金のなる木は、「金運アップ」や「幸運を招く」といった縁起のよい言い伝えのある、育てやすい多肉の観葉植物です。
しかし、金のなる木には、「花が咲くと不吉」や「枯れると貧乏になる」といったよくないうわさがあることをご存じでしょうか。
縁起がよくても、花が咲いたり枯れたりしたら金運が下がってしまいそうで、育てるのをやめたくなりますよね。
そこで、金のなる木について詳しく調べたところ、不吉な言い伝えは間違いだということがわかりました。
ではなぜそのような言い伝えがあるのか、これから解説しますね!
金のなる木が気になっているあなたに、素敵な花言葉や枯れない育て方、風水についてもご紹介します。
この記事を読めば、金のなる木を安心して育てることができますよ♪
この商品は、専用の土に植え込んだ状態で届くので、そのまま育てることができます!
Contents
金のなる木の言い伝えの由来や不吉なうわさを解説
金のなる木の名前の由来
金のなる木は、ぷっくりした丸い葉の形が硬貨に似ていることが名前の由来です。
「木」と言っても、実際は被子植物で、多肉の観葉植物として栽培されていますよ。
金のなる木とは
- 正式名称:クラッスラ・ポルツラケア
- 科属:ベンケイソウ科クラッスラ属
- 和名:フチベニベンケイ
- 園芸名:花月
- 英名:Dollar plant(ダラープラント)、Money tree(マネーツリー)
金のなる木は、南アフリカ東部に繁殖する植物で、日本にやってきたのは昭和初期です。
栽培業者が、5円硬貨の穴に通して縁起ものとして販売したので、「金のなる木」や「成金草」と呼ばれるようになりました。
そのときから、金運や幸福を招き、縁起がよいと言い伝えられています。
「5円玉=ご縁」で、良縁に結ばれるという言い伝えもありますよ。
金のなる木という言葉は、「苦労しなくても利益や金銭をもたらす財源のたとえ」としても使われます。
そんな木が本当にあるなんて、すごいですよね!
金のなる木は育てやすい観葉植物なので、家で育てることができますよ♪
金のなる木を枯らすと貧乏になるのか?
結論を言うと、金のなる木を枯らしても貧乏にはなりません。
金のなる木を枯らしたからお金が無くなったという人は、調べてみましたが見つかりませんでしたよ。
しかし、「金のなる木」ですから、「枯れる=お金がなくなる」と連想してしまいますよね。
金のなる木は、ある程度放置しても育つ丈夫な植物なので、それを枯らすということは、ものぐさで仕事でもうまくいかないという説もありました。
そう言われると、貧乏になった人はいなくても、枯らしてしまった自分はダメな人だと思ってしまいそうですよね。
実は私も、丈夫だといわれる多肉植物を枯らしてしまったことがあって、とてもショックでした。
多肉植物は丈夫といわれますが、育てるときの注意点やコツがあるので、大切にしていても枯れてしまうことがありますよ!
正しい育て方を知って適切な世話をすることで、金のなる木の縁起を担ぎましょう♪
記事の最後に、金のなる木の枯れない育て方のコツをご紹介していますよ。
結論
- 金のなる木が枯れても貧乏にはならない
- 枯れて後悔しないよう、正しい育て方を知ろう!
金のなる木に花が咲くと不吉なのか?
金のなる木に花が咲いても不吉なことはありません。花が咲くのが珍しい植物なので、咲いたらとてもラッキーですよ♪
では、なぜ不吉な言い伝えがあるのでしょうか?
まず、花が咲くと不吉と言われているのは「竹」です。
あなたは竹の花を見たことがありますか?想像する色とりどりの花とは違って、稲穂のような花だそうですよ。
竹の花は、60~120年周期で咲くため非常に珍しいのですが、咲くときには竹林全体で一斉に開花します。
そして、開花するとその株は枯れてしまうので、花が一斉に咲くという珍しさと合わさって、不吉と言われていますよ。
金のなる木も花が咲くのは珍しいのですが、竹のようなことはありません。
もう1つは、「花が咲くと植物は枯れやすくなる」という話からきていることが考えられます。
植物が花を咲かすのには、以下の2つの条件があります。
- 十分に成長して子孫を残す準備ができたとき
- 悪環境で成長に限界を感じ、力を振りしぼって子孫を残そうとするとき
1の場合はほぼ安心ですが、つぼみや花に栄養をとられて植物が弱ることがあります。
とくに花の茎が太く長く伸びてくるようなタイプは心配です。
もし植物が弱ってきたら、思い切って花の茎を根元から切って、土に植え替えるという方法がありますよ。
2の場合は、花が咲いたあとに枯れてしまいますが、それよりも前に元気がなくなっていることがわかるので、環境を変えることで対処することができます。
このように、金のなる木に花が咲いたからといって、すぐに枯れてしまうということはありませんよ!
