オールスパイスは単一スパイスなのに複数の香りがして、お料理にもお菓子にも使い勝手のよいスパイスです。
しかしにオールスパイスついて調べてみると、体に悪いのではないかと心配する声もありました。
結論からお伝えすると、とくに体に悪い理由は見つかりませんでした。
しかし、オールスパイスの持つ3つの香りが、勘違いされて体に悪いかも!?と思われる可能性があります。
スパイスなので過剰摂取すれば胃腸に負担がかかり、消化器系に影響が出てお腹が痛くなったりすることは考えられますね。
一時的に食べ過ぎたとしてもその程度の影響です。
摂りすぎなければ心配することはなく、むしろ体に良い成分がたくさん含まれていることがわかりました。
この記事では
オールスパイスが体に悪いといわれる理由
オールスパイスを使うメリット、デメリット
オールスパイスを使ったおすすめ料理
オールスパイスの購入方法
以上について調査してまとめました。
ぜひ参考にして、安心して使ってくださいね。
Contents
オールスパイスが体に悪いといわれる理由
オールスパイスは、フトモモ科の植物の果実や葉を乾燥させた香辛料です。
シナモン・クローブ・ナツメグの3つの香りを持つことから、オールスパイスという名前がつきました。
いろいろなスパイスを混ぜたものではなく、単一のスパイスだけどこういう名前というのは、料理に詳しくない方は知らないかもしれないですね。
日本では三香子(さんこうし)とも呼ばれています。
味に深みと香りを加えることができて、肉料理や甘い野菜、お菓子作りにはとても便利なスパイスですよね!!
そんなオールスパイスですが、なぜ体に悪いといわれるのでしょうか?
その理由を調べてみました。
オールスパイスは体に悪い!?
オールスパイスは、少量であれば健康に害はありませんが、大量に摂取すると害になる可能性があります。
香辛料ですので、摂りすぎると胃腸を刺激してお腹を壊してしまう心配はありますが、それ以外に体に悪い要素はなさそうです。
気が付いたこととしては、オールスパイスが持つ特徴的なシナモン:クローブ・ナツメグの3つの香り。
ナツメグは大量摂取すると幻覚や不安感などの精神障害の症状が出る場合があります。
また、シナモンやナツメグは子宮収縮作用を持つことから、妊娠中の方は摂取を控えるか量を調整するよう注意が必要なスパイスです。
オールスパイスはこれらに似た香りを持つ、というだけで成分は違うのでこの心配ありません。
※妊娠中・授乳中・子供への問題は特に報告されていませんが、安全性がはっきりと明示されていませんので過度な服用は避けましょう。
ですがこの3つのスパイスを混ぜたもの、と勘違いしてしまった方が体に悪い!!と思ってしまったのかもしれませんね。
もう一点、オールスパイスに多く含まれるオイゲノールには血液の凝固を抑制する効果があります。
血液凝固抑制薬を服用している人が摂取すると出血傾向になる恐れがあります。また、手術などを控えている場合は摂取を控えておきましょう。
オールスパイスの一日あたりの摂取量は0.6〜3グラムが適量です。
料理に使う場合は、レシピ通りに加える程度であれば健康に不安がない人は基本的に問題ありません。
オールスパイスを使った料理を楽しむときは、適度な摂取を心がけましょう。
オールスパイスを使うメリットとデメリット
オールスパイスを使うメリット
- 料理やお菓子の味に深みが出て、それほど強く主張しないので使いやすい。
- オールスパイスに含まれるオイゲノールには強い抗菌作用があり、食中毒や感染症の予防に役立つ。
- オールスパイスにはカリウムやマグネシウム、カルシウムなどのミネラルや、鉄やナイアシンなどの栄養素が豊富に含まれていて、生体機能の維持や貧血の予防に役立つ。
