公道で電動キックボードに乗れる場所は基本的に車道のみです。
電動キックボードは原動機付自転車(原付バイク)と同じ扱いになるため、車道を走行しなければなりません。
一部のエリアにおいては、認可を受けた事業所からレンタルした電動キックボードに限り、自転車道も乗れる場所になる特例があります。
2022年4月には、電動キックボードに関する新法案が可決され、2年以内を目処に施行される予定です。
新法案では乗れる場所などの規制が緩和されました。
電動キックボードはますます私たちの身近なものになっていきますね♪
この記事では、新法案も含め乗れる場所などのルールや、公道を走行できる電動キックボードをご紹介していきます。
Contents
電動キックボードに乗れる場所とルールを解説

都市部では電動キックボードに乗った人を見かけることが増えましたよね。
公道で乗れる場所は車道に限られていますが、特例や2022年4月の新法案では自転車道の走行も可能です。
特例や新法案があり、複雑になっている電動キックボードのルールをわかりやすく解説していきます。
現在のルール
現在のルール
- 運転免許が必要
- 乗れる場所は車道のみ
- ナンバープレートが必要
- 軽自動車税がかかる
- 自賠責保険への加入が必要
- ヘルメットの着用が義務
電動キックボードは「原動機付自転車」という区分で原付バイクなどと同じ扱いになります。
歩道や自転車道を走行することはできず、乗れる場所は車道のみです。
交通ルールを守らなかった場合は違反とみなされ、罰金や減点の対象となります。
また、決められた装備がされていない電動キックボードで公道を走行することも違反になるので注意しましょう。
公道を走行するための装備
- ナンバープレート
- 方向指示器
- 前照灯
- バックミラー
- 速度メーター
- 警音器
- 制動装置(ブレーキ)
- 尾灯
- 制動灯
- 番号灯
- 後部反射板
電動キックボードの中にはこれらの装備がついていないものも販売されていますが、公道を走行することはできません。
記事の後半で、公道を走行できるおすすめのキックボードもご紹介していくのでぜひチェックしてみてください!
特例ルール
現行ルールとの違い
- ヘルメットの着用が任意
- 自転車道の走行が可能
電気で走行ができる電動キックボードは環境に優しい乗り物で、世界では既に多くの都市で普及しています。
日本でも電動キックボードを普及させるため、規制緩和の実証実験として行われているのが特例電動キックボードのレンタルです。
認可を受けた事業所の最高速度が時速15km以下の電動キックボードは、ヘルメット着用や乗れる場所のルールが緩和されます。(一部エリア)
通常、電動キックボードでは走行することのできない自転車道を走行できるので、一方通行などの道が多い都市部や観光地を走行するのにとても便利です。
こちらは東京、大阪、横浜、京都で電動キックボードのシェアサービスを行っている「LUUP」の利用方法がわかる動画です。
スマホ一つで簡単に電動キックボードに乗ることができます!
最近では日本全国の都市や観光地などさまざまな場所で、このような電動キックボードのシェアサービスが手軽に利用できるようになりました。
あなたの住んでいる街や、旅先で電動キックボードのシェアサービスを利用してみてはいかがでしょうか?
施行される予定のルール
今までは特例電動キックボードを除き、全ての電動キックボードが「原動機付自転車」という区分でした。
しかし、2022年4月の法改正により最高速度が時速20Km以下の電動キックボードは「特定小型原動機付自転車」という新しい区分で扱われるようになります。
(※2022年4月に法改正はされましたが、施行までにはまだ時間がかかります。2年以内を目処に施行される予定です。)
特定小型原動機付自転車
- 16歳以上なら免許不要で乗れる
- 車道と自転車道を走行できる(※歩道も条件付きで走行可能)
- ナンバープレートが必要
- 軽自動車税がかかる
- 自賠責保険への加入が必須
- ヘルメットの着用は任意
免許不要(16歳以上)でヘルメット着用が任意、自転車道も走行できる電動キックボードは、自転車に近い感覚で乗ることができます。
また、最高速度を時速6km以下に制御することで歩道の走行も可能となる、「歩道通行者モード」という機能が搭載された電動キックボードが登場する予定です。
電動キックボードなら、自転車や歩きでは辛い坂道も楽々のぼることができます♪
買い物やコンビニへ行くときなどのちょっとした移動に大活躍ですね!
また、歩くことの多い観光地で電動キックボードをレンタルできれば1日で回れる範囲が広がり、より観光を楽しめるようになります!
すでに特例電動キックボードに乗ることのできる観光地もありますが、法改正されたことによりさらに普及することが期待できますね♪
電動キックボードを停める場所はバイクと同じ

電動キックボードを停める場所が、自転車と同じ駐輪場だと思っている人は多いです。
しかし、車両区分が原動機付自転車の電動キックボードは、原付バイクと同じ扱いなので自転車用の駐輪場には停められない場合があります。
停める場所を間違えると駐車違反になり、罰金や減点の対象になってしまうので注意しましょう。
また、電動キックボードは盗難されやすいので、ここでは電動キックボードの盗難対策について詳しく解説していきます!
電動キックボードの盗難対策
電動キックボードのメリットである「軽さ」や「持ち運びやすさ」は、盗難のリスクにもなってしまいます。
盗難対策には、「この電動キックボードを盗むのは面倒だ」「時間がかかる」と思わせることが効果的です。
柱や柵などの地面(地球)とくっついているものと繋ぐ地球ロックや、複数ロックをかけるとよいですよ♪
また、せっかくロックをかけても簡単に切断されてしまっては意味がないので、切断しづらい素材が使われているものを選ぶようにしましょう。
さまざまな盗難対策商品の中でも頑丈な作りのU字ロックは特におすすめです。

