オキシクリーンは家中の掃除がこれ一つでピカピカになるといわれる万能クリーナーです。
家中がキレイになるはずなのに、分量を間違えてしまったせいで洗濯機が壊れてしまったということもあります。
洗濯機を修理又は購入するとなるとかえって高くついてしまいます。キレイにしようと思って掃除したのに壊れてしまったら悲しいですよね。
そうならないためにも、万能クリーナーは掃除する場所によって分量の使い方が異なります。正しい分量の使い方を把握しておきましょう。
洗濯機には縦型とドラム式があり、オキシクリーンも2種類あります。それぞれをご紹介していきたいと思います。
Contents
オキシクリーンで洗濯機が壊れる理由を解説

オキシクリーンの成分
オキシクリーンは酸素系漂白剤で、主な成分は、過炭酸ナトリウム、界面活性剤、アルカリ剤です。
過炭酸ナトリウムは、酸素の力で汚れを分解してくれます。
オキシクリーンは40°~60°のお湯で溶かすことにより、活発に働く性質を発揮し、汚れの分解効果がある酸素の泡が発生します。
界面活性剤は、界面(表面)に働いて界面の性質を変える物質の事を言います。
水と油が混ざり合うことはありませんが、この物質が働き、水と油を混じり合わせて溶けやすくします。
そして、界面活性剤が入っていることにより泡立ちやすくなっています。
オキシクリーンは体にも環境にも良いとされていますが、十分なすすぎをおすすめします。
オキシクリーンは酸素系漂白剤ですが、酸素系漂白剤と塩素系漂白剤は絶対に混ぜてはいけません。有害ガスが発生する可能性があります。
汚れおち | つけ置き | ニオイ | |
酸素系漂白剤 | 発泡力で剥がして落とす | 必要 | 少ない |
塩素系漂白剤 | 塩素の力で分解して落とす | 不要 | ツンとした匂い |
オキシクリーンの特徴は、汚れを浮かして落とします。ですから、黒カビや水垢には不向きです。
故障の原因に繋がる理由
オキシクリーンを使って洗濯機が故障すると言われているのは、ドラム式ですが、大きな理由は3点あります。
- 分量を守らないことによる溶け残り
- カビやゴミを取り除けないため
- ステンレスの酸化
オキシクリーンで洗濯機を掃除する方法と注意点

縦型の洗濯機のオキシ漬け方法
オキシ漬けをする前に、必ずご自宅の洗濯機の説明書を読んでから行うようにしましょう。万が一壊れた時保証対象外の可能性があります。
洗濯槽の中の糸くずフィルターを外して、高水位まで40°~60°のお湯を溜めて、適量のオキシクリーンを溶かします。
その後、5分~10分ほど回したら30分以上6時間以内で放置します。
ゴミが浮いてきたらネットで全てすくい上げます。しっかり取らないと排水時に詰まる可能性があります。
その後、通常の洗濯コースを回してください。ゴミがなくなるまで2•3回やらなければならない場合もあります。
気をつけること4点
- 必ず付属のスプーンを使って割合を守って溶かす
- 溶け残りの原因になるため、40°~60°のお湯で溶かす
- 浮かび上がってきたゴミはすくい上げる
- 6時間以上はステンレス部分が変色や腐食したりと、故障原因に繋がる恐れがあるため時間を守る
オキシクリーンを使っていい素材なのか
オキシ漬けする前に必ず確認してから掃除するようにしましょう。オキシクリーンは酸性の汚れに発揮します。
また、汚れだけではなく、生ゴミの悪臭や体臭といった酸性の成分を持つニオイの消臭にも効果的です。
フローリングの除菌
オキシクリーン溶液を作り、フローリングに吹きかけて掃除をします。
この時、多少のベタつきがあるかもしれないです。気になった時は、固く絞った雑巾でもう一度拭く事をお勧めします。
衣類についたシミや汚れ
靴下の汚れは洗濯しただけでは落ちない時があります。水洗いをしてから、オキシクリーンをふりかけお湯で溶かします。
20分以上つけ置きしてもみ洗いをしたら、他の洗濯物と一緒に洗濯機で回します。
スニーカーの汚れ
表面の汚れを水で落としてから、20分以上つけ置きします。ブラシでこすり洗いしながら、十分にすすいでください。その後、陰干しでよく乾かします。
茶しぶ
お湯を溜めてオキシクリーンを溶かしてから水筒やコップなど入れて20分以上放置します。その後十分すすいでください。ピカピカになります。
オキシクリーンを洗濯機に何杯入れるのが正解?

