「今住んでいる狭小住宅を手放したいけど、なかなか売れない……」とお困りの方へ。
狭小住宅は売れないとされている理由は、基本的に需要が低いからです。
また、場合によっては住宅ローンを組めないことがあり、買主が現れるのに時間がかかるといわれています。
いずれ買い手はつくだろうと思っていたのに、一向に売れる気配がないと「この先買ってくれる人は見つかるのだろうか……」と心配ですよね。
しかし、狭小住宅だからといってすべての物件が売れないわけではありません!
本記事では、狭小住宅が売れない理由をさらに詳しく解説します。
狭小住宅を売却するコツも説明するので、家を早く売りたい方は必見ですよ!
Contents
狭小住宅が売れない理由3点を解説!

狭小住宅はその名の通り「狭くて小さな」土地に建てられた住宅のことを指します。
狭くて小さな土地というのはおよそ15~20坪以下の土地のことで、そこに建てられる住宅は変わった形をしていることが多いです。
1人暮らしや同棲でそれほど大きい家はいらないけど、一戸建てに住みたい方にはぴったりな住宅形態であるといえます。
しかし、子どもが生まれたときや両親が自分の家に移り住むとなると、家族全員が狭小住宅で暮らすのは大変になりますよね。
引っ越すには、まず今の住居を手放す必要があります。希望の価格ですぐに売れれば一番良いのですが、必ずしもすぐに売れるとは限りません。

新しい家に引っ越したいのに、今の家がなかなか売れない……ここまで買い手がつかないものなのか……
狭小住宅が売れない理由はいくつかあります。3つに分けて説明しますね。
狭小住宅そのものの需要が低い
狭小住宅は間取りが特徴的ですよね。一見スマートでオシャレですが、個性的であるがゆえに買い手の層を狭めてしまうこともあります。
つまり、家族構成やライフスタイルによっては、狭小住宅は不便に感じてしまうことがあります。
不便に感じる理由は例えばこのような理由があります。
子どもがいると狭く感じる
狭小住宅は15~20坪以下の土地に建てられた家です。
これは1人暮らしなら十分な広さで、2人暮らしは少し狭く感じ、それ以上の人数で暮らすのは難しい広さです。
住まいの広さは3人家族なら約30坪、4人家族なら約38坪が目安とされています。
一般型誘導居住面積水準 2人以上の世帯 25 ㎡×世帯人数+25 ㎡
出典:「住宅生活基本計画」(国土交通省)https://www.mlit.go.jp/common/001392030.pdf
狭小住宅は駅に近い場所に建てられることが多く、単身であるならば適している住宅形態です。
しかし、子どもがいる夫婦にとって、狭小住宅を選択肢に入れるのは難しいといえます。
耐震性に不安がある
狭小住宅は、その構造上地震や強風で揺れやすいです。
内部空間がより揺れやすいつくりになっていたり、築年数が古かったりすると、どうしてもリスクは高くなります。
また、ここ数10年で日本の自然災害は増えてきており、建物の安全性を気にする人が多いことも狭小住宅が売れない理由のひとつです。
階段の上り下りが大変
狭小住宅は1、2人暮らしであれば暮らせる広さを持っていると説明しました。
しかし、住む人の身体状態や年齢によって快適さは変わります。特に、持病を持っている人やお年寄りの人は階段の上り下りが大変です。
人によっては階段があるだけで「生活を送るのが難しい……」と感じることもあり、狭小住宅に住むことができる人は限られてしまいます。
住宅ローンを組みづらい
狭小住宅に住むことができる人は通常の住宅よりも限られることをお話ししました。
しかし、売れないといわれる理由はそれだけではありません!
狭小住宅と呼ばれる不動産は住宅ローンを利用できないケースがあります。
住宅ローンの審査方法は金融機関によって異なりますが、例えばフラット35では床面積の下限を70㎡としています。
何1000万円もの現金を一度で用意できる人はそういないため、通常の家よりも売却が難しいのです。
隣の家との距離が近いため工事費がかかる
人によっては住むのが困難なことや、住宅ローンの審査が通りにくいことに加えて、もうひとつ理由があります。
それは、隣家との距離が近いため、購入後にかかる工事費が高くなる可能性があるということです!
お隣さんとの距離が近いと、気になるのは騒音やプライバシーの問題です。
防音・防犯工事をすると、場合によっては数10万円かかることがあります。
家自体は費用を抑えて購入できても、工事費が思ったよりも高くなった……ということもないわけではありません。
狭小住宅が売れないときの売却のポイント

