子どもたちの"食育"を支える給食。
食べ盛りの子どもたちにとって、給食はとても大切なものです。
ですが、決しておいしいとは言えない給食を提供しているとして、一時期ある地域が話題になったこともありました。
おいしい給食を提供しているところがほとんどではあります。
ただ、中には「まずい」と言われている給食もあるのが現実なのです。
この記事では、まずいと噂された給食やどこの県の給食がおいしいのかをランキング形式でご紹介いたします。
また、まずいと思うメニューについても、お伝えします。
ぜひ、みなさんの学生時代の給食を思い出しながら、この記事を読んでいただけたらうれしいです。
Contents
給食がまずい県は?ランキング形式で噂になった給食を紹介
給食は栄養バランスはもちろん、おいしいかどうかも重要なポイントです。
子どもたちが「おいしい」と感じ、楽しみながら食事を取ることが理想ですよね。
ですが、中には子供たちに「まずい」と思わせるような給食があるのも事実です。
そんな噂になったまずい給食をランキングでご紹介したいと思います。
第1位 神奈川県中郡大磯町
この地域の給食に関しては、連日ニュースになっていました。
そのため、記憶にある方もいらっしゃるかもしれません。
この地域では、子どもたちの給食の食べ残しがあまりにも多いという報告を受けて、調査が行われたようです。
いったい、どのような給食が出されていたのでしょうか。
このような子どもたちの声が上がっていたようです。
- 味がうすい
- 野菜がかたい
- 豚肉が冷たすぎて、油が白い塊になっている
学校には給食センターはなく、デリバリー型給食だったそうです。
そのため、食中毒対策としておかずは冷たくされていたとのこと。
せっかくの食事ですから、温かいものを食べたいですよね。
ただ、ここの給食のまずさは味や温度だけではなかったようです。
それは、異物の混入でした。
おかずの中に、髪の毛やビニール片が混入していた事例もあったそうです。
絶対にあってはならない異物の混入。
子どもたちは、安心して食べることが出来ませんよね。
第2位 大阪府大阪市
大阪は「日本一給食がまずい」とも呼ばれているんだとか。
給食に対してどのような声が上がっているのでしょうか。
- 冷たい
- おかずが少ない
といった、意見があったようです。
大阪市も給食センターはなく、デリバリー型給食でした。
ご飯は温かいものが用意できていたそうですが、おかずは20度以下で保存したもので冷たかったそうです。
また、大阪市の給食費は他の地域に比べて、安いとされています。
物価高騰などを受けている影響もあって、おかずが少ないのかもしれません。
第3位 神奈川県横浜市
横浜市でも中学校全校に、デリバリー型給食を実施していました。
「ハマ弁」と呼ばれる、お弁当を支給していたそうです。
ですが、マイナスの意見も多くあったようで、
- おかずが冷たい
- 美味しくない
などといった声が上がっていました。
やはり、「冷たい」というのは、マイナスポイントですよね。
せっかくおいしいものであっても、冷たければおいしさは落ちます。
給食と聞くと、学校の中にある給食センターで作られており、熱々のものと思いがちかもしれません。
ですが、費用や衛生面の問題などでなかなか給食センターを設置するのは難しいようです。
そのため、外部に委託してデリバリー型給食を取り入れる地域があります。
運ばれてくる分、衛星面を考えて冷たいまま運ばれるわけです。
給食がおいしいのはどこ?ランキングを紹介
では、おいしい給食を提供しているところは、どこなのでしょうか?
みなさんは、全国学校給食甲子園という大会があるのはご存じでしょうか?
2006年から行われており、今年で19回目となります。
全国学校給食甲子園はおいしさや栄養、食育の観点から給食の献立を競う大会です。
ほとんどの学校が地域でとれた食材を使用しており、地域のブランドにも貢献しています。
昨年行われた第18回大会のランキングをご紹介したいと思います。
昔の給食のイメージとは異なる、オシャレでおいしそうな献立ばかりですよ。
第1位 新潟県妙高市
まずは、1位を取った献立を見ていきましょう。
- アスパラ菜めし
- 牛乳
- めぎすの米粉あげ~かんずりジュレソース~
- アスパラ菜のごまこうじあえ
- 妙高ごっつぉ汁
新潟県妙高市では、毎月19日に郷土料理や地元でとれた食材を作った給食を提供しています。
また、妙高市はSDGsにも取り組む自治体として選出されています。
献立で使われているアスパラ菜は地域で収穫されたものです。
アスパラ菜は出荷される際に、見た目から破棄されることも多いそうです。
また、茎や葉も料理に使われることはあまりないそうです。
ですが、この献立では普段破棄されところをご飯に混ぜて入れることで、無駄なくアスパラ菜を使用しています。
今の給食はおいしさだけを求めるのではなく、フードロスの観点からも献立が考えられているわけです。
SDGsに取り組みながらもおいしく給食をいただけるというのは、理想の形ですよね。
第2位 岐阜県美濃加茂市
続いては、2位の献立です。
- 白飯
