「叱らない育児」と聞いてどのようなイメージを持つでしょうか?
魅力的に見える育児法ですが子どもに何でも好き勝手させていいというわけではありません。
叱らないということを誤解してしまうと、わがままな子に育ちママ友にまで避けられてしまいます。
でも、時には子どもを感情的に叱って落ち込むこともあり、できるなら「叱りたくない!」「叱らない育児をしてあげたい!」と思うのではないでしょうか?
では、間違った叱らない育児とはどのようなもので、その末路はどうなってしまうのか。
叱らない育児の成功例と失敗例のエピソードをご紹介します。
Contents
叱らない育児の末路、成功例と失敗例
成功例1:特に問題になったことはありません
小学生の娘が二人いますが、あまり叱ったという記憶はありません。
ただ、おしゃべりが好きなので、普段から友達同士で話すようにニュースや学校のこと、社会の中で望ましい振る舞いや行動についても話していました。
結局は、このおしゃべりが「しつけ」になっていたのだと思います。
いわゆる「叱る」という行為はしていないので他人から見れば「しつけの出来ていない子ども」なのかもしれません。
しかし、何か問題になったということもないし、外で注意されたこともないので、このやり方が間違っているとは思いません。
普段の会話でお子さんとしっかりコミュニケーションがとれていて、それがしつけになっているとは、とても理想的ですね。
成功例2:明るく友達も多くとても良い子になった
私の友人がびっくりするほど叱らない育児をしていました。
レストランで騒いで走り回る子供たちに、注意することもなく笑顔で見ながらランチなんて当たり前。
一緒にいるとイライラするので距離をおいていましたが、久しぶりに再会すると子どもたちが本当に素晴らしい子に育っていました。
子どもたちの性格は明るく、友達が多く、とても前向き、親切で両親のことが大好きで、目上の人とも上手く交流できます。
その友人は天真爛漫で人の目をあまり気にしないタイプ。周りが気になる私には真似できない育児です。
叱らないでいい子に育つなんてうらやましすぎると思ってしまいます。
天真爛漫な母親のもとでのびのびと育てられたことが、こちらのケースでは良い結果になったようです。
叱らない育児の成功は子どもたちや親の性格、親子の相性によって変わるのでしょうね。
失敗例1:周りとコミュニケーションが難しくなった
娘が小学生だった頃、「叱らない育児」をされているご家庭がいました。
そのご家庭には二人のお嬢さんがいましたが、何をやってもまさに「叱られない」のです。
我が家はその後引越し、二人のお嬢さんの様子はわからなかったのですが、のちにその二人の近況を聞く機会がありました。
一人のお嬢さんは中学生になるころから不登校を繰り返し、もう一人のお嬢さんも高校にはいかず、自宅で引きこもっていると聞きました。
この例だけで「叱らない育児」は良くないとは言い切れません。
しかし、公共の場で暴れたり他人に迷惑をかけても叱られずに得意顔になっていたお嬢さんの将来に何か影響を与えたのではないかと考えています。
何をしても叱られない環境で育つと、やはり周囲の人たちと上手く付き合っていくことが難しくなる可能性が高そうですね。
失敗例2:マナーが守れずママも避けられる結果に
子どもとママ友たちを家に招いた時のこと。
子どもがおもちゃを壁に向かって投げ始めても、そのママは他のママ友とのおしゃべりに夢中になっていて注意もしませんでした。
結局その親子によりいくつかのおもちゃを破壊され、座布団も汚されて買い換えになりましたが、お詫びなどは一切ありませんでした。
もう絶対に家に呼ばないと心に決めています。
間違った叱らない育児のせいで、子ども本人だけでなくママも含めて周囲から孤立していってしまうかも。
叱らない育児の末路が悲惨なのはやり方が間違っているから
なぜ叱らない育児の末路で悲惨なケースが生まれてしまうのでしょうか。
そもそも叱らない育児を誤解していることがあり、注意が必要です。
「叱らない育児」とは「何をしてもまったく叱らなくてよい」ということではありません。
間違った叱らない育児とは以下のようなものです。
- 何をしても注意しない
- まだ幼く言葉もあまり理解できていないので、叱っても無意味だと見過ごす
- 放任する
子どもが他人に迷惑をかけたり、相手を傷つける行動をしたときは親としてはしっかり叱ることが大切です。
たとえ小さな子どもでも親が良いことと悪いことを教えていけば、少しずつ理解していきます。
叱る=感情にまかせて怒るのではなく、冷静に判断して正しい「叱らない育児」を実践しましょう。
叱らない育児の末路は成功しないことが多い
間違った叱らない育児で育つ子どもはどのような末路になるのでしょうか。
我慢ができない子どもになる
子どもの意思を尊重したかったはずが、ただの甘やかしになっていたことに。
人間関係でのトラブルが多い
自分の思い通りの行動ばかりして、社会的ルールを守れず友達ともトラブルを起こしやすくなります。
ママ友にも避けられる
周囲の迷惑も考えず、自分の子どものことを優先するためママ友にも避けられてしまうことなります。
まとめ
・叱らない育児の末路、成功例と失敗例
・叱らない育児の末路が悲惨なのはやり方が間違っているから
・叱らない育児の末路は成功しないことが多い
叱らない育児の末路についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
育児の方針はご家庭によってさまざまで、正解はないと思います。
しかし、間違った「叱らない育児」をすると親子そろって辛い思いをしてしまいます。
子どもがいけないことをした時には、親としてしっかり叱り、メリハリのある育児ができるように心がけましょう。