「朝、きれいに整えた髪型が、学校へ着くころには汗でびっしょり」「体育の後、汗の匂いが気になる」なんて悩みを抱えていませんか?
汗は対策次第で、過剰に分泌されることを抑え、気になる汗臭さも防ぐことが可能です。
中学生は、第2次成長期の真っただ中、心も体も大人に向けて急階段を登り始めています。
田舎の中学生だった私は、自転車通学でヘルメットは着用必須でしたので、夏は学校に着くなり、汗でぺったりと頭に貼りついた髪をみて、途方にくれたものでした。
あの頃の私に教えてあげたい!汗を抑えるポイントや、中学生が取り入れやすい汗の臭さ対策を、原因を踏まえて紹介します。
汗と上手に付き合って、快適に学校生活を過ごす方法が見つかりますよ♪
Contents
汗をかかない方法を中学生も登校中に取り入れよう!

夏の暑さは、年々厳しさを増して、登校時間を迎えるころには、すでに30度近くになっている日も多くなってきましたね。
学校に着くころにはシャツが汗でびっしょり、脇汗のシミが恥ずかしくて気分も沈みがち…。
気持ちよく一日をスタートするために、登校中の汗をどうにかしたい!と思っている中学生は多い事でしょう。
そこで、登校中に吹き出す汗を今すぐ止めたい時の対策をご紹介します!
ツボを刺激する
中学生の汗対策の大前提は、お金をかけずにできることですね!貴重なお小遣いは、本当に欲しいものに使いましょう!
そこでまずご紹介するのは、無料で取り入れられる汗対策、「ツボ」を指圧することです。
「半側発汗(はんそくはっかん)」を知っていますか?体の片側に圧を加えると、圧が加わっている側の発汗が抑えられ、反対側の汗の量が増えることです。
舞妓さんが顔に汗をかかない理由の一つと言われていますが、これは脇にある大包(だいほう)というツボが着物の帯で圧迫されているためという説があります。
汗を抑えたい部位によって、ツボが異なります。指先で押して、軽い痛みを感じる部分がツボです。
脇部分は、優しく押して、手は強めに押しましょう。10秒間を3回が目安です。

両乳首から5cm上にあるツボ
- 大包 わきの下あたり、腕を組んで両手の中指があたる所
- 極泉 わきの下のくぼみ、腕の付け根あたり
手を握った時に飛び出る、小指の付け根のふくらみ。先端の丸いペンなどで押しても可。
ゆっくりと呼吸をする
呼吸をゆっくりするようコントロールするだけで発汗を抑えることができます。
心臓の拍動テンポが遅くなると、血圧が下がって、交感神経の緊張が解けていき、発汗が収まっていきます。
人目が気になって、早く汗を早く止めたい!と焦ってしまう気持ちはわかりますが、そんな時こそ深呼吸!
リラックスすることを心がければ、結果的には一番早く汗が止まるかもしれません。
リンパ節を冷やす
汗を抑えるためには、体温の上昇を抑える必要がありますが、効率よくそれを行う方法が、リンパ節を冷やすことです。
体中にいきわたるリンパ液や血液を冷やすことは、体温を低下させることに効果があります。
冷やしたペットボトルや、冷却ジェルシート、保冷剤などを当てましょう。
リンパ節の冷やすポイント
- 首の後ろ
- わきの下
- 左鎖骨の下
- 太ももの付け根
- 膝の裏
家を出る前に、凍らせたペットボトルや、お弁当なら保冷剤を多めに入れてもらい、登校後の体の冷却に利用しましょう!
制汗スプレー、制汗クリームを使う
少しお金はかかりますが、汗を抑える方法として、最も一般的な方法は、制汗スプレーなどを使う方法です。
登校する前に自宅で使用することで、汗を抑え、また汗臭さの元となる菌の繁殖を抑えます。
制汗剤は、その用途によってさまざまな種類があります。それぞれの特徴をよく知って自分に合ったものを選ぶことが大切です。
詳しくは後半にご説明します。「制汗剤、デオドラント剤を活用する」
中学生が購入しやすい価格帯のものも数多くありますので、取り入れてみても良いですね。

汗をかかない方法は中学生特有の原因を知ると解決!

