皆さん、垢すりは行っていますか?日常的にしている方も多いですよね。
美容にいいと思われがちな垢すりですが、お肌が弱い敏感肌の方や皮膚疾患のある方は、垢すりはしない方がいいのです。
「垢すりはしない方がいい!!」と言われると、「えっ!?垢すりって肌に悪いの?」と心配になりますよね。
実際に、肌トラブルを起こしやすい敏感肌で、保湿を怠るとすぐに顔や身体がかさつく乾燥肌タイプの私は、垢すりを卯とおこなうと肌がさらにカサカサする気がします。
ここでは、垢すりをしない方がいい理由や垢すりしないと垢の量は増えるのか、垢すりを行う際の正しいやり方について解説していきます!
Contents
垢すりはしない方がいい!!その理由を徹底解説!
先ほど「垢すりはしない方がいい!」とお伝えしましたが、なぜ垢すりはしない方がいいと言えるのでしょうか?気になりますよね。
垢すりをしない方がいいと言われる大きな理由は、垢すりは肌を傷つけてしまう可能性がある行為だからです。
肌にいいと聞いたから垢すりをしていたら、知らず知らずのうちに肌を傷つけていた…そうなってしまっては、元も子もないですよね。
垢すりがなぜ肌を傷つけてしまう可能性があるのか、さらに詳しく説明していきますね。
この記事が、「日常的に垢すりを行っているけど、本当に肌にいいのか分からない…」と悩んでいる方の手助けになれば幸いです。
力加減を間違うと肌が傷ついてしまう
そもそも「垢すり」とは、ブラシやタオルなどで皮膚を撫でさすり、たまった垢を剝がして落とす行為です。
特に、美容大国である韓国では垢すりは人気で、韓国式の垢すりが確立されているほど。
もちろん、垢すりは日本でも広く普及していて、温泉や銭湯といった浴場施設に行くと垢すりがサービスとして行われていることもよくありますよね。
浴場施設やサロンに行かず、自宅のお風呂場でちゃちゃっと済ませる方も多いでしょう。
しかし、適切な力加減で行わないと、かえって肌を傷つけることもあるのです。
そもそも、肌をこする行為自体が肌への刺激になります。
皮膚はおおまかに分けると3層でできており、一番外側にあるのが「表皮」です。
この表皮の厚さはなんとたったの0.2mm!とても薄いため、強い力で肌を摩擦すると、表皮の一番外側にある「角質層」が簡単に剥がれてしまうのです。
そうすると、角質層が持つバリア機能や保湿機能が低下し、乾燥や肌の赤みといった肌トラブルに繋がってしまいます。
「体を洗うときはタオルでゴシゴシせず、泡でなでるように洗いましょう」と聞きますが、肌をこすることはそういった肌荒れになる可能性があるからなんですね。
また、プロが行う垢すりならともかく、素人が行う際の力加減の調節は難しいですよね。
プロの人に頼むとなると、料金だけでなく、施設に行く労力や時間もかかってしまいます。
これといった肌トラブルがなく、時間や経済的に余裕があり、また、垢すりはしたいけれど個人でするのが不安な場合はお試しで行ってみるのもよいかもしれませんね!
高頻度で垢すりをすると肌が荒れることも
年齢や体調にもよりますが、健康な方の皮膚の細胞は、およそ28日の周期で生まれ変わります。
表皮は先ほど述べた角質層のほかに、「顆粒層」「有棘層」「基底層」があり、それら4つの層で構成されています。
表皮のうち、一番内側にある基底層で新しい細胞がつくられ、約28日間かけて肌の一番外側にある角質層に上がっていきます。
そうすると、今まで肌の表面にあった古い細胞は垢として自然に剥がれ落ちます。
これを「肌のターンオーバー」と呼ぶことは、ご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、肌のターンオーバーは早くても遅くてもよくないのです。
「古くなった角質が取り除けるから、ターンオーバーは促した方がいいんじゃない?」と思うかもしれませんが、そんなことはありません!
前述のように、約28日のサイクルで新しい皮膚細胞と古い皮膚細胞が入れ替わります。
それよりも早くターンオーバーを進めようとしてしまうと、新しい皮膚の細胞は十分に育たず、そのまま皮膚の表面に上がっていきます。
未熟な細胞はとても刺激を受けやすいため、「肌がゴワゴワする…」「今まで平気だったのに化粧水がピリピリする…」といったことに繋がってしまうのです。
皮膚をこすり垢を取り除く行為は、自ら肌のターンオーバーを早めてしまうこととイコールであると言えるでしょう。
そのため、肌のターンオーバーにそぐわない高頻度の垢すりはNG!ということになります。
垢すりをしないと垢の量が増える?
「垢すりをしないと垢が溜まって不潔なのでは?」「垢すりをしないと垢の量が増えるのでは?」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実は、垢すりをしないと垢がたまったり、増えたりするわけではありません。
肌は一定のサイクルで、新しい細胞がつくられ、それが表面に上がってくると古い細胞は剝がれ落ちることを説明しました。
つまり、健康な人であれば、積極的に垢すりをしなくても自然に垢は落ちていくのです!!