1971年からセキュリティーロックの製造を行っているクリプトナイトの商品は、さまざまな盗難方法を想定した厳しいテストを受けています。
世界中で使われ、とても高く評価されているこちらのU字ロックで地球ロックされている電動キックボードを盗むのは相当大変です!
大切な電動キックボードの盗難対策にぜひ活用してみてください。
短い時間であれば鍵をかけるロックなどでも十分な盗難対策となりますが、外に長時間駐車しておく場合、盗難のリスクは上がります。
電動キックボードは折りたたんで専用のケースに入れることで電車内に持ち込めるので、可能であれば持ち運ぶのがおすすめです。

2,110円(税込)のこちらの商品のように、電動キックボードのケースは数千円から買うことができます。
ケースに入っていれば部屋の中に持ち込むこともできるので、自宅に置いておく場合にも便利です。
電動キックボードを買う際は一つ持っておくと重宝しますよ。
長時間の駐車でもう一つ問題となるのが自宅での停める場所です。
自宅の場合、電動キックボードを停める場所は玄関の中が理想ですね。
マンションやアパートなどの集合住宅だと、駐輪場では充電ができないこともあります。
電動キックボードはバッテリーを取り外して充電ができないので、玄関の中に持ちこめば盗難だけでなく充電の問題も解決できますね♪
ただし、折りたたんだとしてもそれなりにスペースを取ってしまうので、電動キックボードを購入する際は停める場所を決めておくようにしましょう。
電動キックボードが乗れる場所である公道を走行できる商品

電動キックボードは家電量販店やスポーツ用品店、ネットなどで数万円から手軽に買うことができます。
しかし、販売されている電動キックボードの乗れる場所に公道が含まれているとは限りません。
電動キックボードを買う際は、公道走行が可能かどうか必ず確認してくださいね。
(公道で乗るために必要な装備については記事の前半でご紹介しているのでこちらもご覧ください。)
ここでは、乗れる場所に公道が含まれるおすすめの電動キックボードをご紹介していきます♪
5万円以下で買える電動キックボード
5万円以下というかなりお手頃な価格で買うことができるので、初めて電動キックボードを買う初心者にピッタリです♪

無駄な装飾などはなく、とてもシンプルなデザインなので性別や年齢も問いません。
最高速度は時速25kmですが、スピード感に満足しているという口コミもありましたよ。
電動キックボードはタイヤが小さいためパンクしやすいですが、こちらの商品はノーパンクタイヤなのでパンクの心配がいりません!
ただし、空気が入っていないタイヤなので道が悪いと乗り心地は多少悪くなります。
性能が特別劣るようなことはないので、電動キックボードに乗ってみたいという方にはお値打ちでとてもおすすめな商品です♪
デザインや機能性の高い電動キックボード
デザインや機能性が高く、乗ったときの安定感も抜群なので特に女性におすすめの電動キックボードです!

最高速度は時速45kmでかなりスピードが出せるため、原付バイクの代わりとして通学や通勤に使用するのもよいですよ♪
取り外し可能な椅子も付いているので、長距離を乗ることもできます。
スピードを出しても安定感がある分、本体の重量は重たいので女性が折りたたんで持ち運ぶのは少し大変です。
防犯ロックをした状態で本体が移動したり衝撃を受けたりすると、スマートキーから警告音が鳴り知らせてくれるので安心して停めておくことができますよ♪
125,600円(税込)と決して安いものではありませんが、通勤通学などの明確な用途がある人、原付バイクの代わりを探している人におすすめの商品ですよ!
今回ご紹介した2つの電動キックボードは区分が「原動機付自転車」なので、乗れる場所は車道のみでヘルメットの着用や免許が必要です。
公道走行のできる電動キックボードなら移動も楽しむことができますね♪
まとめ

- 公道で電動キックボードに乗れる場所は車道のみ
- 特例電動キックボードは公道で乗れる場所に自転車道も含まれ、ヘルメットの着用も任意
- 2022年4月に可決された新法案により、電動キックボードの車両区分に「特定小型原動機付自転車」が増えた
- 「特定小型原動機付自転車」の電動キックボードは、免許不要(16歳以上)でヘルメットの着用は任意となり、自転車道の走行も可能
- 電動キックボードは自転車と同じ駐輪場に停められない場合がある
- 電動キックボードは盗難のリスクが高いので、盗難対策が必要
- 公道走行するのに必要な装備が整っていない電動キックボードは公道で乗ることができない
電動キックボードに乗れる場所や停める場所は原付バイクと同じです。
しかし、2022年4月に電動キックボードの規制が緩和された新法案が可決されたので、施行されれば自転車に近い手軽な乗り物になります。
電気で動くため環境に優しい乗り物としても注目されている電動キックボードは、これからますます普及していくでしょう。