:経験者の体験談
あるnoteで、ラノベ専門学校に通っていた方が書いた記事を読ませていただきました。
その方はラノベ作家の専門学校に1年半通ってドロップアウトされたとのこと。その後大学に入学し別の道を進んでいます。
ご自身の経験からラノベ専門学校に入ることを強く反対しているのですが、その理由として内容の薄さと学費の高さを挙げています。
この方の学校では大きな実験や実習はなく、テストもほとんどなくて覚えた内容は記憶から零れ落ちていき、あまり充実していなかった様子。
それなら私文に進んだ方が絶対にいいとのことで、年間150万円の学費を考えるとその気持ちもわかりますね。
入学時に25人ほどいたクラスメイトは、卒業時には20人いたかどうか、その卒業した方達の中でラノベ作家になれた人は1人もいなかったようです。
一応の主な就職先はゲーム会社で、20人のうちその道に進んだのは5人いたかどうかのようですね。Vtuber関係などエンタメ系に進む方も。
それ以外のほとんどの方は事務職・工場勤務など、ラノベ専門学校で学んだ内容と全く関係ない職に就くようだとのことで、厳しい現実が詳しく書かれていました。
就職できないことはないようで、収入はともかく就活は大学生よりも楽な印象と仰っています。
この方の主張として、「小説家になりたいのなら、二番目に好きなモノを極めながら目指せ」とアドバイスをされています。
過激ではありますがリアルな声として、とても参考になる貴重なお話を読ませていただきました。
※参考:https://note.com/fumichan238/n/n5c0c24d41613
ラノベ専門学校に進んだ人の末路:作家になれる確率
まず、作家になるための道のりは、一筋縄ではいかないものです。
才能、努力、運、そして教育。これら全てが重要な要素となります。
特に専門学校での教育は、作家としてのスキルを磨くための重要なステップとなります。
では、具体的な数字はどうなのでしょうか?
作家志望者全体の中で、実際にデビューする確率は非常に低いと言われています。
推定500万人の作家志望者に対し、年間のデビュー人数は推定400人程度。
これを単純に計算すると、作家志望者が実際にデビューする確率は、年間に1万2500分の1、つまり0.00008%となります。
しかし、この数字はあくまで一般的なもの。
ラノベ専門学校に進んで真剣に作家を目指して努力している人々に絞れば、この確率はもちろん高くなります。
さらに、ライトノベルの新人賞の倍率を調べてみました。
電撃小説大賞は約600倍、MF文庫Jライトノベル新人賞は約530倍、ファンタジア大賞は約240倍、富士見ノベル大賞は約116倍となっています。
これらの新人賞は、作家デビューの一つの道であり、受賞すれば出版のチャンスが得られます。
そして、専門学校に通うことで、プロからのフィードバックを常に受けることができ、業界とのつながりも作れるため、小説家になれる確率を上げることができます。
例えば、大阪アミューズメントメディア専門学校のノベルス文芸学科では、デビュー実績が累計670冊以上となっています。
以上の情報から、ライトノベル専門学校に進学した後、作家になれる確率は一概には言えませんが、専門的な教育を受けることで、その可能性は高まると言えるでしょう。
ただし、作家になるためには、才能だけでなく、継続的な努力と根気が必要です。
ラノベ専門学校に進めば簡単に作家デビューできるわけではなく狭き門ではありますが、その確率はグッと高めることができそうですね!
ラノベ専門学校に進んだ人の末路:仕事、収入
ライトノベル作家の仕事内容については以下の通りです。
ストーリーのテーマやあらすじを考える
作家はまず、ストーリーのテーマやあらすじを考えます。
編集担当者と協議する
考えたテーマやあらすじを編集担当者とともに詳細を詰めます。
ライトノベルの執筆
詳細が詰まったら、ライトノベルの執筆を進めます。
編集担当者の確認や校正を受ける
執筆後には編集担当者の確認や校正を受けます。
出版やインターネットへの掲載
問題がなければ出版やインターネットへの掲載へと進みます。
装丁のチェック
ライトノベルが単行本になる場合には装丁のチェックを行います。
依頼に応じてコラムの執筆やサイン会の開催、メディアの取材を受けることもあります。
編集担当者さんと二人三脚で作品作りを進めていき、人気が出ればサイン会やメディア取材の依頼もくるのですね!
