ピーマンの種は体に悪いなんてことはなく、安心して食べられますよ。
ピーマンの種の処理、あなたはどうしていますか?
私は、洗って2つに切り、種を取ってすすいで…とおこなっていたのですが、正直面倒だな、と思っていました。
そんなとき、ピーマンは種まで食べられるという話を聞き、それなら手間を省ける!と嬉しくなったのですが….。
ではどうして今まで種を取っていたんでしょう。体に悪いものではないの?と疑問に思いました。
そのため今回は、ピーマンの種は本当に体に悪いものではないのか調べてみました!
ピーマンの種の栄養や、私がいつも作っている、ピーマンを丸ごと使えるおすすめレシピも紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
Contents
ピーマンの種が体に悪いと思われてしまう理由!
ピーマンの種は、見栄えや食感、苦みの軽減のために取り除かれますが、なかには、体に悪いのではないかと心配で取っている方もいるようです。
ではなぜそのように思われてしまうのでしょう。理由はピーマンに含まれるアルカロイドという天然の毒素にありました。
毒素、と聞くと怖いですし、体に悪いのではないかと心配になりますよね。私も初めて知ったときは驚いてしまいました。
しかし、ピーマンの種に含まれるアルカロイドは、虫などから身をまもるためのものです。
虫にとっては害のあるものですが、人間が食べても体に悪いなんてことはなく、しっかりと体の中で分解されます。
ピーマンの種を食べたときに感じる苦みは、アルカロイドが原因のひとつで、虫にとっては耐えられないほどの苦みに感じるそうです。
含まれている量もごく少量で、熱を加えると消えてしまうという特徴があるため、加熱してしまえばより安心して食べられますね。
ただし、どんな食べ物でも同様のことが言えますが、食べ過ぎには注意です。
ピーマンを食べ過ぎると、ピーマンに含まれる栄養素の過剰摂取により、お腹を壊すおそれもあるので、1日2~3個を目安に食べましょうね。
ピーマンの種に栄養はある!体に嬉しい3つの栄養♪
ピーマンの種は食べられることがわかりましたが、栄養はあるのでしょうか?
ここではピーマンの種に含まれる代表的な3つの栄養素と効果について調べました。
また、食べるときの注意点についてもまとめてみました。
ビタミン
ピーマンにはビタミンがたくさん含まれており、そのなかでもビタミンCが豊富な野菜です。
ビタミンCは抗がん作用や免疫力を高める効果があり、不足するとさまざまな病気や体の不調を引き起こします。
人間の体に必要な栄養素ですが、人間の体では合成できないため、私たちは食べ物からビタミンCを摂る必要があります。
ビタミンCは熱に弱く、加熱すると損失してしまう特徴がありますが、ピーマンは組織がしっかりしているため、ビタミンCも効果的に取り入れることができます。
実はピーマンの種やワタにも、ビタミンCが豊富に含まれているのです。
他にもビタミンAやビタミンB群など、ピーマンの種にもビタミンがたくさんあります。
ピーマンのビタミンを効果的に摂るためには、種も一緒に食べるとよいことがわかりますね。
ピラジン
ピーマンにはピラジンという栄養素が含まれています。
ピラジンには血流を促進する効果があるため、冷え予防や血栓予防の効果があります。
なんとピラジンは種やワタに多く、その量は皮の部分の10倍です。
それを聞くと、種やワタも取り除かず食べたくなりますよね。
ただし、ピラジンはアルカロイド同様に、ピーマン独特の青臭さや苦みの原因になるため注意が必要です。
苦みを感じやすい方や、小さなお子さんなどが食べる場合は、種やワタをきれいに取り除く必要がありますね。
じつは私も、子どもがピーマンを食べられるようになったころ、種つきで出したところ「苦い!」と言われてしまったことがありました。
種やワタをきれいに取ったものは食べられたので、おそらく種やワタの苦みが苦手だったのだと思います。
せっかく好きになったピーマンを苦手にさせないためにも、苦みが苦手な方には種やワタを取り除いて調理することをおすすめします。
カプシエイト
ピーマンの種には、カプシエイトという、カプサイシンのような働きをする栄養素も含まれています。
カプサイシンのような辛みと刺激は少なく、辛さはカプサイシンの1000分の1です。
胃腸への刺激は少なく、血圧の上昇は抑えながら、カプサイシンのように代謝アップや、疲労回復の効果が期待できます。
カプシエイトはカプサイシンと同じく、脂肪燃焼や、冷え性にも効果があるため、積極的に摂りたい方も多いのではないでしょうか。
体に無理なく、カプサイシンと同様の効果が得られるのは魅力的ですね♪
他には、体の中の余分な水分を排出し、むくみをとる効果のあるカリウムも含まれています。