一般的に狭小住宅は売れないといわれています。説明したように、普通の住宅とは異なる特徴がいくつかあり、それが購入者の幅を狭める原因となってしまいます。
そんな狭小住宅ですが、売れやすくするコツがあるのです!
なかなか売れなくて困っている方は試してみる価値ありですよ♪
本項目では、売れないといわれる狭小住宅を売れやすくする売却のコツを4つご紹介します。
価格を下げてみる
待ってみても買い手が現れないときは、値下げをしてみましょう。
初めから最低価格に引き下げるのではなく、不動産会社と相談しながらいつ、どのくらい値下げするのかを考えると良いですよ。
いきなり最低価格で売りに出してしまうと、価格交渉に応じることができず、買い手を逃してしまう可能性があります。
そのため、価格の操作は様子を見ながら慎重に行いましょう。
リフォームをしてから売却する
家やそのまわりをきれいにしておくと印象がグッとよくなります。
購入後のリフォームが必要ない点も、買い手にとってうれしいポイントです。
しかし、そのリフォームが必要かどうかは人によって異なります。
購入者が不必要だと思っているリフォームは無駄になってしまい、お金ももったいないですよね。
そのため、リフォームをしたい場合も不動産会社に相談してからするかどうかを決めましょう!
仲介を依頼している不動産会社を変更する
自分が売却したい物件を得意とする会社に売却の相談をしてみてはいかがでしょうか?
一口に不動産会社といっても、得意分野や専門は異なります。
狭小住宅の売却に力を入れている会社を調べてみても良いでしょう。
隣地の所有者に交渉してみる
勇気を出して隣地の所有者に声をかけてみるのもひとつの方法です。
土地が広がるチャンスのため、こちらはもちろん相手にとっても悪くない話なのです。
売れない……と思ったら当たって砕けるつもりで話をしてみるのはアリです。
狭小住宅が売れないなら買取がおすすめ!


いろいろ試したけどやっぱり狭小住宅は売れない……

早く家を手放したい……
そんなときは不動産買取業者に狭小住宅の買取を依頼するのがベストです!
仲介とは異なり、買取は早く確実に家を売ることができます。
さまざまな方法を試しても1年以上売れなかった場合、買取を考えましょう。
しかし、この場合買主は不動産会社になり、仲介よりも売却価格が低くなります。
なぜかというと、物件を買い取ったあと、適正価格で再販するからです。
また、再販のためリフォームをしたり、広告を出したりする必要があるとより費用がかさみます。
長期間売れない狭小住宅でも確実に売ることができる買取ですが、売却価格が低くなる点だけは注意しましょう。
手放したい家をいつまでも抱えているとモヤモヤしてしまいますが、買取なら売れない悩みもズバッと解決できちゃいますよ!
まとめ

- 狭小住宅が売れないのは、需要が低い傾向があることや住宅ローンが組めない可能性があることが関係している
- 狭小住宅を売るポイントは値下げやリフォーム、隣地所有者との交渉がある!
- 1年以上売れないなら買取もひとつの手!
なかなか売れない狭小住宅。早く手放したいですよね。
ぜんぜん売れない……と悩み続ける前に、売れやすくするコツを知って可能性を広げましょう!
どうしても売れないときや、とにかく早く売りたい場合は買取業者を探して買い取ってもらうのが一番ですよ♪