ライトノベル作家の収入については以下の通りです。
平均収入
ライトノベル作家の平均的な年収は200~400万円ほどと言われています。
最高収入
トップ作家の場合、何億という年収を稼いでいます。
ライトノベル作家ではありませんが、例えば村上春樹氏や東野圭吾氏のような最高位の作家は、何億という年収を稼いでいます。
最低収入
新人作家の場合、年収は150万円程度と言われています。
また、作家歴1,2年目の若手では年収200万円程度と言われています。
これらの収入は、作家の実力や知名度、出版する本の種類、書籍の売り上げなどによって大きく変わります。
また、ライトノベルがアニメ化やゲーム化されると、原作の売上が大きく上がる可能性もあり、夢のある仕事ですね。
ただし、これらの数字は一般的なものであり、個々の作家によって異なることをご理解ください。
ライトノベル作家の平均年収は8000万円!?
ライトノベル作家の年収について、あるバラエティ番組で「ライトノベル作家の平均年収は8085万円」という情報が紹介され、大きな話題となりました。
でも、その真相はどうなのでしょうか?
その番組では、子どもたちが憧れる仕事の中で、一番楽して稼げる職業としてライトノベル作家が1位に選ばれました。
しかし、その年収のデータは「給料BANK」というウェブサイトから引用されたもの。
その根拠は「オリコン ラノベ売上ランキング2015年度版」の上位20作品の発行部数と推定印税をかけ合わせたものでした。
だからと言って、この8000万円という数字が全てのライトノベル作家の平均年収を反映しているわけではありません。
実際、ライトノベル編集者によれば
「年収が8000万円クラスになっている作家は確かに存在します。しかし、本だけでは無理で、作品がアニメ化などメディアミックス展開して当たれば、不可能ではありません。ヒット作品であればアニメ化やグッズ展開で得られる収入が、本の印税よりも多くなることもあります」
とのことです。
しかしながら、これらの収入は一部の大ヒット作家に限られ、全てのライトノベル作家がこのような収入を得ているわけではありません。
また、大ヒットを飛ばした作家でも、その収入が毎年続くわけではないとの意見もあります。
つまり、ライトノベル作家が年収8000万円を得ることは可能ですが、それは一部の大ヒット作家に限られ、全ての作家がそのような収入を得ているわけではないと言えます。
また、作品がアニメ化やグッズ展開などのメディアミックス展開を果たすことで、本の印税以上の収入を得ることも可能です。
しかし、これらの成功は才能、努力、そして運など、多くの要素が組み合わさった結果であり、容易に得られるものではありません。
これらの情報を踏まえて、ライトノベル作家という職業について考えるときは、一部の大成功例だけでなく、全体像を理解することが重要ですね。
ラノベ作家が狭き門であることや仕事内容、収入についてはイメージできましたでしょうか?
続いて、ラノベ作家に向いている人の特徴と、ラノベ専門学校でラノベ作家を目指すメリット、デメリットについてお話しします。
ラノベ専門学校でラノベ作家を目指すメリットとデメリット
ラノベ作家に向いている人はどんな人なのか考えてみました。
あなたが当てはまっているかどうかチェックしてみてくださいね♪
ラノベ作家に向いている人
- 物語を創造する能力:ライトノベル作家は、読者を引きつける魅力的な物語を創造する能力が必要です。これは、キャラクターの開発、プロットの構築、世界観の設定など、物語作りの全ての側面を含みます。
- 書くことへの情熱:ライトノベル作家には、長時間書き続けるための情熱と根気が必要です。また、自分の作品に対する愛着とプライドも重要です。
- 読者の心を理解する能力:ライトノベル作家は、読者が何を求めているのか、どのような物語に引きつけられるのかを理解する必要があります。これには、市場のトレンドを把握する能力も含まれます。
- 批判に耐える強さ:全ての作品が好評を得るわけではありません。批判や否定的なフィードバックに耐え、それを改善のためのフィードバックとして受け入れる強さが必要です。
どれも大切な要素ですね。
作家としての能力はもちろん、好きなことでも仕事として長く続けていくのは大変なことです。
また、人気が出れば必ず批判や否定的な声も聞こえてきます。そういった強さも必要ですね。
ラノベ専門学校でラノベ作家を目指すメリット・デメリット
ライトノベル専門学校でライトノベル作家を目指すメリットとデメリットは以下の通りです。
メリット
1.専門的な指導:専門学校では、経験豊富な講師から直接指導を受けることができます。これにより、技術的なスキルや物語作りのテクニックを学ぶことができます。
2.ネットワーキングの機会:同じ目標を持つ学生たちとの交流は、情報交換やフィードバックの提供、さらには将来的な仕事の機会を生むことがあります。
デメリット