汗をかくのはどうして?
原因の一つとして、体温が上がると汗が出て蒸発する時に体の表面の熱を奪い、冷やす役割を果たしています。
私たちの体が体温を一定に保ち、正常に機能するために欠かせないものと言えます。
ほかにも精神的なものなど、表面上は同じ汗とはいえ、その原因となるものは様々です。
汗をかく原因 | |
---|---|
温熱性発汗 | 暑い時や運動をした時に、体温を下げるための汗 |
精神性発汗 | 緊張したとき、驚いた時、精神的な理由によって出る汗 |
味覚性発汗 | 辛い物を食べた時に反射的に起こる汗 |
私たちを困らせるだけの存在に思えた汗ですが、体を元気に保つためにせっせと働く健気な存在でもあったのですね。
縁を切れない以上、どうやってうまく付き合っていくかを考えていった方が良さそうです。
汗に種類ってあるの?
汗は、汗腺という皮膚にある器官から出てきますが、汗腺には、2種類あります。 エクリン腺とアポクリン腺です。
意外なことに、汗そのものは無臭です。汗が様々なものと交じりあい、細菌が繁殖することで汗臭さが発生してくるのです。
そして、この汗腺の一つである「アポクリン腺」が思春期特有の汗の匂いの大きな原因の一つとなっています。
アポクリン腺は、思春期頃から発達しはじめ、そこから出る汗は、水分のほかにタンパク質や脂質、脂肪酸など匂いのもとになりやすい成分を多く含んでいるからです。
エクリン腺 | アポクリン腺 |
---|---|
全身の皮膚表面に分布 | 脇、下腹部など毛穴に付随 |
匂いはない | 匂いはない |
無色 | 乳白色 |
幼少期から | 思春期ごろから発達 |
中学生は、心身ともに成長が著しい時期ですね。
久しぶりにあった子供の同級生たちが、1年間に5㎝以上身長が伸びてしまい、あっという間に私を追い越していたことは衝撃でした。
それくらい中学生の体は新陳代謝が活発に行われています。それに伴い、熱を発しやすく、汗もかきやすくなると考えられます。
また成長ホルモンが増える中学生は、皮脂が増加しそれが酸化して体臭となります。体臭が汗と交じることで汗臭さが発生することもあります。
中学生特有の原因とは?
- アポクリン腺が発達する
- 新陳代謝が活発で汗をかきやすい
- 成長ホルモンに伴う体臭
様々な要因が重なって、中学生を悩ませる汗の問題が起こっているのです。
汗をかかない方法以外に中学生が学校で汗対策をするならこの3つ!

汗をかかない方法は、先に示した通りですが、それを実践した上でも汗をかいちゃうことはありますよね。
体育の授業や部活の後、体操服がびっしょりになるくらい汗をかくことは、むしろ一生懸命取り組んだことの証です。素晴らしいです♪
とはいえ、まだ授業が続いたり、下校後に予定がある場合は、しっかり対策をとりたいですね。
汗の不快さを軽減し、汗臭さを抑えるには、汗をかいた直後の行動が結果を左右するといっていいでしょう!
汗をかいたら、すぐにふき取る
汗は出来るだけ早く汗拭きシートでふき取りましょう。学校に持ち込めない場合は、濡れタオルでふき取るとよいでしょう。
乾いたタオルでふき取るだけでは、汗の原因になる皮脂汚れなどをふき取れないため、汗の匂い対策としては不十分です。
汗をいち早く止めて、汗臭さを防ぐために欠かせない対策です。これを実践するだけでも大きく改善しますよ

汗をかいた下着、靴下を着替える
清潔な下着や靴下の予備を学校に持っていきましょう。そして汗をかいた下着や靴下は、そのままにせずすぐに着替えましょう。
濡れたままでは、雑菌が繁殖しやすく汗臭い匂いの原因になります。
また下着、靴下は、通気性や吸水性の良いものを選びましょう。
綿100%の下着は、肌触りがよく吸水性に富んでいますが、乾きにくいというデメリットがあります。速乾性に優れた素材のものを選ぶようにしましょう。
制汗剤、デオドラント剤を活用する
汗拭きシートのことは、先にご紹介しましたが、汗拭きシートと併用することで効果が期待できるのが、制汗剤です。
目的や使用部位によって多種多様なものがありますので、自分に合ったものを見つけましょう。
- スプレータイプ 噴射口を直接肌に当てないので衛生的。さらっとした使用感。香りの種類も多い。
- ロールオンタイプ 先端にローラーがあり、直接肌に塗る。伸びがよく速乾性がある。清涼感を感じられるものも多い。
- クリームタイプ 手で直接肌に塗る。肌にぴったりと密着し、汗や摩擦に強い。
- スティックタイプ 手を汚さずに塗れる。肌に密着し、防臭効果の持続性に期待できる。

