就職活動が進んでいく中で、面接を受けた後のお礼メールは送る必要があるのか、不安になったことはありませんか?
お礼メールやお礼状は、採用基準には含まれていないので出さなくても大丈夫です。
「今回の面接でとても刺激をもらった」「入社したい気持ちが高まった」
そんなときにはタイミングよくお礼メールを送れると印象UPにつながるかもしれませんよ。
就活生の誰もが気になるお礼メールのマナーや書き方、書く書かないが採用に影響するのかをまとめました。
忙しい就職活動の中、どんな時にお礼メールを書いたら良いのか。書かなかったら不採用になってしまうのかと悩んで、時間が過ぎてしまうのはもったいないですよね。
これを読めば、すっきりすること間違いなし!ぜひチェックしてくださいね。
Contents
面接のお礼メールはいらない?1時間以内の送信がベスト
面接のお礼メールはどれくらいの人が送っているのでしょうか。
就活生を対象としたアンケートによると、およそ6割が面接後にお礼メールを送っていないという結果がありました。
お礼メールは、面接を受けたからといって必ず送らなければいけないものではありません。
「面接当日体調不良になり、日程の調整をしてもらって無事に受けられた」「人身事故で面接時間に遅れてしまったが、対応してもらった」など。
特別なことがあった場合には、感謝の気持ちを伝えるために送っても良いでしょう。
また、面接を受けてより一層入社したい気持ちが高まったという時や印象に残った出来事がある時などは、メールを送ると相手の印象に残るかもしれません。
いずれにしても、お礼のメールを送るのはタイミングが重要です。お礼メールは、面接後1時間以内がベスト。遅くとも翌日午前中までに送信するようにしましょう。
面接の印象が残っているうちになるべく早く送ることが重要で、じっくり考えて素晴らしい文章を3日後に送っても全く意味がないのです。
日にちが空いてしまうと、メールを見てもらえない可能性もあります。
また、「お礼のメールを送るのにこれだけ時間がかかるということは、日々の業務もスローペースなのかも」というマイナスな印象を与えることになります。
面接のお礼メールは新卒採用に影響しない!
面接をした後、お礼メールが来たか来ないかということは、新卒採用には影響がありません。もちろん転職の場合もです。
なぜなら、お礼メールについての項目は、採用基準に含まれていないからです。
採用基準は、多くの会社で「人柄・特徴・態度・実績・社風に合うかどうか」などで判断されていますが、その採用基準にお礼メールの有無は含まれていません。
面接をした人と面接の案内メールを出した人は違う人の可能性が高く、何百、何千といる就活生のお礼メールをプリントして回覧もしません。
毎日多くの就活生のエントリーシートを見て、面接日程を調整する。それだけでも大変なのに、加えてお礼メールの有無まで確認するのは、現実的ではないですよね。
お礼メールを送るということは、それを読む企業側の時間を割いてしまうことにもなるので、テンプレ的な内容を送るだけならばやめたほうが良いでしょう。
面接のお礼メールの例文と書き方を紹介♪
お礼メールを書く際、どんなことに注意して送ったらよいのでしょうか。一つ一つポイントを確認しましょう。
理想は1時間以内
面接が終わってお互いの印象が残っている1時間以内に送信するのがベスト。遅くとも翌日午前中までに送信しましょう。
遅くなってしまうと、面接時の印象と結びつきづらく、印象UPにはつながりません。
頑張って書いたのにも関わらず、「こんなに日にちが空いて送ってくるなんて…」とマイナスな印象になってしまいます。
翌日中に送信できないのであれば、送ることをあきらめたほうが良いでしょう。
また、営業時間内に送信することも大事です。
社会人は外出先でもメールの確認ができるよう、会社用携帯やスマホに転送設定をしている方がほとんどです。
就活生が帰宅後、夜遅い時間にお礼メールを送信すると、その時間に採用担当者のスマホが鳴るため迷惑になってしまいます。
当日の営業時間までに送信できなかった場合は、翌朝の営業開始時間に合わせて送るようにしましょう。
宛先は採用担当者の連絡先へ
お礼メールは面接の案内に記載されていたり、企業の採用ページに書かれたりしている企業の採用担当者宛てに送信するのが基本です。
名刺をいただいて面接官のメールアドレスを知っている場合には、そちらに送るようにしましょう。
宛名は正式名称で
本文を作成する前に宛名を正式名称で記載するようにしましょう。
この時(株)(有)などの略式は使ってはいけません。
例
株式会社 〇〇
人事部 佐藤 太郎様
名前がわからない場合は、「採用担当者様」と入力しましょう。
名前を教えてもらったのに、うっかり担当者の名前を忘れてしまった!というときは、印象を悪くしてしまうため送らないほうが無難です。
件名はパッと見てわかるように
採用担当者は、一日にたくさんのメールを受信しています。
件名がなかったり、内容がわかりづらかったりするものは、セキュリティの面からも開封しない場合があるでしょう。
