パンガシウスは体に悪いという噂もありますが、産地や食べる量に気を付ければ、安心して食べる事ができます。
パンガシウスは低カロリーでタンパク質が豊富な白身の魚で、スケトウダラやうなぎの代替品として日本に輸入され始めたと言われています。
元々はベトナムやカンボジアに生息するナマズ科の魚で、現地の方にとっては日本でいうサバやアジのように親しみのある魚です。
日本でも、白身魚のフライに使われていたり、切り身が魚コーナーで売られたりしていますね。
そんな身近な魚になりつつあるパンガシウスが、なぜ体に悪いと言われてしまうのでしょうか。
理由はパンガシウスの生産地と、パンガシウスに含まれる水銀でした。
この記事ではパンガシウスの安全性と注意すべき点、美味しく食べられるレシピを紹介します♪
Contents
パンガシウスが体に悪いとされる理由
生産地が信用できない
パンガシウスが体に悪いとされる理由の一つが、生産地の水質や養殖環境にあります。
パンガシウスは主にタイやベトナムの川に生息する魚です。
その川の汚染状態から、そこに住むパンガシウスを食べると体に影響があるのではないかと言われています。
日本で食べられるもののほとんどが養殖されたパンガシウスですが、一部の養殖場で、不衛生な環境の下で育てられているのも問題視されていますよ。
また、餌に大量の添加物が含まれていたり、成長を促すための薬が使用されていたりなどの問題もあります。
そのため、日本に輸入されるパンガシウスも汚染されているのではないかと心配されています。
確かに、そういった現状を知ると体に悪いのではないかと不安になりますよね。
ですが、日本に輸入されているパンガシウスは輸入の際に検査され、基準をクリアしたものなので、安心して食べることが出来ますよ。
日本では、輸入品も国産品と同じ基準が適用されています。
検査の結果、食品衛生法に違反する食品が輸入されないような仕組みができているのです。
他にも、安全なパンガシウスを選ぶ際の基準の1つとして、ASC認証というものがあります。
ASC認証とは養殖水産物に対する国際規格のことです。
ASC認証を受けるためには7つの厳しい基準が設けられており、その中には水質や飼料に対するもの含まれています。
基準をクリアした養殖水産物にはASC認証マークがつけられます!
日本ではまだ見慣れないマークですが、最近では牡蠣やブリの養殖物にASC認証されたものが売られるようになってきました。
ASC JAPANの公式ホームページでは、ASC認証の水産物を取り扱う店や商品を調べることもできます。
ASC認証を受けてないからと言って危険というわけではないですが、気になる方はチェックしてみるのもおすすめですよ。
パンガシウスに含まれるメチル水銀
パンガシウスが体に悪いとされる理由のもう一つに、パンガシウスが保有するメチル水銀があります。
魚介類は豊富なたんぱく質、DHA、ビタミンなどの栄養を含んでいるので、健康的な食生活を送るうえで欠かせない食材ですよね。
ですが、魚介類にはメチル水銀が含まれており、日本人の水銀摂取の約80%が魚介類由来のものです。
メチル水銀は大量に摂取すると、体にさまざまな影響を及ぼす可能性があります。
特に妊娠中の女性や、小さなお子様などは摂取量に気を付けなければなりません。
パンガシウスは大型の魚で、マグロやキンメダイのように、メチル水銀を体内に蓄積しやすい魚といえます。
しかし、パンガシウスを含む大型の魚も、一度にたくさん食べたり、偏食したりしなければ問題ないとされています。
水銀と聞くと怖いイメージがありますが、水銀は土や空気、水にも微量に含まれており、体内に入っても一定濃度であれば自然に体外へ排出されるものです。
パンガシウスに限ったことではなく、偏った食事は体に悪いですよね。
パンガシウスは週に1~2回を目安に食べましょう。
パンガシウスは体に悪いことはなくコストコやイオンで買える!
パンガシウスはコストコやイオンなどで買うことができます。
コストコでは食品に対し、厳しい基準を設けています。
パンガシウスも売られており、コストコでも人気の商品です。
大容量で売られているので、小分けして冷凍保存しておけば、いつでも魚料理が作れるのは魅力的ですよね。
パンガシウスはクセもなく淡泊な味なので、味付けを変えればあっという間に使い切れますよ♪
イオンではASC認証されたパンガシウスが販売されています。
イオンでは2014年頃からパンガシウスが売られており、安心して食べられる白身魚として、ASC認証されたパンガシウスの拡販が行われてきました。
イオンのパンガシウスは鮮魚コーナーにトレー入りで売っているものと、蒲焼風に味付けのしてあるものがありました。
それぞれ一食分くらいなので、お試しで買うにもぴったりのサイズですよ。
ASC認証のパンガシウスはネットでも購入することができます。
こちらはすでに冷凍されているものなので、使いたいときに使いたい分だけ解凍できるので便利ですよ♪
口コミを見ると、臭みもなく、ふわふわで、下処理が不要なので使い勝手が良いとのことです。
近くにイオンやコストコが無い場合は、ネットで購入してみるのも良いですね!
