赤ちゃんにはネギトロをいつから食べさせてOKなのか悩んだら、3歳ごろを目安にしましょう!
大人にも子供にも人気のネギトロですが、赤ちゃんにはいつから食べさせていいのか悩むパパママも多いと思います。
お兄ちゃんやお姉ちゃんが食べている姿を見て、「ぎゃーー!(訳:たべたーい!)」と号泣されるとついつい食べさせてあげたくなりますよね。
先ほどお伝えした通り、ネギトロは3歳ごろから食べさせてOKなのですが、ではなぜ3歳からなのか理由も知っておくと安心ですね。
今回は赤ちゃんにネギトロをいつから食べさせていいのか、その理由やネギトロのアレルギーについて、ネギトロデビューにオススメのレシピも紹介していきます。
Contents
赤ちゃんにはネギトロをいつから食べさせていいの?
冒頭でもお伝えしましたが、赤ちゃんにはネギトロをいつから食べさせていいのか悩んだら、3歳ごろを目安にしましょう。
ネギトロは他のお刺身に比べて柔らかく加工されており、赤ちゃんの離乳食にも活用できそうに見えますよね。
ですが、柔らかく加工されていても当然のことながらネギトロは生ものです。
まだ消化器官が発達していない赤ちゃんにとって、生ものは消化が難しく、腹痛や嘔吐の原因に。
赤ちゃんは噛む力もまだ弱いので、ネギトロに限らずお刺身全般は噛み切ることができず丸々飲み込んでしまうことで消化不良の原因にもなります。
生ものを噛み切り消化がしっかりできるぐらい消化器官や噛む力が整い始める時期が、ちょうど3歳ごろ。
1歳半過ぎから新鮮なものを少量であれば食べさせてあげても大丈夫とも言われていますが、赤ちゃんの体の事を考えるなら早くても2歳過ぎ、理想はやはり3歳ごろからです。
特にネギトロやお刺身などの生ものには醤油で味をつけることも多く、塩分が過多になる可能性もあるので味つけには注意が必要ですよ。
また、3歳になってからネギトロを食べさせる際にも注意点があります。
- 新鮮なものを食べさせる
- 体調がいい日に食べさせる
- まずは軽く火を通したもの(あぶりなど)から少量ずつ食べさせる
消化器官が発達したとしても、必ずしも大丈夫というわけではありません。
赤ちゃんに初めての食材を食べさせる時には慎重に、新鮮なものを少しずつ、できれば軽く火を通したものから食べさせてみることが大切です。
3歳でも心配な方は、さらに体が発達した5歳ごろを目安にするといいですよ♪
魚には栄養もたっぷりありますので、気をつけながら取り入れていきましょう!
ネギトロにも食中毒の危険性がある
ネギトロは生ものですので、食中毒の危険性にも気を付けましょう。
食中毒への抵抗力は、12歳ごろに大人と同じになると言われています。
家族で同じものを食べたのに、子供だけお腹を壊した…という事がたまにありますよね。
それは子供の食中毒に対する抵抗力が、大人に比べて弱いからです。
ネギトロで起きる食中毒には、主に以下の3つの原因があります。
ネギトロを食べて食中毒が起きる3つの原因
①腸炎ビブリオ
海水や海泥中に分布しており、魚介類に付着し、その魚介類を適切に処理せず食べてしまうと食中毒になってしまう可能性がある。
真水や熱に弱い特性があり、潜伏期間は短くても2~3時間、長くても24時間程度。
発熱、下痢、腹痛、嘔吐などの症状が現れる。
②ヒスタミン
赤身魚や、赤身魚の加工品を不適切に保管していた場合(常温で保存など)、ヒスタミン性生菌の酵素が作用しヒスタミンが生成され食中毒になる可能性がある。
ヒスタミンは熱に強く、調理したとしても食中毒になる可能性が高い。
ヒスタミンによる食中毒は症状が出るまでが1時間以内と早く、顔や口の周り、耳たぶが赤くなる、頭痛、じんましんが主な症状。
③アニサキス
アニサキスは寄生虫であり、その幼虫は長さ2~3cm、幅は0.5~1mmほどの糸のような体。寄生した魚が息絶えると内臓から筋肉(お刺身の部分)に移動する。
サバやアジ、カツオなどに寄生し、その寄生された魚を餌としてネギトロの原料であるマグロが食べることでマグロの体内に入る。
腸に食いつくため大人も悶絶するほどの痛みが襲ったり、アレルギー反応が出ることも。
アニサキスは例えマグロの体内に入っていたとしても、ネギトロのようにミンチ状にしてしまえば危険性は減ります。
ですが可能性としては捨てきれませんので、スーパーなどでネギトロを購入する場合にはパックの中をよく見て、食べさせる前にもほぐして目で確認しましょう!
生ものは適切に保管し食べる際には目視で変色していないか、虫がついていないかを確認し、刺身などは買ったその日に食べきるといいですね。
ネギトロにもアレルギーを発症する原因が潜んでいる
実は、ネギトロにもアレルギーが発症する原因が潜んでいる可能性があることをご存じでしたか?