金のなる木の花言葉を知れば、とても縁起のよい花だということがわかります♪
次に花言葉と、花を咲かせるコツをご紹介しますね。
結論
- 金のなる木の花が咲くのは喜ばしいこと
- 植物は花が咲くと弱ることがあるが、すぐに枯れることはない
- 花が咲いて弱ったときは花の茎を根元から切って土に植え替えるとよい
金のなる木の言い伝えは花言葉にも!贈り物に最適
金のなる木の花言葉
金のなる木の花言葉は、「一攫千金」「富」「幸運を招く」「不老長寿」です。
葉の形が硬貨に似ていることからきた言い伝えと、丈夫で枯れにくいという特徴から、このような花言葉になったと言われています。
花言葉の縁起のよさから、新築祝いや開業祝いなどの贈り物としても用いられていますよ。
金のなる木の不吉な言い伝えは解消されたので、安心して贈り物にできますね。
育て方のコツを書いたメモを一緒に贈るとより安心です。
はじめにご紹介した商品は、プレゼント用のラッピングやメッセージカードを添えることが可能ですよ!
こんなに豪華な花言葉は初めて見るかもしれません!!家にも置きたくなりますね♪
花が咲くのは珍しいとのことですが、金のなる木を育てるなら、ぜひ花を咲かせてみたいと思いませんか?
金のなる木の花を咲かせたい
以下の2つのポイントを実践して、金のなる木の花を咲かせましょう♪
花を咲かせるポイント
- 花の咲きやすい品種、「花月」「華花月」「桜花月」を選ぶ
- 夏(8月~9月)の水やりを減らす
とくに「桜花月」が花を咲かせやすく、11月~2月にピンクの花が咲きます。寒い冬に花が咲くのは珍しいですね!!
品種名に「花」がついていないものは、大株にならないと花が咲かないので、かなり時間がかかりますよ。
そして、なぜ夏の水やりを減らすかというと、成長期である夏に葉が成長しすぎることを防ぐためです。
葉が成長しすぎると、つぼみや花を咲かせる方に栄養がいかなくなってしまいます。
金のなる木は元々、水やりが少なくてよい植物ですが、花を咲かせるには、さらに水やりを少なくしてみましょう。
水やりを少なくすると、葉に元気がなくなるように見えますが、乾燥には強いのでその状態で大丈夫ですよ!
水やりについては、後ほど詳しく解説しますね。
花が咲きやすい桜花月はこちらで購入することができますよ!
縁起のよい言い伝えが気になった方は、ぜひ桜花月を育ててみてくださいね♪
金のなる木の言い伝えでは育て方が重要!風水も解説
金のなる木が枯れない育て方のコツ4つ
金のなる木が枯れないコツ
- 日当たりと風通しのよい環境で育てる
- 水はけのよい土で育てる
- 水をやりすぎない
- 2~3年を目安にひと回り大きい鉢に植え替える
金のなる木の不吉な言い伝えは間違いだとわかりましたが、枯れてしまうのは避けたいですよね。
そこで、できるだけ枯らさないようにするため、育て方のコツを1つずつ見ていきましょう。
【日当たりと風通しのよい環境で育てる】
金のなる木は乾燥に強く、湿気がこもることを嫌うので、以下のことに気をつけるとよいですよ。
- なるべく日当たりと風通しのよいところに置く
- 気温が3℃以下になる冬は室内に入れて雪や霜が当たらないようにする
- 葉や枝が密集したら、隙間を空けるため枝を切り取りる(剪定)
剪定をするときの注意点は後ほど説明しますね。
【水はけのよい土で育てる】
金のなる木がよく育つ、水はけのよい土はこちらがおすすめです。
- 赤玉土5、腐葉土3、パーライト2の割合
- 多肉植物用の土
- サボテン用の土
このような、金のなる木専用の土を購入すれば安心ですね♪
【水をやりすぎない】
植物の中には、水をやりすぎると根が腐って枯れてしまう種類があり、とくに暑い国が原産の植物に多く見られます。
毎日水やりをしていたのに枯れてしまうことがあるのはそのためです。
言い伝えに出てきた「金のなる木を枯らす人はものぐさ」とは、少し違いますよね。
植物に水をやりすぎて枯らしてしまうというのは誰でも経験することですよ。
金のなる木も、ぷっくりした葉に水を蓄えるので、乾燥気味にするのが育て方のコツです♪
水やりの仕方は次で詳しく説明していますので確認しておいてくださいね。
【2~3年を目安にひと回り大きい鉢に植え替える】
根が成長すると植木鉢の中で根詰まりを起こし、根が腐ったり水分がしっかり吸収できなくなったりして枯れる原因になりますよ。
そこで、2~3年を目安にひと回り大きい鉢に植え替えをして、根が腐っている場合は、腐った部分をはさみで切り取りましょう。
植え替えの注意点についても、後ほど説明しますね。
水やりは季節ごとに調節しよう
水やりのポイント
- 土の表面が乾いてから数日後に水をやる
- 冬は水やりの頻度と水の量を少なくする
【春・秋:朝に週1回が目安】
土の表面が乾いたことを確認してから約5日後、鉢底から出るくらいたっぷり水を与えます。