汗や匂いを気にするあまり、一日に何度も制汗剤を使用したりしていませんか?
制汗剤は、汗腺に蓋をして汗の発生を抑えるため、毛穴の炎症を引き起こし、肌トラブルを引き起こす原因になりかねません。
制汗剤の使用は1日1回までにし、学校が休みの日は、毛穴や皮膚を休ませてあげるとよいでしょう。
また最初は、肌に合うかを試すために少量のものから試してみることをお勧めします。
制汗剤は、値段も様々ですが、中学生が購入しやすい価格帯の物もあります。とはいえ、お小遣いを減らしたくない時は、家族に相談してみてはどうですか?
汗でどんな不都合が生じているのか、学業に支障をきたしているか、正直に話してみましょう。
大人も少なからず経験してきたことですから、きっとあなたの悩みに寄り添ってくれるでしょう。
(さらに対策)家でできること
- 体を清潔にする(毎日、髪を洗う)
- 服を毎日洗う
- 靴は毎週末洗う
- 規則正しい生活をする
- バランスがよい食事をとる
体だけではなく身につける物は、汗臭さの原因になる菌をこまめに除去してリセットしましょう。
また肉中心の食生活をさけ、栄養バランスを意識することは、成長期の体を作る上でもメリットがありますよ。
夜更かしをさけ、自律神経を整えましょう。
基本的な事ですが、これらを実践することで、汗や汗臭さを抑える対策としてだけではなく、中学生らしい清潔感と生き生きとした魅力が備わってくることでしょう♪
汗をかかない方法は中学生の気になる手汗にも効果あり

汗をかかない方法を知りたい中学生の中には、特に手汗をどうにかしたい!と思っている人もいるでしょう。
テストの時、スポーツの大会の時、気になる相手と手を繋ぐ機会がある時。今だけは手汗をかきたくない!と思う場面にこそ、なぜかぐっしょりとかく手汗。
多くの人が思春期の頃にぶつかった悩みかもしれません。
手汗を抑える方法
- 汗拭きシートで拭き取るか、こまめにタオルで汗をふき取る
- 制汗剤を手に塗る クリームタイプなど肌に密着させられる物の方が効果が高い
- 手汗は、ほとんどが「精神性発汗」。リラックスできる方法を見つける(深呼吸する、音楽を聴くなど)
汗かきとは違う、「多汗症」
手汗をかきやすい人の中には、「多汗症」という疾患に該当する場合があります。
「多汗症」とは、幼少期から思春期の頃に発症し、手のひらや足の裏に多量の発汗が起こり、したたり落ちるほどの汗が認められます。
精神的な緊張に影響を受けることが多く、睡眠時には症状がみられないことが特徴の1つです。
皮膚科で診断治療を受けられますので、心配な方は一度受診してみてはどうでしょうか?
実は、私の身近にも「多汗症」の人がいますが、その人は手汗をかくことをあえて公表しています。
「私、生まれつきの体質で手に異常に汗かくんだー。いっぱい拭いてるんだけど、ベタついたらごめんねー♪」と明るく話してくれます。
これは一例ですが、本人がタブーにしないことで、周りも配慮しやすくなり、
また本人も精神的な緊張を和らげて、結果的に症状を抑える事につながっているのかもしれません。
まとめ

- 汗をかかない方法で、中学生が登校中にお金をかけず取り入れられることは、複数ある
- 汗をかきやすく、汗臭さが気になる中学生特有の原因を知ることで、解決策がわかる
- 学校で汗をかいた後の対策は、汗を拭き取り、菌の繁殖を防ぐことが大切
- 手汗の原因は精神的な緊張が大きい。汗かきとは異なる「多汗症」の場合もある
残念ながら、汗は体の機能を維持するためにも、完全に止めることは出来ないものです。
ですが、ポイントを抑えて対策をすれば、うまく付き合っていくことが可能なものでもあります。
中学生は人目が気になる年頃ですが、出来る限りの対策をしたなら、後は過敏になる必要はありません。
堂々と自信をもって学校生活を楽しんでほしいと思います。汗に惑わされないで、あなた自身の魅力をどんどんアピールしていきましょう!