ピーマンの種には体に嬉しい栄養がたくさん入っていることがわかりましたね♪
ピーマンの種ありのレシピおすすめ3選♪
私がピーマンを丸ごと使いたいときに作る、おすすめレシピを3つ紹介します。
無限ピーマン
電子レンジで簡単に調理できて美味しいレシピです。
ピーマンを細切りにして使うため、種が入っていても全く気にならないのでおすすめですよ。
材料
- ピーマン 1袋(4~5個)
- ツナ缶 1缶(油や水は軽く切っておく)
- ごま油 大さじ1
- 鶏がらスープ 小さじ2分の1~小さじ1
- 塩コショウ 少々
- 白ごま 少々
- かつおぶし 少々
作り方
- ピーマンはたてに切り、横にして輪切りにする(このときに種やワタも一緒に切っていく)
- レンジにピーマン、ツナ、ごま油を入れ軽くラップをかけ、電子レンジで2分程加熱する
- 水分がでていたら、軽く水切りし、鶏がらスープと塩コショウ少々を入れよく混ぜる
- 薄く感じたら、めんつゆやしょうゆ(分量外)を数滴ずつ足して味をみる
- かつおぶしと白ごまをかけてできあがり
ピーマンの肉詰め
ピーマンの肉詰めを作るとき、ひき肉と一緒に種も混ぜこんでしまえば、美味しく食べられますよ。
ピーマンは2つに切らずに輪切りにすると、肉が離れず作りやすいです。
材料
- ピーマン 1袋(4~5個)
- あいびき肉 300グラム
- 卵 1個
- しょうがすりおろし(チューブでも) 小さめ1片分くらい
- にんにくすりおろし(チューブでも) 小さめ1片分くらい
- パン粉 大さじ3
- 塩コショウ 少々
- 片栗粉 大さじ1~
- 酒 大さじ1
- 水 200㏄
- ケチャップ 大さじ3
- ウスターソース 大さじ2
作り方
- ピーマンはヘタとおしりの部分を落とし、3等分くらいに輪切りにする(このとき、ピーマンの種が多少くっついていてもそのままで大丈夫)
- ビニール袋に片栗粉と輪切りにしたピーマンを入れ、シャカシャカ振る
- ボウルにあいびき肉、ピーマンの種、卵、しょうが、にんにく、パン粉、塩コショウを入れよく混ぜ合わせる
- ピーマンに3を詰める(少しはみ出すくらい入れても大丈夫)
- フライパンに油を敷き、焼いていく
- 焦げ目がついたら裏返し、水100㏄と酒を入れふたをして蒸し焼きにする
- 火が通ったら、肉詰めを取り出す
- フライパンに残った油は、多ければ軽く拭き取り、水とケチャップ、ウスターソースを入れ弱火で煮詰める
- 味見をして、酸味が強ければ砂糖(分量外)を少々足すか、もう少し煮詰めて酸味を飛ばす
- とろみが出てきたら火を止め、肉詰めにかけてできあがり
ピーマンのチーズ焼き
味付けは焼肉のたれとブラックペッパーだけなので、とても簡単に作ることができるレシピです。
種とワタは切ったときにそのままにしておいてくださいね♪
チーズと一緒に食べると、種やワタの苦みを感じにくく、おすすめです。
材料
- ピーマン 1袋(4~5個)
- チーズ ピザ用チーズなら80グラム・スライスチーズなら2枚~お好みで
- サラダ油 適量
- 水 大さじ3くらい
- 焼肉のたれ 大さじ2
- ブラックペッパー 適量
作り方
- ピーマンを縦半分に切り、種とワタを中に押し込んでスペースを作る
- チーズを詰める(スライスチーズなら、入りやすいように2枚に切るか、ちぎって細かくして入れる)
- フライパンにサラダ油を入れ熱し、ピーマンが下になるように入れる
- 少し焼き目がつくくらいまで焼き、水と焼肉のたれを入れ、弱火で5分ほど蒸し焼きにする
- ふたを開けて少し水分を飛ばす
- 盛り付けて、フライパンに残ったたれとブラックペッパーをかけてできあがり
苦みを感じやすい方は、ピーマンの種を少量ずつ入れて作ってみるとよいですよ!
このほかにも、私は炒めものや煮びたしなどでピーマンを丸ごと使っています。種を取らなくてよいと知ってから、ピーマンを使う機会が増えました♪
まれに虫がついていることもありますので、ピーマンに穴が開いていたり、傷のついたものがあった場合は必ず中を確かめてくださいね。
まとめ
- ピーマンの種は体に悪いなんてことはなく、むしろ栄養豊富である
- ピーマンの種が体に悪いと思われる理由は、アルカロイドという天然の毒素のせいだが、人間の体で分解される成分なので心配はない
- ピーマンの種には栄養が多く含まれているが、苦みや青臭さが気になる方は取り除いたほうがよい
- ピーマンの種を丸ごと使えるレシピはたくさんあるが、気になる方は少量からためしてみるのがおすすめ
ピーマンの種を一緒に食べることで、代謝アップや血流促進などの効果があると知り、これからも積極的に食べたいと思いました♪
あなたもぜひ、ピーマンを買ったときには種も一緒に調理してみてくださいね。