ゴーヤを冷凍したら、食感がぶよぶよでまずいと感じたならば、正しいゴーヤの冷凍が出来ていないのかもしれません。
ゴーヤは冷凍する前の下処理がポイントで、種とワタを取り、水分を残さず保存袋に入れるのがコツなのです。
まとめ買いなどをしてたくさん余ったゴーヤを冷凍保存して、風味や食感が落ちてしまった経験はありませんか。
間違ったゴーヤの冷凍保存方法をすると、苦みも残るだけでなく、せっかくの高い栄養価まで溶け出してしまいます。
ゴーヤの栄養価は子供にも食べてもらいたいですよね!夕食の主役にもなりますよ。
ゴーヤの特徴を知ってひと手間かけるだけで、冷凍のゴーヤは劇的においしくなります。
おすすめしたいゴーヤレシピもありますので、もう「ゴーヤを冷凍したらまずい!」なんて言わなくなりますよ。
Contents
ゴーヤを冷凍したらまずい!原因は食感と苦み
ゴーヤを冷凍したらまずいと感じるのは、解凍したときのぶよぶよとした食感とゴーヤ特有の苦みが原因です。
ゴーヤに水分がついたままの状態で冷凍することで、水分が凍り霜になります。
ゴーヤに霜がついた部分からどんどん劣化してしまい、ぶよぶよとした食感になってしまうのです。
ゴーヤを冷凍したらまずいと感じるもう一つの原因は、なんと言ってもゴーヤ特有の苦みですよね。
ゴーヤの苦み成分であるモモルデシンやチャランチンという物質は、お湯に溶け出す性質があります。
この苦み成分はゴーヤの皮の部分に含まれているので、冷凍前に下茹でをすれば、苦みを抑えることができるのです。
反対に苦いゴーヤが好きという方は、生のまま冷凍するのがおすすめですよ。
苦いのが嫌いな子供も多いので、続いては苦みを抑えた冷凍方法をご紹介しますね。とても簡単ですよ。
ゴーヤの冷凍保存で苦みを抑える方法をご紹介
私は種とワタに苦みがあると思って、えぐるようにスプーンでガリガリと取り除いていました。
しかし、本当はボツボツした緑色の皮部分に苦みがあるというのを知ったのは、最近のことです...。
簡単なのに意外と知られていない身近な調味料で、かなり苦みを抑えられるのでぜひ試してみてください。
種とワタをとりしっかりと水分を拭きとる
まるごと冷凍するのはNGです。種とワタの部分から劣化していくので、必ず取り除きましょう。
ゴーヤを縦半分に切り、種とワタをスプーンで取り除きます。
ゴーヤを5㎜幅の半月切りにしたあと、キッチンペーパーでしっかりと水分を拭き取ってください。
これをすることで、ゴーヤに霜がつくことを防いでくれます。
塩&砂糖もみをする
ゴーヤの塩もみは有名ですが、そこへ砂糖を加えるのを知っているあなたはもう下処理のプロですね!
砂糖を加えることで、味がまろやかになるのでおすすめです。
まずスライスしたゴーヤをボウルに入れます。
10分程度おいておくとゴーヤから水分が出てきます。
下味もつき、水分とともに苦みも溶け出して苦みがぐっとやわらぎます。
ゴーヤ1本に対して、塩(小さじ半分)、砂糖(小さじ2)を加え、箸で混ぜ合わせます。
洗い流せば、砂糖の甘味も感じませんのでお好みで試してみてくださいね。
塩+砂糖もみの方法がいちばん苦みがやわらぐと感じます。
こちらもキッチンペーパーで水分を拭き取り、重ならないように冷凍保存袋へ入れて平らに広げて冷凍庫へ入れましょう。
サッと20秒!湯どおしをする
ぐつぐつと沸騰させたお湯の中に、塩をひとつまみ。
半月にスライスしたゴーヤをサッと20秒くぐらせます。
苦み成分がお湯に溶け出して、さらにあざやかな緑色に変わります。それをザルにあげて流水で冷やします。
さらに苦みを抑えたい!という方は、薄切りにしたゴーヤを1~2分茹でることでさらに苦みがやわらぎますよ。
ゴーヤは重ならないように平らに広げて冷凍が正解!
