電動キックボードで一方通行を逆走するのは違反行為です。
電動キックボードは現在のところ原動機付自転車扱いですので、一方通行逆走時の罰則としては減点や罰金が考えられます。
この記事では一方通行を逆走してしまい、捕まった場合の罰則や一方通行を通りたい場合の対処についてお伝えしますよ。
ここ数年で法改正される電動キックボードですが、特例措置で実証実験が始まっているのはご存じですか?
実証実験用の車両であれば既に一方通行の逆走などが既に認められているんです!
この実証実験の「LUUP」についてもあなたにお伝えしていきます。


Contents
電動キックボードは一方通行を逆走してはいけない!

電動キックボードは2022年8月現在、原動機付自転車扱いとなっています。
そのため、電動キックボードで一方通行を逆走してしまうと違反行為になってしまうのです。
もし誤って一方通行を逆走してしまった場合は「通行禁止違反」となり、違反点数2点と罰金5000円の罰則が課せられますよ。
減点と罰金で済めば良いですが、接触事故などを起こしてしまうと状況によっては「危険運転致死傷罪」が適用される場合もあります。
既に電動キックボードと歩行者の接触事故で逮捕された事例もあるようですよ。
電動キックボードは気軽に乗れて便利ですが、その分違反行為に意識が向きにくいです。
一方通行での逆走のみではなく、その他の交通ルールもしっかりと守りましょう。
さて、もし誤って一方通行を逆走で侵入してしまった場合、どのように対処すれば良いのでしょうか?
電動キックボードで公道の一方通行は押して歩こう!

先にも述べた通り、電動キックボードは現在のところは原動機付自転車扱いなので、交通ルールも原動機付自転車と同等のものです。
ですので、もし公道走行時に誤って一方通行に侵入・逆走してしまった場合は、まずは慌てずに電動キックボードから降りましょう。
そして電源をOFFにしてから、押して一方通行の区間を通過しましょうね。
同じように行きたい目的地に向かうのに一方通行を走行したい場合も、降りてから押して歩行で通過すればOKです!
ちなみに、電動キックボードで公道走行時は歩道や自転車道路は通行できませんが、押して歩けば問題なく歩道や自転車道路に入れます。
電動キックボードはとても手軽なので自転車感覚になってしまいますが、あくまで原動付自転車扱いです。
公道走行時は原動機付自転車と同等なことを忘れず、一方通行の逆走などうっかり違反をしないように注意しましょう。
電動キックボードが一方通行を走行できる実証実験をLUUPで開始!

