20km以下の電動キックボードが、2024年頃から、公道でも16歳以上ならば免許不要で利用することができるようになります。
免許なしで乗れるようになるなら、20km以下の電動キックボードを試してみたい♪と思いませんか?
でも、いざ利用しようと思っても、「どの機種をえらべばいいの?おすすめはある?」「免許不要だと何が変わるの?」「ナンバープレートは?」などの疑問が出てきますよね。
この記事では、電動キックボード20km以下の「オフロードモデルのおすすめ」と「公道走行可能モデルのおすすめ」をそれぞれご紹介します。
免許不要になる新しい法案の詳細や、ナンバープレートについて、購入後に必要なことも解説していますので、電動キックボードを利用したいと考えている方は参考にしてくださいね♪
Contents
電動キックボード20km以下のおすすめをモデル別にご紹介!!

電動キックボードには、公道では乗れないタイプ(オフロードモデル)と、公道で乗れるタイプ(公道走行可能モデル)があります。
それぞれの大きいな違いは、道路交通法に基づいた以下の装置が付いているかどうかです。
公道で走るのに必要な装置
- 制動装置2系統(ブレーキ)
- 前照灯(ヘッドランプ)
- 後部反射器(リフレクター)
- 警音器(ホーン)
- 後写鏡(リアビューミラー)
時速20km以上の車両は、上記に加えて番号等・尾灯・制動灯・方向指示器・速度計が必要です。
※これらの装置が付いていないのに公道を走行すると、以下の交通違反になります。
「整備不良」・・・3ヶ月以下の懲役又は5万円以下の罰金、違反点数と反則金(制動装置等違反の場合2点、反則金6000円、尾灯等違反の場合1点、反則金5000円)
電動キックボードを使う目的に応じて、どちらのモデルにするか決めましょう♪
【2つのモデルの違い】
オフロードモデル | 公道走行可能モデル(20km以下) |
・レジャーとして私道のみ使える | ・移動手段として公道で使える |
・装置が少ないのでコンパクト | ・公道走行に必要な装置が付いている |
・免許不要で子どもからお年寄りまで楽しめる | ・2022年現在、原付の免許が必要 ※法改正後、16歳以上なら免許不要 |
・ヘルメットの着用は任意 | ・2022年現在、ヘルメットの着用が必要 ※法改正後、ヘルメット着用は努力義務 |
・ナンバープレートや保険は不要 | ・ナンバープレートや自賠責保険加入が必要 |
私道とは、個人や法人が所有している土地のことで、例えば自宅の敷地内、公園やテーマパーク内の道を指します。
オフロードモデルの電動キックボードは上記の場所で、周囲の迷惑にならないと判断してから利用すれば安心です!

どちらのモデルにするか決まったし、さっそく購入したいけど、電動キックボードはたくさんあるから何を選べばよいのかなぁ・・・?
そんな時に参考になるような「ポイント」も一緒に、20km以下でおすすめの電動キックボードをご紹介します!!
オフロードモデルのおすすめ2選
おすすめ1.【MRJ-X1】

★ポイント
【扱いやすさ】〇
- 折りたたみが可能で持ち運びや収納に便利
【安全性】〇
- フロント電磁ブレーキとリアのフットブレーキ
- 3段階変速(9km・15km・20km)でスピードの出すぎ防止
- PSE認証済み
【乗り心地】◎
- 前後のサスペンションで安定
- 8インチパンクレスタイヤで砂利道でも安定
【モーター・バッテリーの性能】◎
- 高出力350Wモーター搭載で坂道もラクラク♪
- 6Ah(216wh)バッテリー
【保証】◎
- 1年間の保証付き
このMR-X1は、現在オフロード仕様ですが、法改正にともなって「特定小型原動機付き自転車」として公道を走れるようにバージョンアップ予定です!
オフロード仕様でも、高出力モーター搭載でキャンプ場やレジャー施設などで本格的な走行ができそうです。
また、乗る人や場所に応じて出せるスピードが設定できるのが便利ですね!
おすすめ2.【EVER CROSS RBC-R15】