ネギトロは日本で生まれた調理方法で、マグロのトロや中落ち、すき身を包丁でたたきミンチ状にしたあと、ネギなどを合わせたもの。
これだけでは、アレルギーを発症する可能性は低いでしょ!と思いますよね。
今回はマルコ水産株式会社さんより、一部抜粋させていただきました。
現在売られているネギトロは、マグロの身に油脂を加え、酸化防止剤・pH調整剤、調味料で整えられている商品が大半だと思います。
これはまろやかさ(食べやすさ)や日持ち、味つけなどの様々な理由で各社メーカーさん毎に異なります。
このマグロ以外の油脂、副原料(酸化防止剤・pH調整剤、調味料)の一部にアレルギー物質が使われていることがあるのです!動物油脂には【乳・卵・豚肉】が使われていることがあり、また、植物油脂には【大豆】が使われていることがあります。
引用:マルコ水産株式会社
pH調整剤や酸化防止剤は、ビタミンEやビタミンCが使われており、この原料が【大豆】由来であることがあります。
なんと、回転寿司やスーパーで販売されているネギトロの中には【乳・卵・豚肉・大豆】などのアレルギー物質が含まれている可能性があるのです!
もちろん、すべてのネギトロにアレルギー物質が含まれているわけではありません。
新鮮な魚介を取り扱うお店で、目の前でさばいたマグロをたたいてネギトロにしてくれた場合には安心して食べられますよね♪
ですが、ネギトロを食べさせるために毎回新鮮な魚介を取り扱うお店に行くのはあまり現実的ではないのかもしれません。
やはりスーパーで手軽に買いたい!回転寿司で食べさせてあげたい!という場合には、まずはしっかり原材料を確認しましょう。
原材料がハッキリしない場合には控えたほうが無難ですよ。
マグロのお刺身を買ってきて、家でたたいてネギトロにするのもいいですね♪
ひと手間はかかりますが、アレルギーが心配な方はぜひ実践してみてください。
赤ちゃんがネギトロを食べちゃった!対処法は?
赤ちゃんは、時に思わぬ反射神経を発揮することがあります。
親がほんの少し目を離しただけで爆速でハイハイして移動していたり、掴んだものを取り上げる暇もなく口に入れていたり…と、何かと俊敏です。
少し目を離したすきに小さな電池や小銭を食べちゃった!という声もよく聞きますよね。
特に食べ物に関して俊敏な子が多く、お兄ちゃんやお姉ちゃんがこぼしたネギトロをわしづかみ、一瞬で口に入れて食べちゃった!なんてことが起こるかもしれません。
この時にやってはいけないこと、それは慌てて指を喉の奥まで突っ込むことです。
人間は口を大きく開ければ自然と喉も開き、赤ちゃんがびっくりして泣いても喉は開きます。
パパママが慌てて大声を出しながら口の中に指を突っ込んでしまえば誤嚥(ごえん)の恐れがあり、大変危険なのです。
万が一にも大豆や乳などのアレルギー物質が入ったネギトロをアレルギーを持つ赤ちゃんが食べてしまった場合には、迅速に病院に連絡、受診をしてください。
アレルギーのない赤ちゃんが飲み込んでしまったら、慌てずに様子を観察しましょう。
顔色は赤くなっていないか、下痢になっていないか、肌に湿疹はでていないか、呼吸はしっかりしているかなど。
何かしらの症状が現れてしまった場合は、迷わず病院に連絡し、医師に状況を説明してください。
アレルギー症状や食中毒は、放置しておくと症状が悪化していきます。初手の治療が肝心ですので、迷わず受診しましょう。
赤ちゃんのネギトロデビューにはハンバーグがオススメ!
いよいよ3歳ごろになり体も発達してきたらネギトロデビュー!
ですが、先ほどもお話した通り、いきなり生ものを食べさせるのは避けたほうが無難です。
ネギトロはひき肉のように加熱調理をすることができますので、まずはネギトロのハンバーグを作ってみましょう♪
ネギトロハンバーグの作り方
【材料】2つ分
ネギトロ:100g、玉ねぎ:20g、豆腐(絹or木綿):30g、片栗粉:適量、塩:少々
【作り方】
- 玉ねぎはみじん切りにし、豆腐はキッチンペーパーなどに包み水を切っておく
- ボウルに材料をすべて投入し粘り気がでるまで混ぜる
- 2のタネを二等分にして好きなハンバーグの形を作る(厚さは薄めで)
- 油を薄く伸ばしたフライパンで両面を焼く
- 味つけはお好みで、いろどりの野菜と一緒にお皿に盛り付けて完成
工程はとても簡単ですよね♪大人の方でも美味しく食べられますし、お酒のツマミとしても。
味つけなしでも魚の味を感じられますが、物足りない場合はお好みで味をつけてあげてください。
また、青じそなどを加えても風味がアップします。いろいろなアレンジを試してみてくださいね♪
ひき肉の代わりにネギトロを使ったあんかけもオススメですよ。
まとめ
大人も子供も大好きなネギトロですが、アレルギーや食中毒の危険性があることが分かりましたね。
赤ちゃんに食べさせてあげる時にはひと手間を加えて、新鮮なものを少しずつあげましょう。