【夏:夜に週1回が目安】
暑さが落ち着いた夕方以降に、鉢底から出るくらいたっぷり水を与えます。
梅雨の時期は室内に入れたり、気温が下がってから水やりをしたりして、高温多湿にならないように気をつけましょう。
花を咲かせたい場合は、暑さのピークになる8~9月頃の水やりを極力控えるとよいですよ。
【冬:昼に月1~2回が目安】
土が乾燥してから3~4日後の暖かい日の昼間に、鉢底から出るか出ないか程度の少量の水を与えます。
剪定・植え替えの注意点
剪定・植え替えの注意点
- なるべく適した時期にする
- 剪定した枝を挿し木にするときや、腐った根を切って植え替えるときは、切り口を3~4日間日陰で乾かす
- 植えてすぐは水やりを控える
【剪定(4月~10月):形を整えたいとき、葉や枝が混み合うとき】
大きくなった枝や、葉が混み合っている部分を好みの位置で切り取ります。
切り取った枝を挿し木で増やすときは、切り口を数日間風通しのよい日陰で乾燥させてから土に挿すことがポイントですよ。
土に挿してから根が出てくるまで水やりはしなくてOK、日陰に置きましょう。
【植え替え(3月~6月または9月~10月):大きくなったとき、元気がないとき】
2~3年を目安に、古い土を落として新しい土の入ったひと回り大きい鉢に植え替えます。
他にも元気がないと思ったときには、根の状態を確認して根が詰まっているときや腐っているときには植え替えましょう。
根が腐っているときは、古い土を完全に落として、腐って黒っぽくなっている部分をはさみで切り取ります。
そして、3~4日風通しのよい日陰で乾かしてから鉢に植えるとよいですよ。
植え替えたあとはすぐに水やりはせず、2~3日後にしましょう。
葉が落ちる・元気がないときの対処法
葉が落ちる・元気がないとき
- 日光を十分に当てる
- 根を確認する
水やりを気をつけてしているのに、葉が落ちてくる、元気がないというときには以下の理由が考えられます。
- 日光不足
- 根詰まり
- 根腐れ
葉が落ちてきたときや元気がないときには、まずは日にしっかり当ててみましょう。
それでも変わらないときは、根詰まりか根腐れを起こしているかもしれません。
水をやってもなかなか水が鉢の底に出てこないときには、根詰まりを起こしている可能性がありますよ。
鉢から出してみて、根詰まりや根腐れを確認したら、上記の方法で植え替えれば安心です。
金のなる木の正しい育て方がわかれば、安心して育てることができますね。
基本的には手のかからない植物なので、縁起のよい言い伝えを信じて、ぜひ育ててみてください♪
以下の動画では、育て方がわかりやすく紹介されています。
また、こちらの記事では花が咲かない原因や咲かせるコツをまとめていますのでぜひご覧くださいね。
風水でよいとされる置き場所
金のなる木は、風水的に見ても、金運アップにおすすめの植物です。
最後に、風水において、金のなる木の金運をさらに上げるためによい置き場所をご紹介しますね。
■場所
玄関・・・運気の流れの入り口
リビング・・・家族が集まる場所
■方角
北東・・・貯蓄の運気に関係する場所
西・・・収入アップに関係する場所
北西・・・他人からの援助に関係する場所
以上の場所に金のなる木を置くと金運アップの効果が高まりますよ!
さらに、植木鉢を金運と関係する色(黄・金・銀・白・アイボリー)にするとさらに効果が高まります。
白やアイボリーの植木鉢なら取り入れやすそうですよね!
置くと効果が下がると言われる場所もあるので、念のためご紹介しておきますね。
■場所
寝室・・・多肉植物のもつ「陽の気」が眠る場所に合わない
■方角
東・南東・南・・・「土」と「金」のパワーを持つ金のなる木と相性がよくない
置く場所が複数あって迷ったときにはぜひ風水を参考にしてください。
金のなる木を置く場所は、方角よりも窓際や日の当たりやすいところなど、育て方でご紹介したポイントに合う場所を優先しましょう♪
まとめ
- 金のなる木の言い伝えは「金運アップ」で葉の形が硬貨に似ていることが理由
- 金のなる木が枯れたり、花が咲いたりしても不吉なことはない
- 金のなる木の花言葉は「一攫千金」「富」「幸運を招く」「不老長寿」で縁起が良く、贈り物としても用いられる
- 金のなる木の枯れない育て方のコツは、日当たりと風通しのよい場所で水はけのよい土を使い、水をやりすぎないこと
- 金のなる木の葉や枝が密集したら剪定し、2~3年に1回または元気がないときには植え替えをする
金のなる木の言い伝えは、日本にやってきた昭和初期からなので、100年近く続いていることになりますね。
縁起のよい言い伝えが広がるとともに、不吉なうわさも見られましたが、その心配はありませんよ。
贈り物にしたり、縁起ものとして自宅に置いたりして、金のなる木を楽しんでくださいね♪