★ポイント
【扱いやすさ】◎
- 折りたたみが可能でコンパクトになる
- 7.5kgの軽さで持ち運びが楽ちん♪
【安全性】〇
- ハンドルに電気ブレーキと後輪のフットブレーキの2点
- PSE認証済み
【乗り心地】〇
- 手元の簡単な操作で前進と後進可能
- 5.5インチのソリッドタイヤで様々な路面に適用
- ハンドル高さ調節3段階
【モーター・バッテリーの性能】△
- 上質150Wブラシレスモーター
- 5Ahリチウムバッテリー
【保証】◎
- 1年間の保証付き
こちらの電動キックボードは、軽量コンパクトでありながら、一定の性能が備わっているところが特徴です。
高さ調節ができて、身長110cm~175cmに対応しているので、子どもや女性も楽しめそうですね!
他の機種と比べると機能が少なく思えますが、自宅の敷地内や公園で楽しむには十分な機能が備わっていますよ。
EVER CROSSシリーズは、20km以下(紹介中)の他に、30km、45kmと、より機能性の高い商品も販売されています!
公道走行モデルのおすすめ2選
おすすめ1.【電動キックボード od530】

★ポイント
【保安部品】◎
- 標準装備
【扱いやすさ】◎
- 折りたたみ式でサドルの付け外しも可能
- 防水仕様で通常の雨でもOK !
【安全性】◎
- トリプルブレーキ(前輪に電子ブレーキ、後輪にディスクブレーキとフットブレーキ)
- 3段階変速(6km・15km・20km)
- 急発進を防ぐ2段階起動システム
- ハンドル高さ調節3段階
- PSE認証済み
【乗り心地】◎
- 前輪・後輪・サドルにサスペンションで衝撃を吸収
- 8インチパンクレスタイヤで安定
【モーター・バッテリーの性能】◎
- 出力最大400wで勾配15°の坂道も走行可能!
- 6Ah(216wh)バッテリー
【保証】◎
- 1年間の保証付き
こちらのod530は、サドルが付けられるので、長距離の走行でも安心ですね。
サドルの高さは調節できますし、使わないときは取り外しておくこともできるので用途に合わせて選べるところがよいですね。
他にも申し分のない機能が備わっているところがおすすめの決め手です!
おすすめ2.【Segway-Ninebot J-MAX】

★ポイント
【保安部品】◎
- 標準装備
【扱いやすさ】◎
- 簡単折りたたみ式でコンパクトになる
- 防水仕様
- アプリで走行データや走行距離残量などが確認できる
【安全性】◎
- 後輪ディスクブレーキは高い制動力
- 走行モード3段階(~15km・~20km・~25km)
- PSE認証済み
【乗り心地】◎
- 10インチのノーチューブタイヤでパンクに強い
【モーター・バッテリーの性能】◎
350wで勾配14°の坂道もスイスイ♪(最大登坂角度20°)
「Smart-BMS」を内蔵した、大容量551Whのリチウムイオン電池を搭載
【保証】◎
1年保証
Segway-Ninebot(セグウェイナインボット)は、各分野でトップの技術を持つ会社です。
2001年にアメリカで誕生した二輪の立ち乗り電動モビリティ「セグウェイ」と、ロボティックスを専門とした先進企業の「Ninebot」が2015年に統合しました。
電動キックボードといえばここ!!というメーカーですので信頼できるところがおすすめの決め手となりました!