- オールスパイスにはシナモンやクローブ、ナツメグなどの香りがあり、リラックス効果やストレス緩和効果が期待できる。
オールスパイスに1番多く含まれるのはオイゲノールです。
他にはシネオール、α-フェランドレン、メチルオイゲノール、β-カリオフィレンなどの成分を含みます。
これらの精油成分には抗菌・抗ウイルス・鎮痛・鎮痙・鎮静・防虫・免疫賦活・抗ヒスタミン・去痰・抗炎症・精神高揚・鎮咳・抗真菌・抗癌作用などがあります。
またβ-カリオフィレンはアテローム性動脈硬化症・骨粗しょう症・更年期障害・マタニティブルー・PMSなどにも効果があります。
主な栄養成分としてはカルシウム・カリウム・マグネシウム・リン・マンガン・銅などのミネラル成分が比較的多く含まれています。
摂取するのは少量なので大きな効果はないかもしれませんが、体によい成分がたくさん含まれていることがわかりますね♪
オールスパイスを使うデメリット
- 過剰摂取すると胃腸への刺激が強く、おなかを壊す可能性がある
- オールスパイスに多く含まれるオイゲノールには血液の凝固を抑制する効果がある
過剰摂取すると胃腸への刺激が強すぎるので、消化器系の弱い方は注意が必要なくらいですね。
先ほどもご説明したように、血液凝固抑制薬を服用している人が摂取すると出血傾向になる恐れがあります。
少量ならほとんど影響がないとは思いますが、手術などを控えている場合は摂取を控えておいたほうが安心ですね。
オールスパイスを使ったおすすめ料理
オールスパイスは、肉料理や野菜料理、魚料理、お菓子などに使える万能なスパイスです。
トマトやにんじん、かぼちゃなどの甘みのある野菜と相性がよく、深みのある味わいに仕上げてくれます。
また、シナモンやクローブなどの他のスパイスと併用すると、香りが調和しマイルドになりますよ。
オールスパイスを使ったレシピをいくつかご紹介しますね。
スパイスを効かせた 手羽元フライドチキン
オールスパイスを衣に混ぜて揚げることで、香り豊かなサクサク衣がおいしいフライドチキンです。
スパイス香る メキシカンピラフ風
オールスパイスをカレー粉やチリパウダーなどのスパイスと一緒に炒めて作る、スパイシーなメキシカンピラフです。目玉焼きをのせて食べましょう。
スパイス香る 豚レバーの揚げ焼き
オールスパイスとガーリックパウダー、カレー粉をブレンドして豚レバーにまぶして揚げ焼きにしたレシピです。風味よく食べやすいですよ。
スパイスたっぷり キャロットパウンドケーキ
オールスパイスやシナモン、ナツメグなどの香り高いスパイスを生地に混ぜ込んで作るキャロットケーキです。すりおろしたにんじんも入っています。
オールスパイスは料理にもお菓子にも使える、便利な香辛料です。ぜひ試してみてくださいね。
オールスパイスの購入方法
オールスパイスは一般的なスーパーで購入することができます。大きなスーパーに行くと取り扱っている場合が多いですね。
スーパー以外にはカルディ、ドン・キホーテ、カインズホームなどのホームセンターでも取り扱っています。※一部店舗を除く
ネットでも購入することができますので、探すのが面倒!!という方はこちらも参考にしてください。
少量使ってみたい方向け パウダー 27g
定番のGABAN パウダー 65g
定番のGABAN ホール 100g
大容量で欲しい方向け パウダー 500g
まとめ
- オールスパイスが体に悪いといわれる理由は、香辛料のため胃腸への刺激でお腹を壊す心配があるため
- また、オールスパイスの香りがナツメグ、シナモンに似ていて、それらの複合スパイスと勘違いし、その成分による精神障害や子宮収縮作用を心配したため
- オールスパイスには強い抗菌作用のあるオイゲノールをはじめ、体にいい成分がたくさん含まれている
ぜひ使いこなしてお料理をレベルアップさせちゃいましょう♪