1.費用:専門学校の授業料は高額になることがあります。また、学校に通う時間とエネルギーが、自分で書く時間を奪う可能性もあります。
2.制約:学校のカリキュラムは一般的な教育方法に基づいているため、個々の学生の特定のニーズやスタイルに合わない場合があります。自分のペースで学ぶことが難しい場合もあります。
以上の点を考慮に入れ、自分にとって最適な道を選ぶことが重要ですね。
ライトノベル作家になるための道は一つではありません。
自分自身のスキル、情熱、そして目標を理解することが、成功への第一歩となります。
最後にライトノベル専門学校以外にラノベ作家になる方法についてまとめました。
ラノベ専門学校以外にラノベ作家になる方法
ライトノベル作家になるための方法は多岐にわたります。
専門学校に行かない場合でも、以下のような方法でライトノベル作家としてのキャリアをスタートさせることが可能です。
ウェブ小説サイトへの投稿
「小説家になろう」や「カクヨム」などのウェブ小説サイトに自分の作品を投稿することも一つの方法です。
多くのライトノベル作家がこうしたサイトからデビューしています。
「小説家になろう」からデビュー
「オーバーロード」 - 作家:丸山くがね
「魔法科高校の劣等生」 - 作家:佐島勤
「転生したらスライムだった件」 - 作家:伏瀬
「無職転生 異世界行ったら本気だす」 - 作家:理不尽な孫の手
「Re:ゼロから始める異世界生活」 - 作家:長月達平
「この素晴らしい世界に祝福を」 - 作家:暁なつめ
「デスマーチから始まる異世界狂想曲」 - 作家:愛七ひろ
「異世界居酒屋「のぶ」」 - 作家:蝉川夏哉
新人賞への応募
各出版社が主催する新人賞に作品を応募することも一つの方法です。新人賞に入賞すれば、その出版社から作品を出版するチャンスが得られます。
新人賞からデビュー
「王国勇者認定官ミゲルの冒険」 - 作家:オーノ・コナ
「勇者と呼ばれた後に―そして無双男は家族を創る―」 - 作家:陸堂克樹
「落ちこぼれ猟理人、伝説になる」 - 作家:山夜みい
※新人賞は作家デビューの登竜門の役割を担っています。ラノベではありませんが「池袋ウエストゲートパーク」で第36回オール讀物推理小説新人賞を受賞しデビューした石田衣良さんや、「桐島、部活やめるってよ」で第22回小説すばる新人賞を受賞した朝井リョウさん、「リズム」で第31回講談社児童文学新人賞を受賞した森絵都さんなど、名だたる作家たちも新人賞受賞をきっかけに文壇入りしています。
自己出版
インターネットの発展により、自分で作品を出版することが容易になりました。
Amazon Kindle Direct Publishingなどのプラットフォームを利用して、自分の作品を世界中の読者に公開することができます。
自分のブログやウェブサイトの開設
自分のブログやウェブサイトを開設し、そこに自分の作品を掲載することも可能です。
読者からのフィードバックを直接得ることができ、作品の改善に役立てることができます。
SNSや動画サイトでの活動
TwitterやYouTubeなどのSNSや動画サイトで自分の作品を紹介することも一つの方法です。
これにより、自分の作品を多くの人に知ってもらうことができます。
これらの方法は、自分のペースでライトノベル作家としてのキャリアをスタートさせるためのものです。
しかし、どの方法を選んでも、成功するためには才能、努力、そして持続力が必要です。
自分に最適な方法を見つけ、自分の夢を追い求めていきましょう。
まとめ
- ラノベ専門学校に進んだ人の末路はラノベ作家になれない人がほとんど
- ラノベ作家の平均的な年収は200~400万円ほど、新人は150万円程度
- (ラノベ以外も含めて)作家志望者が実際にデビューする確率は、年間に1万2500分の1、つまり0.00008%
- ラノベ作家の仕事は担当編集者さんと二人三脚で進めていく、人気が出ればコラムの執筆やサイン会の開催もある
- ラノベ作家に向いている人は、作家としての才能に加えて、継続する力や批判にも耐えられるメンタルを持っている人
- ラノベ専門学校のメリットは専門的な指導が受けられること、仲間や業界との繋がりができること
- ラノベ専門学校のデメリットは費用の高さ、学校のカリキュラムが必ずしも自分のニーズに合うとは限らないこと
- ラノベ専門学校以外にラノベ作家になる方法は、などのウェブ小説サイトに自分の作品を投稿すること、新人賞への応募、自費出版など
ラノベ専門学校に進んだ人の末路、実際の経験者さんの体験談は非常に興味深かったですね。
ラノベ専門学校に進んでも作家デビューできる人はほんのわずかであること、高い学費を払っても見合った内容の授業とは思えないこともあることなどがわかりました。
関係のない就職先に進んでしまう人も多いことなど現実は厳しいようです。
しかしラノベ作家として成功すれば映画化やグッズ販売まで広がり、夢のある職業でもあります。
この記事がよい進路をじっくり考える参考になれば嬉しいです。