原付バイクや自転車に代わる移動手段としておすすめの電動キックボードをご存知ですか。
公道を走行可能な電動キックボードは保安基準に適した保安装置を装備しています。
「公道を走行できるなんてすごく便利!早速買ってみよう♪」と思った方、ちょっとお待ちください!
電動キックボードで公道を走行するとき、注意すべきことがあるのです。
知らずに公道を走行すると交通違反になる可能性も!
この記事では、公道を走行可能なおすすめの電動キックボード4選と選び方のコツ、交通ルールを徹底解説します。
法令が改正され、免許不要で電動キックボードに乗れるようになるのはいつからかもご説明しますよ!
いま大注目のおすすめモビリティ、電動キックボードがあなたの生活スタイルを一変するかもしれません♪
Contents
電動キックボードで公道も走行可能なおすすめ車種4選

電動キックボードが公道で走行可能なら、私が持っているものでも走れるの?
どのような車種でも公道を走行可能かというとそうではありません。
電動キックボードは「公道で走行可能なタイプ」と「公道で走行不可能なタイプ」に分けられるのです。
- 「公道で走行可能なタイプ」は車体に道路運送車両法保安基準に適した保安装置が備わっています。詳しくはこちらをごらんください。
- 「公道で走行不可能なタイプ」は保安装置が備わっておらず、走行できるのは私有地や許可のでている公園などに限られます。
公道で走行可能なおすすめの電動キックボード4選
こちらでは、厳選した電動キックボードを4つご紹介します。安全性も高く、保安装置の装備もばっちり!
初めて電動キックボード買いたい方にもおすすめの商品ばかりです。
①SWALLOW ZERO9
- 600Wモーター
- 9インチタイヤ
- 624Whの大容量バッテリー
- 折りたたみ可能
- 家庭用コンセントで充電可能
- 前輪はディスクブレーキ、後輪はドラムブレーキ
- 最高時速40km
- カラー液晶パネル

②COSWHEEL EV
- 立ち乗り、サドルをつけての座り乗りの2WAY可能
- 前後のサスペンション
- 折りたたみ可能
- 500Wモーター
- 最高時速45km
- 10インチタイヤ
- 前後共にディスクブレーキ
- スマートキーによる防犯機能装備
- 家庭用コンセントで充電可能
- ハンドル、サドルの高さ調節可能
- 幅広のステップで長時間走行も快適

③エクスワン
- 8.5インチ パンクレスタイヤ
- 前後ともに制動性の高いディスクブレーキ
- フロントサスペンション、リアサスペンション
- 350Wモーター
- デジタルメーター
- 家庭用コンセントで充電可能
- 折りたたみ可能
- 最高時速25km
④エクスツー
- 10インチ オフロードタイヤ
- 前後ともに制動性の高いディスクブレーキ
- フロントサスペンション、リアサスペンション
- 500Wモーター
- ハンドルの高さ調整可能
- デジタルメーター
- 折りたたみ可能
- 家庭用コンセントで充電可能
- 最高時速35km