- 牛乳
- 鶏肉の梅ジャムソース
- 切干大根とツナのミルク煮
- 夏けんちん
- 冷凍南濃みかん
こちらの献立で使われている食材も、そのほとんどが地域で作られたものです。
ソースに使われている梅ジャムは、美濃加茂市にある食品を学ぶ高校の学生らが作ったもの。
作っている様子を撮影し、食べる子どもたちに見せているようです。
そうやって作る姿を見ることで、作り手の気持ちなどを知り、より食への興味や感謝の気持ちを持ってもらうことができるそうです。
給食は、子どもたちの”食育”のいい教科書になっているのだなと思います。
第3位 佐賀県佐賀市
では、3位の献立を見ていきましょう。
- 麦入り御飯(富士町産ひのひかり)
- 牛乳
- 佐賀の恵み和風ミートローフ(女将のゆずみそごまだれ)
- 富士のほうれん草と菊芋の梅海苔サラダ
- 富士の野菜ときのこ入りうま塩豆乳味噌汁
- だし昆布とかつお節のふりかけ
- 手作りみかんゼリー
この地域は豊かな森林に囲まれた場所であり、新鮮な野菜が給食にも使われているそうです。
この献立で使われているパセリは、普段はあまり使われない茎まで使用しています。
無駄なく食材を使用することで、SDGsの取り組みを行っているようです。
また、この献立は塩分の使用にもこだわっています。
お味噌汁はおだしと豆乳でうまみを加えており、塩分を控えめにすることができています。
まずい給食ランキング
ここからは、まずい給食をランキング形式でご紹介いたします。
どんなに給食が美味しくても、これだけは苦手!という給食はありませんでしたか?
イヤな給食の日やまずい給食のときは、気分が下がりましたよね。
私自身も、好きな給食の時は、キライな授業も頑張ることができていました。
ですが、まずい給食のときは、頑張る気力がなくなっていたのを思い出します。
あなたの苦手なまずいと思う給食は入っているでしょうか?
第1位 レバー
レバーは大人でも苦手な方が多いと思います。
まずいと思う理由として、「生臭い」「変な触感がするから」「クセがある味だから」といったことが挙げられています。
栄養素がたくさん含まれていますが、独特な風味と触感がありますよね。
私自身も、レバーは子どものころから苦手で、大人になった今でも克服できずにいます。
給食のときにレバー料理が出ていましたが、牛乳で流し込みながら食べた記憶があります。
第2位 レーズンパン
レーズンパンは子どもが好きなイメージがあったのですが、まずいと思う方も多いようです。
理由としては、「レーズンの渋みがあってまずい」「ぐにゃっとした触感がいや」「食事に合わない」といったことが挙げられます。
確かに、レーズンの甘さの中にある渋みが、気になるかもしれません。
また、レーズンパンに合うメニューとなると、少し難しいですよね。
私自身は、普通のコッペパンが苦手でした。
逆にあのシンプルな味が「まずいな~」と思いながら食べていたことも。
なので、レーズンが入っていたり、ジャムがついているとかなりうれしかった覚えがあります。
第3位 グリンピースごはん
グリンピースは好き嫌いが分かれる食べ物ですよね。
理由としては、「そもそもグリンピースが嫌い」「豆とご飯の組み合わせがイヤ」「グリンピースのパサパサ感がイヤ」といったことが挙げられます。
また、グリンピースには独特の青臭さがありますよね。
その香りも苦手でイヤという方も多いようです。
私が子供の頃はグリンピースご飯といったメニューはありませんでした。
ですが、クラムチャウダーの中にはこれでもか、というほどのグリンピースが入っていました。
避けて食べるのにも一苦労するぐらいの量だったため、本当にイヤだったことを思い出しました。
大人になった今でも、グリンピースはまずいと思ってしまいます。
第4位 ゴーヤチャンプル
ゴーヤも好き嫌いがはっきりと分かれますよね。
理由としては、「ゴーヤが苦い」「卵にもゴーヤの味が付いている」などが挙げられます。
大人になれば、ゴーヤの苦味さえも楽しむことができます。
ですが、子どもにとってはただ苦いだけかもしれませんね。
子どもの味覚は大人の味覚よりも繊細だと言われています。
なので、より苦味を敏感に感じ取るのかもしれません。
第5位 揚げパン
「給食=揚げパン」とイメージできるほどに人気の揚げパン。
ですが、苦手やまずいと思う方もいらっしゃるようです。
理由としては、「脂っこい」「甘ったるい」などが挙げられます。
確かに、油と砂糖の組み合わせがしつこいと感じるかもしれませんね。
まとめ
- おいしい給食が多い中、給食の冷たさや異物の混入により「まずい給食」を提供している県もある
- 全国学校給食甲子園では給食のおいしさだけではなく、食育やSDGsの観点からも競っている
- まずいと思う給食は、「レバー」、「レーズンパン」、「グリンピースご飯」、「ゴーヤチャンプル」、「揚げパン」である
みなさんが子どものころの給食は、どんなものだったでしょうか。
子どもの頃に食べた給食は、意外と覚えているものです。
子どもたちが給食を「まずい」と思うのではなくて、「おいしい」と思えるようなそんな給食になったらいいなと思います。