冷凍保存袋に入れる際に、ゴーヤ同士ができるだけ重ならないように、平らに広げることが大切です。
そして空気に触れないように、しっかりと口を閉じて密封してすることがおいしく冷凍するポイントです。
ひとつの冷凍保存袋に、ぎゅうぎゅうにゴーヤを入れてしまったことがあります。
これでは、かたまりで凍ってしまい全部を解凍することになってしまうので、こんな失敗はされませんよう注意してくださいね。
ここまでは下処理の方法をご紹介しましたが、ゴーヤを解凍するときに、ちょっとしたコツを知っておけばもっと美味しくなるので、取り入れてみてください。
冷凍ゴーヤがまずいなんて言わせない!カンタン解凍のコツ
しっかりと下処理をした冷凍ゴーヤは、とにかく「すばやく解凍すること」が命です。
これで冷凍前の新鮮なゴーヤのようにおいしく食べることができますよ。
夕食に使うために、何時間も前から冷蔵庫に移して解凍してしまうと、ゴーヤについている霜が解けて、ぶよぶよの原因になってしまいます。
常温で自然解凍しても良いですが、もし電子レンジに解凍ボタンがあるならそれを使うのが一番おすすめです。
電子レンジでは加熱し過ぎないように注意してくださいね。
ゴーヤの冷凍保存期間はどれくらい?目安は1ヶ月
ゴーヤを冷凍保存した場合、保存期間は約1ヶ月です。
あまり長くなると、冷凍庫のドアを開け閉めしている間に、解凍と冷凍を繰り返し、霜が付き風味も品質もどんどん落ちていきます。
ゴーヤを冷蔵した場合の日持ちは野菜室で1週間~10日間と言われています。
私は野菜室に入れて3日も経つと、ゴーヤのぼつぼつした部分の表面が黒っぽくなり、ふにゃっとしてしまう経験があります。
ゴーヤを使い切るまでに3日を過ぎるようであれば、やはり丁寧に下処理をして冷凍することで、1ヶ月もの間おいしくゴーヤを楽しむことができますよ。
ゴーヤの冷凍レシピ集!おいしくて人気なチャンプルも
炒めたり、茹でたり、生のままサラダで...と、さまざまなアレンジの利く食材のゴーヤ。
ゴーヤの苦みは油との相性が非常に良いのです。
さらに、かつお節も苦みを抑えてくれる効果があって、ゴーヤの苦み成分を吸着する性質を持っています。
沖縄県民は多くの料理に「顆粒ほんだし」を使う人が多いのだと納得できました。
これからご紹介する料理は、全てゴーヤの種とワタを取り除いた状態で、薄切り(5㎜ほど)にされている冷凍ゴーヤを使用したレシピです。
人気No.1ゴーヤチャンプル
【材料】(2人前)
- 冷凍ゴーヤ 2分の1本(100g程度)
- 豚バラ肉 100g
- 木綿豆腐 2分の1丁
- 卵 1個
- ごま油 大さじ1
☆しょうゆ 大さじ1
☆顆粒ほんだし 大さじ1
- かつお節 適量(あればでOK)
【作り方】
- 豚バラ肉を5㎝ほどの食べやすい大きさに切り、豆腐は水気を切って3㎝角の大きさにカットしておく
- 熱したフライパンにごま油をしき、豆腐を炒めながら水分をとばす
- さらに冷凍ゴーヤをそのまま入れ、最後に豚バラ肉を入れて炒める
- 全体がしんなりとしたら、☆の調味料を入れ、溶き卵を回しかける
- お皿に盛り付け、かつお節をふわっとのせる
子供も大好き♡豚バラバタポンサラダ
火を使わずレンジ調理なので、暑い日にもってこいの一品。