公道で走行可能な電動キックボードを購入しても、そのままでは公道で乗車できないので注意が必要です!
すぐにでも乗りたい気持ちはよくわかりますがもう少し我慢です!
交通違反にならないよう、必要な手続きとルールを確認して安全に走行しましょう!
公道で走行可能な電動キックボードの選び方
安全で使いやすい電動キックボードの選び方を知りたい!
公道で走行可能な電動キックボードをネット通販などで探すと海外製、国内製ともにさまざまな車種があります。
たくさんありすぎてどれがいいかわからなくなったら、次の選び方のコツを参考にしてくださいね。
特にブレーキに関しては、知っておかないと違反になる恐れもありますよ!
電動キックボードの選び方
1.前後の車輪それぞれに独立したブレーキを採用している
電動キックボードで公道を走行するときは、ブレーキの保安基準が以下の通り定められています。
(制動装置)
出典:国土交通省ウェブサイト (https://www.mlit.go.jp/common/000187298.pdf)
第61条 原動機付自転車(付随車を除く。)には、走行中の原動機付自転車が確実かつ安全に減速及び停止を行うことができ、かつ、平坦な舗装路面等で確実に当該原動機付自転車を停止状態に保持できるものとして、制動性能に関し告示で定める基準に適合する独立に作用する2系統以上の制動装置を備えなければならない。
要するに、平坦な道であればどんな状況であってもブレーキをかけ停止できる状態であること。
また独立したブレーキが2系統以上備わった電動キックボードでなければならないことが記されています。
一部の電動キックボードで採用されている「電子ブレーキ」は、坂道や電源がオフのときには動作しません。
したがって、前輪後輪それぞれにディスクブレーキやドラムブレーキなどの機械式ブレーキを採用しているものがおすすめです。
2.ハンドルの高さが調節できる
身長とハンドルの高さは合わせておくことが安全のためには重要です。自由に調節ができるタイプを選ぶとよいでしょう。
3.足を乗せるボード部分は広めがおすすめ
足をそろえて乗せることができるとバランスがとりやすく、また長時間の走行でも疲れにくくなりますよ。
4.タイヤは大きい方が安定感が増す
タイヤは大きいものを選ぶと段差のある道も快適に。近年では8インチ以上の大きさも出てきています。
サスペンション機能が付いたタイヤは衝撃を吸収し、さらに安定性が増すでしょう。
5.電車や車に載せるなら折りたたみ可能な軽量タイプを選ぶ
各鉄道会社のルールに従う必要がありますが電車や車に載せるときは、コンパクトに折りたためるタイプの電動キックボードが便利です。
旅行先や仕事先でも電動キックボードがあれば移動時間が短縮できますよ。
6.耐荷重は自分の体重+荷物を目安に選ぶ
耐荷重は自分の体重+荷物で設定しましょう。
通常であれば、荷物の重量は5kgほど。最大でも10kgまでが背負った状態で安全に走行する目安です。
7.アフターサービスがあるタイプを選ぶ
タイヤのパンクや電気系統のトラブルなど万が一のとき、サポートが受けられるかは重要なポイントですよ。
電動キックボードは取り扱っている店舗も限られているので、修理に高額な費用がかかる可能性もあります。
アフターサービスが受けられる商品を選ぶと安心ですね。
電動キックボードの魅力は安い維持費
車を持つよりも維持費がかからないってホント?
私は地方に住んでいるので、地下鉄も無ければバスの本数も少なく車は生活必需品です。
仕方ないと諦めていますが、車の維持費は家計の大きな負担になっています。
それを裏付けるように、最近は若者の車離れが進んでいるそうです。
都会に住んでいる若者ほどその傾向が強く、理由として一番多いのがやはり「維持費用の高さ」だといいます。
一方で電動キックボードの大きな魅力の一つといえるのが「維持費用の安さ」です。
自動車税・自賠責保険料が安い
電動キックボードで公道を走行するときは、自賠責保険に加入する必要があります。
自賠責保険は、車やバイクに乗車するとき法律により加入が義務付けられているものです。
これは、人に対しての保険(対人)で物(対物)に対しての事故は保証の範囲ではありません。
電動キックボードであれば、自賠責保険がコンビニでも加入でき大変便利ですよ!
また、原動機付自転車として登録を受けることにより自動車税を納税する必要があります。
四輪軽自動車と比較してみると安く済むことがわかりますね♪
電動キックボード(125cc以下) | 四輪軽自動車 | |
---|---|---|
自動車税(12か月) | 2,000円 | 7,500円 |
自賠責保険(12か月) | 7,070円 | 12,550円 |
車検がない
原付や250㏄以下のバイクには車検がありません。電動キックボードも同様です。
家庭用コンセントで充電できガソリン代がかからない
家庭用のコンセントで充電できるので、ガソリン代がかからず経済的です。
駐車場代がかからない
電動キックボードの中には折りたたんでコンパクトに収納できる車種があります。
軽量で持ち運びもしやすく、玄関先に収納できるサイズになるので駐車場代も不要です。
電動キックボードは公道でいつから免許不要?徹底解説