選ぶときに見るべきポイントがわかったよ!
でも、PSE認証とか、ディスクブレーキとか細かいことがよくわからないなぁ。
PSE認証済みを選ぼう!
PSEマークとは、電気製品が原因の火災や感電などから消費者を守るために施行された電気用品安全法の安全規格です。
厳重な審査をクリアし、高い安全基準を満たした電気製品のみが取得できます。
先ほどご紹介した電動キックボードはすべてPSE認証されているので、安心できますね!
電気ブレーキ・フットブレーキだけは取り締まり対象に
公道で電動キックボードを利用するならば、電気ブレーキ、フットブレーキだけのものではなく、ディスクブレーキも搭載されたものを選びましょう!
【ブレーキの種類】ドラムブレーキやデュアルブレーキというものもありますが、ディスクブレーキと機能は同じです。
- 電気ブレーキ・・・モーターの電気を止める役割をする、坂道や電源オフ時は止まらない
- フットブレーキ・・・後輪のカバーを足で踏んで減速させる
- ディスクブレーキ・・・タイヤと一緒に回転する金属の円盤をパッドで挟み込こんで減速させる、安定した制動力を確保できる
道路車両運送法にブレーキについて、以下のような記載があります。
ブレーキは、「減速・停止が可能で、平地で確実に停止できる」という条件で、「前後で独立して制御できるものが必要」とされています。
電気ブレーキとフットブレーキは、上記の条件を十分に満たしていると言いがたいので、それだけだと取り締まりの対象となる可能性があるのです。
エアレスタイヤのメリット・デメリット
電動キックボードのタイヤには以下の2種類があります。タイヤのサイズは大きい方がより走行が安定しますよ。
- エアタイヤ・・・自転車やバイクに使われている、中にチューブが入ったタイヤ
- エアレスタイヤ・・・タイヤ全体がゴムやウレタンなどで作られているタイヤ(チューブレスタイヤ、ノーパンクタイヤ)
エアレスタイヤは、空気を入れたり、パンクの心配をしたりする必要がないのがメリットです。
空気圧を気にしなくてよいのはうれしいですが、空気が入っていないので地面の凹凸が身体に伝わりやすいというデメリットも。
エアレスタイヤで乗り心地を重視するなら衝撃を吸収するサスペンションの入った機種がおすすめです。
バッテリーの容量
電動キックボードを探していると、値段の幅が広くて、なぜこんなに値段が違うのだろう?と思いますよね。
電動キックボードの値段は、バッテリー容量が大きいほど高くなると言えます。
バッテリーは永久に使えるわけではないので、たくさん乗るのであれば、少し値段が高くても、容量の大きい物を選ぶと長持ちしますよ。
走行距離や頻度はどれくらいなのか、どのように使うのかによって、判断するとよいですね!
また、省エネモードや、エネルギーを効率的に管理するシステム「Smart-BMS」内蔵の商品もバッテリーの減りを抑えるのでおすすめです。
電動キックボード20km以下が免許不要になるのはいつから?

20km以下の電動キックボードが免許不要で乗れるというのは本当でしょうか?
また、いつから免許不要で乗れるのでしょうか?
2022年4月、時速20km以下の電動キックボードが新区分となる「特定小型原動機付自転車」に位置付けられるという道路交通法改正案が可決されました。
この法案の施行はいつからか、はっきりとは決まっていませんが、2024年の春ごろと言われています。
法案が施行されれば、先ほどご紹介した20km以下の公道走行可能モデルが「特定小型原動機付自転車」に該当することになるのです!!

この「特定小型原動機付自転車」が免許不要で乗れるんだね!
いつからかはまだはっきりとはわかっていないけれど、法案は通っていて施行は2024年の春頃かぁ!
では、ルールはどのように変わるのでしょうか?以下にまとめてみました。
現行「原付」のルール | 新法案「特定小型原動機付自転車」のルール |
原付の運転免許が必要 | 16歳以上で運転免許不要 |
ヘルメットの着用が必須 | ヘルメットの着用が努力義務 |
車道のみ走行が可能 | 車道及び、普通自転車専用通行帯、自転車道の走行が可能 |
歩道走行は不可、降りて手で押す | 最高速度を時速6km以下に制御することで歩道の走行も可能 |