【材料】(2人前)
- 冷凍ゴーヤ 2分の1本(100g程度)
- 豚バラ肉(鶏モモ肉でもOK) 100g
- バター 5g
- ポン酢 大さじ1
【作り方】
- 豚バラ肉を5㎝ほどの食べやすい大きさに切る(鶏モモの場合も一口サイズに切る)
- 耐熱皿に1の豚バラを中央よりに、冷凍ゴーヤを周りに、できるだけ重ならないように並べる
- ポン酢を全体に回しかけ、バターを真ん中にのせて、ふんわりラップをして600wのレンジで2分30秒
- 軽く全体を混ぜ合わせる
入れるだけ超カンタン!ゴーヤカレー
ご家庭のいつものカレーに、冷凍ゴーヤを入れるだけの超カンタンレシピです。
手っ取り早く作りたい!でもゴーヤの栄養は摂りたい!という方向けです。
カレーに入れたゴーヤは苦みがほぼなくなり、ゴーヤを感じないほど子供もパクパクと食べてくれますよ。
【材料】(4人分)
- ご家庭のカレーの材料
- ゴーヤ 2分の1本
【作り方】
玉ねぎやニンジンなどを炒める時に、一緒に冷凍ゴーヤを入れて炒めるだけ。
酸っぱい&辛いもの好きにぜひ作って欲しい ゴーヤのアチャール
我が家はゴーヤが手に入ったら絶対に作るレシピです。
アチャールとはインド料理の呼び名で、塩と唐辛子と油とお酢を使ったお漬物というイメージですね。
え?こんなに酢を入れるの?と驚くことなかれ。これが本当においしいのです。
【材料】(作りやすい分量)
- ゴーヤ 1本
- おろしニンニク(チューブでOK) 小さじ1
- おろし生姜(チューブでOK) 小さじ1
- 塩 大さじ2分の1
- 穀物酢 100㏄
【テンパリング】
☆サラダ油 大さじ3
☆マスタードシード 小さじ1(ダイソーの調味料の所にありました)
☆カレーリーフ(あれば) 1枝分
【パウダースパイス】
- ターメリック 小さじ1
- チリパウダー 小さじ2(辛いのがOKなら)
- パプリカパウダー 小さじ1(子供が食べるなら)
【作り方】
- ニンニクと生姜をお皿に出しておく
- テンパリングをする。テンパリングのやり方は、サラダ油をじゅうぶんに熱したあと火を止め、1を入れる。この時パチパチとはねるので、ふたを用意しておくと良い
- 香りがたったら冷凍ゴーヤを入れてしっかりと炒める
- 3に塩とパウダースパイスを入れて混ぜる
- スパイスの香りがたったら、穀物酢を回し入れ、沸騰したら完成
まとめ
- ゴーヤを冷凍したら冷凍前の下処理の方法次第で、劇的においしくなる
- ゴーヤの苦みを抑える方法①種とワタをとりしっかり水分を拭き取る
- ゴーヤの苦みを抑える方法②塩&砂糖もみをする(これが一番苦みが軽減される)
- ゴーヤの苦みを抑える方法③熱湯で20秒下茹でする
- 冷凍したゴーヤはレンジの解凍機能ですばやく解凍しよう
- ゴーヤの冷凍保存期間の目安は1ヶ月
- 冷凍ゴーヤの人気レシピはチャンプルの他に、サラダ、カレー、アチャールがおすすめ
ゴーヤに含まれるビタミンCは熱に強いので、加熱調理をしても失われることがないのです。
たくさんの野菜の中でも、トップクラスの栄養素が含まれたゴーヤですから、苦みを抑えて手軽に取り入れたいですよね。
冷凍ゴーヤを使って、おいしいゴーヤ料理を楽しんでいただきたいです。