免許をもってなくても、電動キックボードに乗れるようになるって聞いたけどいつから?
おしゃれに街乗りしたいから、ヘルメットも本当はかぶりたくないんだよね

免許不要になるのはいつから?
2022年4月道路交通法改正案が可決され、電動キックボードが新区分となる「特定小型原動機付自転車」に位置付けられることがきまりました。
これに伴い、電動キックボードが16歳以上は公道でも免許不要で乗車できるようになりますが、この法律はまだ施行されていません。(2022.8現在)
それではいつから免許不要になるかというと、改正案が可決されてから2年程度を目安に施行されます。
それまで電動キックボードは、原動機付き自転車に該当しますので公道で走行するときは免許は必須です!
法令改正による変更点
電動キックボードが免許不要になるのはいつからかご説明してきましたが、その他にも変更点がありますよ。法令改正による変更点は次の通りです。
- 「特定小型原動機付自転車」という新区分に該当
- 16歳以上であれば、公道でも免許不要で乗車が可能
- ヘルメットの着用は任意
- 車道及び、普通自転車専用通行帯、自転車道の走行が可能
- 速度を時速20kmに制限
公道でも免許不要で乗車できるようになれば、電動キックボードはより自転車に近い感覚になるでしょう。
「せっかくセットした髪型を崩したくない!」ヘルメットの着用が任意になれば、そんな心配もいらなくなりますね。
電動キックボードで公道を走行するときはルール厳守!

交通違反したくない!公道を走行するときのルールを教えて!
電動キックボードはその気軽さから、自転車に乗車するような感覚になってしまう人もいるでしょう。
しかし、公道で走行可能な電動キックボードは、原付バイクと同じ扱いになるためルールを守らなければ交通違反になりますよ!
公道を走行するときの現行ルールを確認しよう(2022.8現在)
- 運転免許が必要
- ヘルメットの着用
- 車道走行(歩道は不可)
- ナンバープレートの取り付け
- 自賠責保険に加入
- 軽自動車税の納付
- 保安装置の取り付け(保安装置…公道を走行する車両を対象として、安全を確保するために法令で装備が義務づけられている)
出典:国土交通省ウェブサイト (https://www.mlit.go.jp/common/001352346.pdf)を加工して作成
電動キックボードは子どもも乗車できる?
公道を走行するときは運転免許が必要ですので子どもは乗車出来ません。
私有地や許可されている公園などでは乗車できますが、かなり早い速度が出る乗りものですので大きな危険も伴います。
周りの人にぶつかってケガをさせてしまう可能性もありますし、子ども自身が転倒したり障害物にぶつかったりすることも考えられますね。
子どもたちが普段遊んでいるキックスケーターとは似て非なるものであることを、子どもにも十分説明しておきましょう!
違反するとどうなる?
無免許運転 | 3年以下の懲役または50万円以下の罰金 |
免許証不携帯 | 反則金3千円 |
保安装置を取り付けていない(整備不良車両運転) | 3月以下の懲役または5万円以下の罰金 |
自賠責保険に加入していない(無保険運行) | 1年以下の懲役または50万円以下の罰金 |
ヘルメットの未着用 | 違反点数1点 |
ナンバープレートの未表示 | 50万円以下の罰金 |
酒気帯び運転 | 免許停止、3年以下の懲役または50万円以下の罰金 |
歩道走行(通行区分違反) | 3月以下の懲役または5万円以下の罰金 違反点数2点、反則金6千円 |
まとめ

- 電動キックボードで公道も走行可能なおすすめ車種は保安基準を満たしたもの
- 公道も走行可能な電動キックボードは維持費が安い点がおすすめ
- 公道も走行可能な電動キックボードの選び方は、法令と安全性を重視する
- 電動キックボードは、2022年から2年以内を目安に免許不要で乗車できるようになる
- 電動キックボードを公道で乗車するときはルールを厳守する
電動キックボードのおすすめ車種は法令を遵守した保安装置が備わっています。
しかし、実際に公道を走行する前には必要な手続きも忘れずに行ってくださいね。
自転車よりも早く、バイクよりも手軽な移動手段として電動キックボードを上手に活用していきましょう!