オキシクリーンは日本版とアメリカ版がある
日本版とアメリカ版の違いについて説明
日本版
- パッケージに日本語が書いてあるもの
- 泡立ちにくい
- 無香料
- お湯4リットルに対して付属のスプーン1杯
アメリカ版
- すべて英語で記載されているもの
- 界面活性剤(青い粒)が入っていて泡立ちが良い
- コストコで安く購入できる
- お湯4リットルに対して付属のスプーンのライン2まで
各メーカーは塩素系漂白剤推し
洗濯槽の掃除で各メーカーがおすすめしているのは、塩素系漂白剤です。
取扱い説明書を読んでみると、洗濯槽には洗剤の溶け残りや、衣類などの汚れが槽の裏側に付着してカビの栄養分となるため、定期的なお手入れが必要です。
お手入れを忘れると、洗濯槽に黒カビが発生し、洗濯物に茶褐色や黒い汚れがついたり、洗濯機から臭いがする原因になります。
特に梅雨や秋雨時期に入る前に発生しやすくなります。
黒カビの繁殖を抑えるためにも、カビ予防にも、槽乾燥と衣類用の塩素系漂白剤で槽洗浄を月1回程度してください。と書いてありました。
塩素系漂白剤の使い方としては、200mlのボトル一本使いきりで槽洗浄ボタンを押して11時間ほったらかしにします。あとは終了ボタンが鳴るのを待つだけです。
メリットは、とっても簡単。デメリットは時間が長いことです。
あなたは洗濯槽の掃除をどれだけの間隔で行っていますか?私は塩素系漂白剤で槽洗浄するようにしています。
私はドラム式を使用するようになってから、1日2回は回しています。
乾燥できない洗濯物を1回洗濯と、タオルなどは洗濯から乾燥まで毎日しているので、365日の2倍稼働してくれています。
毎日のフィルター掃除と1週間に1回の排水部分の糸くず掃除はするようにしています。しかし、ゴムパッキン部分は忘れがちです。
毎日やっていても、やっぱり排水の糸くずの部分はヌメリが発生しています。
洗濯槽の汚れだけは見えないので定期的に掃除をするしかないんですよね。
メーカーは1カ月に1回を推奨していますが、私はそこまでこまめにできないので、2カ月に1回掃除をしています。
洗濯機置き場とお風呂場はどうしても湿気が溜まりやすい場所になるので、私は同時に、お風呂のカビキラーも2カ月に1回するようにしています。
オキシクリーンと洗濯機は縦型が向いている!

オキシ漬けするなら縦型
洗濯機にはドラム式と縦型がありますが、オキシ漬けするなら縦型の方が効果的です。
縦型の洗濯機は、満水入れてつけおきすることができます。
洗濯槽の中が明るいので、ゴミが浮いてきたら、目で見えるので、キレイになるまですくい上げることができます。
ドラム式はドラムが斜めに設置されているため、一部分のつけおきになります。
中途半端になるので、ドアとの間のゴムパッキンの部分の汚れが落ちきらないこともあります。
ドラム式は泡検知センサーで洗濯槽内の泡の量を確認しています。
泡が多すぎるとセンサーが異常を検知し、運転の途中であっても自動的に排水して泡を除去します。
それから、日常的に洗剤を入れすぎて泡を多く発生させていると、泡検知センサーに洗剤カスが付着して、誤検知する場合があるそうです。
大量の泡が発生することにより、ドアから泡が漏れてきたり、すすぎが止まらなかったりとトラブルが発生します。
ドラム式でオキシ漬けしたい方は、ドラム式専用のオキシクリーンがあるのでそちらの使用をおすすめします。

デメリット
大量の泡が出ると排水時に逆流する可能性があり、うまく排水ができなくなります。
たくさんのゴミが出すぎて排水口やフィルター部分にゴミが付着してしまう場合もあります。浮かんできたゴミは全て取り除かなければいけません。
オキシクリーンを計量して、40°~60°のお湯で溶かしたり、ゴミを取り除くという手間がかかります。
お使いの洗濯機によってはオキシクリーンをおすすめしていないです。
黒カビ発生の原因
- 洗剤と汚れがくっつき洗剤カスとなり、洗濯槽の内部に付着している
- 洗濯槽を脱衣カゴと使用していると、雑菌が繁殖しやすくなる
- お風呂の残り湯を使用している
- 洗濯機の蓋を閉めっぱなしにしている
まとめ

- 日本版とアメリカ版の付属のスプーンは異なり、分量を間違えると泡が多すぎてしまい、排水時に故障の原因に繋がります
- オキシ漬けをする時は手間と時間がかかります
- 1~2カ月に1回は掃除することをおすすめします
洗濯機の掃除にオキシクリーンを使用するときは、正しく行えば壊れることはないです。
オキシクリーンを使う時は分量をちゃんと守り、作り置きはしないようにしましょう。
オキシ溶液やオキシパックを作るときも分量を守り、掃除する直前で作りましょう。
1年以上洗濯槽の掃除をしていない時は、一度リセットすることをおすすめします。
方法としては、業者に依頼をして一度キレイにしてもらうか、各メーカーの洗濯槽専用クリーナーがあるので使用してみるといいです。
あとは定期的に1~2カ月に1回掃除することを心がけてはいかがでしょうか。
その日の汚れはその日のうちに取り除き、こまめに掃除しておいたほうが、後々大掃除をする時にそこまで頑張らなくても大丈夫です。
よくキッチンリセットという言葉を聞きます。洗濯機リセットもあっていいと思います。