運転免許不要は16歳以上だけなんだね。
自転車道や6km以下で歩道が通れると、電動キックボードがより身近な存在になるね!!
20km以下の電動キックボードが自転車に似た感覚で乗れるなら利用したいな♪
2024年の新法案施行が楽しみですね♪それまでは、原付と同じルールを守って利用しましょう!
電動キックボード20km以下のナンバープレートは法改正後も必要

法改正後の注意点
新法案では、20km以下の電動キックボードが自転車と同じような感覚で乗れるようになりますが、大切なお知らせがあります。
新法案による「特定小型原動機付自転車」にも、ナンバープレートは必要です。
公道でナンバープレートをつけずに走行すると、交通違反になってしまいます。
また、ナンバープレートの他に、自賠責保険への加入も引き続き必要です。
自賠責保険に未加入ですと、1年以下の懲役又は50万円以下の罰金となります。
そして、新法案が適用されるのは20km以下の電動キックボードに限られています。
最高速度が20km以上の電動キックボードは改正後も現行の「原付」と同じ区分ですので、間違いのないようにしましょう。

自転車感覚になるといっても、説明があった変更点以外は原付と同じルールなんだね。
公道を走る以上、ルールをしっかり守らないといけないね!
電動キックボード購入後にすること
電動キックボードを購入したら、早く試しに乗ってみたいところですが、すぐに公道を走ることはできません。
購入してから公道を走るまでに必要なことを説明しますね!
【1.ナンバープレートの取得】
お住まいの市区町村の役所で手続きを行います。必要なものは以下の通りです。
- 販売証明書(購入した製品に同梱されています)
- 住所を証明できる書類(運転免許証・住民票など)
- 印鑑
ナンバープレートと同時に受け取る「標識交付証明書」は、自賠責保険加入時に必要です。
【2.自賠責保険への加入】
ナンバープレートを取得したときに受け取った「標識交付証明書」と保険料(年間7000~8000円)を以下のいずれかに持参し、加入手続きを行います。
- 保険会社の支店・代理店
- バイク販売店
- 郵便局
- コンビニ
- インターネット
手続きのときに受け取るシールをナンバープレートに貼り付け、ナンバープレートを電動キックボードに取り付けましょう。
走行するとき携帯が必要なもの
- 原動機付自転車の運転免許証(2022年現在20km以下も必要)
- 自賠責保険証
- 原付用ヘルメット(2022年現在必要)
- ナンバープレート

手続きができたらOK!公道で電動キックボードに乗ることができるね!!
【軽自動車税の支払いも必要】
電動キックボード(20km以下)の軽自動車税は「原付50CC以下」区分が適用されます。
役所から送付される納税通知書に従い税金(年間2000円)を納めましょう。
まとめ

- 電動キックボードには、「オフロードモデル」と「公道走行可能モデル」がある
- 電動キックボードを選ぶおすすめポイントは、「扱いやすさ」「安全性」「乗り心地」「モーター・バッテリーの性能」「保証の有無」で、特にブレーキ、タイヤ、バッテリーに注目しよう
- 20km以下の電動キックボードは「MRJ-X1」「EVER CROSS RBC R-15」「od530」「Segway-Ninebot J-MAX」がおすすめ
- 電動キックボード20km以下の公道走行可能タイプは2024年頃から「特定小型電動機付自転車」に区分される
- 「特定小型電動機付自転車」は16歳以上で免許不要、ヘルメットが努力義務、自転車通行帯・自転車道・歩道(6km以下)走行可能となる
- 法改正後も、ナンバープレート、自賠責保険加入、軽自動車税の支払いが必要
- 法改正後も、走行ルールは、変更点以外は原付と同じ
今回は20km以下の電動キックボードから、おすすめの商品をご紹介しました。
オフロードモデルは遊びで気軽に、公道走行可能モデルは移動手段として利用できそうですね。
特に20km以下の公道走行モデルは、もうすぐ免許不要で乗れるようになるのが楽しみですね♪
必要な手続きを忘れず、今のルールを守って安全運転を心がけましょう。