2022年4月19日に国会で電動キックボードに関する法律の改正案が可決され、この数年でルールが変更になる予定です。
そのため、2020年10月から公道で電動キックボードの実証実験が開始されていることはご存知ですか?
「LUUP」というシェアサイクルで実証実験が行われているんです!
私は今年の4月以降に実証実験が開始されているのかと思っていたんですが、2020年から始まっています。
2021年4月以降はLUUPの電動キックボードは道路交通法上「小型特殊自動車」となりました。
そのため、原動付自転車の交通ルールとは異なるルールが決められています。
LUUPで公道を走行時のルールとは?
LUUPをレンタルし、公道を走行する場合のルールは、他の電動キックボードのルールとは異なります。
- 最高速度は15km/h
- ヘルメットは任意着用
- 普通自動車運転免許が必要
- 車道・自転車道を走行(歩道は走行不可)
- 車道の逆走は禁止
- 自転車を除く・軽車両を除くと記載のある一方通行の逆走可能
- 2段階右折は禁止
- 返却に指定したポートでしか返せない
- 2人乗り、飲酒運転禁止
まず、最高速度は15km/hです。速度は遅いですが、ヘルメットの着用が任意になっているので、嬉しいですね。
運転免許に関してですが、他の電動キックボードは原動付自転車扱いですので、普通自動車免許でも原動機付自転車免許でもOKです。
しかしLUUPは現在のところ小型特殊車両に区分されています。
小型特殊車両とは、いわゆる耕運機などが該当しますが、この小型特殊車両は原動付自転車免許では運転できません。
ですので、普通自動車免許や普通二輪免許など、小型特殊車両を運転できる免許が必要です。
ちなみに法改正後は免許は不要になるのではないかと言われていますので期待したいですね。
走行時は基本車道を走行します。他の電動キックボードでは走行不可である自転車道の走行も可能です。
ただし、車道・自転車道ともに逆走は禁止ですので注意しましょう。歩道は通行禁止ですので必ず押して歩きましょう。
先にもお伝えしたように、他の電動キックボードでは一方通行は逆走禁止です。
LUUPは、一方通行で自転車を除く・軽車両を除くと記載されている場合は逆走が可能なんですよ!
一方通行が自転車感覚で乗れるのはとても魅力的ですね!
他の電動キックボードと大きく違うのは、2段階右折が禁止されていることです。
大きな交差点では横断歩道を手で押して歩いて渡り、交差点を右折する方法が推奨されています。
返却時も注意が必要で、返却予定に指定したポートでしか返却できません。
違うポートに勝手に止めて返却した場合は駐停車違反の対象となり減点、罰金の対象となるので、必ず指定したポートに返却しましょう。
最後に当然ですが2人乗り・飲酒運転は禁止です。
このように、ルールが緩和され、気軽に乗れるLUUPですが、レンタルはどのような手順で行うのでしょう?
LUUPはスマホで入力するだけでレンタル開始!
LUUPで電動キックボードをレンタルするのはとても簡単です。
- アプリをダウンロードし、初期登録
- ポートでQRコードを読み込む
- 返却場所を指定
まず、アプリをダウンロードし初期登録をします。
初期登録では運転免許証やクレジットの登録と交通ルールのテストなどを行います。
アプリでは各ポートにある電動キックボードの空き状況を確認することができますよ。
レンタル時にはポート設置場所でQRコードを読み込み、返却予定のポートを登録すれば簡単にレンタルすることができます。
先にも述べましたが、返却はレンタル時に指定した返却場所でしか返却できません。注意しましょう。
返却時はポートの枠内に返却し、駐車した状態の電動キックボードの写真を撮影し送信すれば返却完了です!
初期登録さえ済めばとても簡単なので気軽にレンタルできそうですね。
LOOPが設置されている場所
現在のところ、LUUPが展開されているエリアは東京・横浜・大阪・京都・仙台の5箇所です。
エリアは拡大中とのことですので、今はまだ設置されていないあなたの街にも、遠くない未来にLUUPが設置されるかもしれませんね!
展開エリアはまだ多いとは言えませんが、各都市の設置場所を確認してみると都心部ではかなりの数のポートが設置されています。
レンタル開始時や返却時にも困らないので、気軽に利用できますね。
都心部では一方通行も多く人通りが多かったり、道が狭く車や原動付自転車だとなかなか目的地にたどり着けないので、LOOPがあるととても便利そうです!
料金はお手頃価格!
LUUPの利用料金は、お手頃価格。基本料金50円で、時間料金が1分あたり15円です。
例えば、友人との待ち合わせ場所まで15分借りると、基本料金50円+時間料金15円×15分=275円でレンタルできます!
タクシーに乗ることを考えると格安です!ちょい乗りにどんどん利用したいですね。
まとめ

- 電動キックボードで一方通行を逆走すると違反行為!減点や罰金が課せられる
- 誤って一方通行に侵入してしまった場合は、降りてから電源をOFFにし、歩いて一方通行区間を通過する
- 実証実験が「LUUP」で開始!一方通行の走行が認められていたり、ヘルメットが任意着用となっていたりと快適さUP !
電動キックボードで一方通行を逆走すると違反行為になることも問題ですが、何より自分と周りの人の安全が脅かされるので絶対にやめましょう。
電動キックボードを体験してみたい方や、規制緩和後のルールで公道を走行してみたい方は、一度LUUPを体験してみるのもおすすめです。
料金もお手頃価格で、ちょい乗りに大変便利です。今後もLUUPのエリア拡大に期待したいですね。
法改正でどんどん便利になっていく電動キックボード。ルールを守り安心安全に楽しみましょう!