そのため、垢すりは正常に行われている肌のターンオーバーを無理やり早めてしまう行為と言えます。
お風呂で体を洗う際、タオルなどでゴシゴシこすらずとも、泡をつくり手で優しく洗うだけで垢は落ちますよ♪
私は敏感肌で肌トラブルが起きやすく、肌荒れが長引かないためにすぐに皮膚科を受診するのですが、「肌はこすらないでね」とお医者さんに毎回言われます。(笑)
皮膚科のお医者さんから見ても、肌をこすることはあまりよくないということなんですね。
また、まわりの人と比べて出る垢の量が多いと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
その場合、何らかの原因で肌のターンオーバーが遅れている可能性があります。
垢の量が多いということは、古い角質細胞が肌の表面に溜まっている状態です。
垢が溜まりすぎると、肌の色がくすんで見えてしまうため、気になる場合は適切な力加減、頻度で行うとよいでしょう!
それと同時に、肌のターンオーバーが遅れている原因を突き止め、ターンオーバーのサイクルを正常に戻してあげる努力もしてみましょうね。
肌のターンオーバーが乱れる要因はさまざまですが、例をあげると以下のものがあります。
- 睡眠不足、睡眠の質の低下
- 偏りのある食事、暴飲暴食
- 運動不足
- ストレス
- 過度なダイエット
こういったことを習慣化してしまうと、ターンオーバーの乱れに繋がります。
また、その他に加齢も肌のターンオーバーが乱れる原因になります。
睡眠時間が不足しがちな方は寝室を寝やすい環境に整えたり、就寝前にスマホを見たりする習慣がある方は、スマホの代わりに本を開いてみるとよいでしょう。
ちなみに、引き込まれる内容の本よりも、自分が少し難しいと感じる本だと眠りやすいそうです。
偏った食事をしている方は、毎食野菜が摂れる1品を追加しましょう。
生野菜のサラダは食べ過ぎると体が冷えてしまうため、温野菜や野菜がたっぷり入ったスープがおすすめ!
加熱した野菜や温かいスープは、胃腸が弱ったときにも手軽に野菜が摂れますよ♪
垢すりをしないときの注意点!正しい方法もご紹介
垢すりはしない方がいいため、基本的に垢すりをしないときの注意点はありません。
ただ、肌のターンオーバーが正常に機能せず、通常よりも遅すぎる場合、溜まった垢により肌がいつもよりくすんで見えてしまうことがあります。
気になる方は、肌の様子を見ながら垢すりをしてもよいかもしれませんね。
古い垢が落ちきらず、溜まりすぎると、肌荒れを起こす方もいます。
肌荒れを起こしている肌は、健康なときの肌よりデリケートで傷つきやすいため、むやみに垢すりをしてしまうのはよくありません。
肌が本来持っているバリア機能が低下しているときに垢すりをしてしまうと、他の肌トラブルを引き起こす可能性があります。
そうならないために、肌のターンオーバーを正常に戻す生活習慣を日ごろから心がけたり、何か気になったりすることがあれば病院で相談してみるのもよいでしょう!
皮膚科で相談するときは、肌の状態を診てもらいながら、垢すりを行っていいか、また行う際の注意点はあるか聞いてみてもよいですね。
また、結婚式の前に垢すりを行う方もいらっしゃるそうです。
大事なイベントや写真撮影を控えていて、なんとしても肌をワントーン明るく見せたい!!という場合の垢すりは効果的ですね♪
しかし、垢すりは肌荒れを引き起こすことがあるため、やはりやりすぎは禁物です。
垢すりはプロの人にやってもらうのがベストですが、お家で垢すりをする場合の正しい方法や注意点についても説明しますね。
自宅のお風呂場で行う場合、浴室に入ったばかりの体が乾いた状態でやるのはNG!
お風呂場の蒸気で体が温まると、皮膚表面にある垢が浮いてくるため、より垢が落ちやすくなります。
体が温まったら、ボディソープで体を洗う前に垢すりを行いましょう。
先ほど解説したように、本来垢は体を洗うだけで落ちるものです。
体をきれいにしてから垢すりをしてしまうと、思ったより垢が出ないのです。ですので、垢すりをやる意味があまりなくなってしまいます。
また、力の加減にも注意してください。ゴシゴシこすらず、優しい力でなでるように落としましょう♪
もちろん、その後に体を洗う際もゴシゴシ洗いはNGですよ。
垢すりが終わり、髪や体も洗って浴室を出たら、保湿をしましょう。垢すりした後は、顔と同じように保湿が重要ですよ!
垢すり後の肌はとても乾燥しやすく、いつもよりデリケートです。そのため、忘れずに体にも保湿クリームを塗りましょう!
まとめ
- 垢すりはしない方がいい!!
- 垢すりは力を入れすぎると逆に肌を傷つけてしまうかも!?
- 垢すりをするなら、肌のターンオーバーに合わせて行うべし
- 垢すりをしないからといって、健康な人は垢が溜まったり、増えたりするわけではない
垢すりはした方がいいのかしない方がいいのか、答えは「しない方がいい!」。また、垢すりをしない方がいい理由について詳しく解説しました。
肌トラブルのない健康肌で、垢すりをしないとなんだかすっきりしない!という方は、肌の調子を見ながら続けてみてもよいでしょう♪