件名はパッと見てわかるようにしておくこと。さらに自分の大学名・氏名を書いておくとよいでしょう。
例
【本日の面接のお礼】〇〇大学 みらいぶ太郎
本文は長すぎず簡潔に!文末には「返信不要」の文言を
採用担当者は一日に沢山のメールを読んでいるので、伝えたいことを簡潔にわかりやすく書きましょう。
- 冒頭に自分の大学名と氏名を書く
- 面接の機会をもらえたことに感謝を述べる
- 面接を受けて、入社したい気持ちが高まったことや印象に残った話を書く
- 今後の抱負を書く
- 返信不要の文言と文末のあいさつ
- 署名を書く
例
お世話になっております。本日14時より面接を受けさせていただいた〇〇大学のみらいぶ花子です。
この度はお忙しい中、面接の機会をいただきありがとうございました。
本日の面接では担当していただいた方のお人柄や熱意を感じることができ、貴社に入社したい気持ちがより一層高まりました。
ぜひ貴社の一員として一緒にお仕事させいただきたいと考えております。
ご多忙と存じますので、返信には及びません。末筆ながら、貴社のますますのご発展とご多幸をお祈り申し上げます。
〇〇大学 経営学部 経済学科 4年
みらいぶ花子(Hanako Miraibu)
住所:〒123-4567 東京都 中央区 〇〇1-2-3
電話番号:090-1234-5678
Email:〇〇〇@×××.××
誤字脱字や言葉遣いのマナーに気を付けて
お礼メールが書き終わったら、送る前に必ず確認しましょう。
不備があると「いい加減な人」だと思われてしまう可能性があるので注意してくださいね。
ポイント
- 誤字脱字がないか
- 失礼な表現になっていないか
- 敬語が正しく使えているか
面接のお礼メールを送るときの疑問はここで解消!
面接官が複数いた時は誰に出せばよい?
誰に面接をしてもらっても、基本的には「採用担当者」宛てに出しましょう。
社長や役員の皆さんは会社でも重要な役割を担っており、忙しいことは想像できますよね。
相手に迷惑になってしまう可能性があるので、よっぽどのことがない限り控えましょう。
レアなケースだとは思いますが、面接官から名刺をもらったという場合は人数分の名前を連名で書きましょうね。
お礼メールに返信が来たときはどうする?
とにかくスピードが大事!気づいたときにすぐ返信するようにしましょう。誤字脱字や敬語の使い方に気を付けてくださいね。
先方からの返信に「no reply」や「返信不要」の文字があれば、その指示に従うのが適切です。
また返信する際、件名は変えずに返信を意味する「Re:」をつけて送信しましょう。
これは、受け取った相手がこの内容に対する返信だとわかるようにするためにとても大事なことです。
面接が複数回あるときはどうする?
お礼メールの送信回数に上限はありません。
何度送っても良いのですが、テンプレ的な文章は事務的でしつこいと思われ、マイナスな印象を与えてしまう可能性もあるので注意が必要です。
感謝の気持ちに加え、自分の心が動いたことや面接で感じたことなどを一言入れて書くようにしましょう。
面接で言えなかった内容を伝えても良いの?
面接では緊張して自己PRが上手にできなかった…。
だからと言って、お礼メールの中に盛り込むことは絶対にやめましょう。
「なぜ面接の場で言わなかったの?」「面接が終わってからアピールされても…言いたいことがその場で言えないのかな」などマイナスな印象になってしまいます。
面接での失敗を挽回するために出すお礼メールは、決して出してはいけません。
メールと手紙はどっちが良い?
一般的には、これまでのやりとりを参考にしましょう。
面接の案内が手紙で届いている場合には手紙で、メールで届いている場合にはメールで送るとよいでしょう。
手紙で書く場合は、封書でもハガキでも構いません。ハガキの場合は誰でも簡単に読めてしまうため、書く内容に注意してくださいね。
また、手紙は届くまでに日数がかかることも忘れずに!面接が終わったらすぐ書き、投函できるよう準備しておきましょう。
まとめ
- お礼メールは、採用基準に含まれていないので、送らなくても採用の可否に影響はしない
- お礼メールは特別なことがあった時や、自分の心が動いたときに感謝の気持ちを伝えるもの
- お礼メールを送るなら、一時間以内がベスト。遅くとも翌日午前中までに
- 採用担当者宛てに出すのが一般的
- 本文は簡潔に書く
- 返信不要の文言を入れる
- 誤字脱字や言葉遣いなど最低限のビジネスマナーを守って見直しをする
面接をしてくれたことへ感謝の気持ちを伝えたい!と思うことは自然なことです。出すか出さないか迷うなら、タイミングやマナーに気を付けて出しましょう。
逆に企業へのアピールとしてお礼メールを利用するのは絶対にNGです。
採用担当者も送られてきたメールを見れば、点数稼ぎとして送られてきたメールはすぐにわかりますよ。
面接が終わった後に書くことは大事ですが、気分が高揚している中で慌てて書くと、誤字脱字や言葉遣いなど見落としがちです。
お礼メールを書き終えてから10分ほど休憩して読み直すことも忘れずに!
あなたの就活ライフに少しでも役に立ちますように♪