信頼できるスーパーや専門店で購入することにより、安心してパンガシウスを食べることができますね。
パンガシウスが体に悪いは誤解でレシピが沢山!おすすめレシピ3選
パンガシウスは鯛やタラなどの白身魚と同じレシピで料理できます。クセが無く淡泊な味なので、様々なレシピに活用できますね。
パンガシウスは安価な値段と、すぐ使えるように骨抜き、皮取りなどの加工がされているため、魚料理が苦手な方でも使いやすい食材です。
ここでは、私が実際に作ってみて美味しかったおすすめの3種類のレシピを紹介します。
パンガシウスのフライ
白身魚といえばフライが人気ですよね。パンガシウスもフライにするとおいしく、お弁当のおかずにぴったりです。
【パンガシウスのフライ】
材料
- パンガシウス 一切れ(200~250グラム)
- 塩コショウ 少々
- 薄力粉 大さじ1~(まぶす用)
- 卵 1個
- パン粉 適量(まぶす用)
- タルタルソース
- ベビーリーフやレタス、トマト(盛り付け用)
作り方
①キッチンペーパーでパンガシウスの水気を拭き取り、塩コショウで下味をつけ、食べやすい大きさに切る
②小麦粉、卵、パン粉の順につける
③中火で、きつね色になるまで揚げる
④お好みでタルタルソースや中濃ソースなどをかけてできあがり
バンズにレタス、フライ、タルタルソースを挟めばフィッシュバーガーになりますよ♪
パンガシウスのムニエル
揚げずに簡単に調理するにはムニエルがおすすめです。
【パンガシウスのムニエル】
材料
- パンガシウス 一切れ(200~250グラム)
- 塩コショウ 少々
- 薄力粉 大さじ1~(まぶす用)
- 塩 ひとつまみ
- 有塩バター 10グラム
- オリーブオイル 小さじ1
- 粉末のパセリやバジル(お好みで・なくても大丈夫です)
- レタスやベビーリーフ(盛り付け用)
作り方
①パンガシウスはキッチンペーパーで水気を拭き取り、食べやすい大きさに切る
②パンガシウスの両面に塩コショウを振る
③小麦粉と塩ひとつまみ、粉末のパセリやバジルを混ぜ合わせ、パンガシウスにまぶす
④フライパンにバターとオリーブオイルを入れて熱し、バターが溶けたらパンガシウスを入れる
⑤弱火でよく焼き、焦げ目がついたら裏返し、ふたをして5分ほど蒸し焼きにする
⑥中までしっかり火が通ったらお皿にうつし、レタスやベビーリーフなどを盛り付け完成
うなぎの蒲焼風
うなぎよりも安価で食べられるとして、人気の食べ方がうなぎの蒲焼風です。
うなぎよりも身はさっぱりとしていて、食べやすいですよ。
【パンガシウスの蒲焼風】
材料
- パンガシウス 一切れ(200~250グラム)
- 塩コショウ 少々
- 薄力粉 大さじ1~(まぶす用)
- 砂糖 大さじ2分の1
- 醤油 大さじ1
- みりん 大さじ1.5
- 料理酒 大さじ1.5と少々
- サラダ油 少々
作り方
①パンガシウスは水気を拭き取り、塩コショウをして薄力粉をまぶす。調味料はまぜておく
②フライパンにサラダ油をひき、弱火でじっくり火を通す
③裏返しにし、料理酒を少々入れ、蒸し焼きにする
④中までしっかり火が通ったら、砂糖・醤油・みりん・料理酒を入れ、照りが出るまで煮詰めて完成
淡泊で臭みがないので様々な味付けで楽しめます。ぜひ試してみて下さいね♪
まとめ
- パンガシウスはタンパク質が豊富な白身の魚で、骨抜き、皮取りなどの加工がされているので日本でも人気の魚である
- パンガシウスは、一部の不衛生な環境により体に悪いのではないかと言われているが、厳しい基準をクリアしたものなので安心して食べられる
- パンガシウスはマグロやキンメダイと同様に、水銀保有量が一般的な魚に比べて多いため、週に1~2回を目安に食べるよう推奨されている
- パンガシウスが体に悪いのは誤解で、コストコやイオンでも買うことができる
- 一般的な白身魚のように、アレンジ方法が豊富で、色々な料理に使えて便利
パンガシウスは一般的な白身魚と比べ、安価で購入することができ、気軽に魚料理が楽しめるというメリットがあります。
また、すぐ使えるように血合いや骨取りをされた状態で売られているものがほとんどなので、面倒な下処理が必要ないのもうれしいポイントです。
私も元々知っていた魚でしたが、安全性を知ることができたので、これからも安心して色々なレシピを試してみようと思いました♪
あなたもぜひ、日々の献立に活用してみてくださいね。