NPO法人 環境みらい下関|循環型社会の形成へ市民活動を活発化させよう 


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環境コラム 

2016年3月号

「低炭素な消費生活を目指して」

菊川町豊東工業団地にある株式会社デコス山口工場では、新聞紙をリサイクルした断熱材セルロースファイバーを製造し、『デコスファイバー』の商品名で販売・施工しています。断熱材は、家の肌着のようなもので家をすっぽり包み込んで熱を伝えにくくし、夏の暑さ・冬の寒さから住む人を守っています。また、きちんと断熱することで暖冷房に使うエネルギーが少なくなりCO2の排出量を低減することが出来ます。更に、住まい手は、使わない照明を消す等省エネルギーを強く意識することで通常の生活に於いてはCO2の排出量を減少させることが出来ます。

当社では、CO2の排出量を少なくするため、品質の安定を最優先に考え、生産性を高める工夫と製造時の省エネルギーに配慮した製造工程にしています。また、廃棄物は全てサーマルリサイクルされその際に発生する残渣(焼却灰)は他社製品の骨材の一部として利用されています。

ところで、CFP(カーボン・フット・プリント)制度をご存知でしょうか?商品やサービスの原材料調達から廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を通して排出される温室効果ガスの排出量をCO2に換算して、商品やサービスに分かりやすく表示する仕組みです。当社は建築用断熱材として日本で初めてCFPマーク使用許諾認定を取得しました。これは、『デコスファイバー』が、製造時のCO2排出量が極めて低いことなどから、その省CO2性能を公的に証明するため経済産業省CFP制度に検証申請を行った結果によるものです。

最近では、ペットボトル飲料、食品、衣類等でCFPマークを多く見かけるようになりました。CFPマークを知ることで、事業者と消費者がより低炭素な消費生活へ自ら変革していくようになればと思っています。




NPO法人環境みらい下関  賛助会員
株式会社デコス 断熱事業部 山口工場工場長 岡川智嘉



2016年2月号

「出来ることからはじめよう~食糧問題について」

環境問題と並び大きな社会問題になっているのが、食糧問題です。
先日、テレビで難民の映像が流れ、子供たちが7日間食べていないという内容の報道がありました。食べることができず、飢餓が原因で1日に4~5万人(1年間に1,500万人以上)の人が亡くなっており、そのうち7割以上が子供たちです。「飢餓」になるのは、食糧が十分に作られていないからではなく、穀物は年間24億トン生産されています。これは世界中の人が生きていくのに必要な量の約2倍になります。それでも食べ物の不足している人がいるのはどうしてでしょうか?
一人当たりの食糧供給量を比較すると、日本では必要なカロリーより31%も多く、ソマリアでは16%不足しています。私たちのように食べるものがいつでも十分手に入るのは、世界のおよそ2割の人だけです。
穀物は人間が食べるだけではなく、先進国では穀物の6割(約4億トン)が牛・豚・鶏などの家畜のえさになっています。牛肉1㎏作るために穀物11㎏、豚肉1㎏作るために穀物7㎏、鶏肉1㎏作るのに穀物4㎏を消費しています。結果として、世界の2割足らずの先進国に住む私たちが世界の穀物の半分以上を消費しているのです。
私たち日本人の食生活は、第2次世界大戦前に比べると大きく変わりました。例えば、肉や卵を食べる量は10倍になり、エサとして使う穀物の量も急増し、エサ用のトウモロコシや大豆は90%を輸入しています。こうした穀物の消費だけでなく、砂糖や植物油(ヤシ油)などのプランテーション作物を大量に輸入することで、途上国の生活にも大きくダメージを与えているのです。
世界で取れるマグロの4分の1以上が日本で消費されています。そのマグロのエサとして東南アジアの人が日常的に食べていた魚を使ったため、その値段が高騰し地元の人はその魚を簡単に食べられなくなりました。さらに、現地では高級魚でほとんど食べられないマグロは、日本では犬や猫たちがペットフードとして食べています。
日本の食品の半分以上は、世界から輸入したものです。私たちは年間5,500万トンの食料を輸入しながら、1,800万トンも捨てています。食料の廃棄率では世界一の消費大国アメリカを上回り、廃棄量は世界の食料援助総量470万トンをはるかに上回る3,000万人分(途上国の5,000万人分)の年間食糧に匹敵しています。
日本での食料廃棄の半分以上にあたる1,000万トンが家庭から捨てられています。この家庭から出る残飯の総額は、日本全体で年間11兆円です。これは日本の農水産業の生産額とほぼ同額です。さらに、その処理費用で2兆円使われています。日本ほど大量に食糧を輸入しながら、廃棄を続けている国はないのです。
食糧輸入が途絶した場合、1年後には3,000万人が餓死すると1978年に試算されています。日本では今、昭和50年頃の穀物自給率(40%)より10%以上悪化し、26%になっています。もし今、食糧輸入が途絶した場合にはそれ以上の餓死者が出ることになります。
今私たちにできることは、食糧問題について、もう一度考え飽食や必要以上の消費をしている生活を見直すことが、未来への責任ではないのでしょうか。




NPO法人環境みらい下関  賛助会員
下関農業協同組合 総務部総務課 課長 森田満男



2016年1月号

「みらい館啓発棟の指定管理者制度導入!」

新年明けましておめでとうございます。新年早々良いニュースをお届けできず、誠に恐縮ですが、みらい館の指定管理者制度の導入により環境みらい下関にとって残念なお知らせをしなくてはなりません。

2003年法律の改正により、公の施設の管理・運営を株式会社を初めとするその他の団体に包括的に代行させることが出来る制度となり、昨年11月環境みらい館の指定管理者の選定コンペが行われ、当法人は残念ながら落選となりました。
2003年、環境みらい館の啓発棟を公設民営で管理・運営を行うことを目的としてNPO法人環境みらい下関を設立し、これまで多くの市民や企業・団体、学識経験者等が熱心に議論を重ね、下関の循環型社会形成のためボランティアを中心に幅広く活動を展開し、正会員257名、賛助会員34社、常勤職員8名の規模となりました。
現在、指定管理者制を多くの行政が採用しておりますが、建物管理やゴミ処理はどこでも出来ますが、当法人の規模で多くのボランティアが集まり環境問題に取り組んでいる法人は多く無いと自負しております。
循環型社会の形成は高いミッションが必要で、世界的にも地球温暖化防止は待ったなしとなっています。今回指定管理者から外れたことは、当法人に取り死活問題で、多くの会員・賛助会員・職員の方には、大変ご迷惑をおかけしますが、下関から循環型社会を目指す団体を消滅させることはできません。

この活動が継続できますよう、現在原点に返り今後の対応を検討しておりますので、市民の皆様、会員の皆様・賛助会員の皆様引き続きこれまでと同様ご支援ご鞭撻賜りますよう宜しくお願い申し上げます。



NPO法人環境みらい下関  理事
(一財)下関市21世紀協会 事務局長 大迫芳彦



2015年12月号

「環境・社会活動にホップ・ステップ・ジャンプ」

最近特に、自然が猛威を振るう機会が増大しているように思う。ゲリラ豪雨に大型台風、異常気象をあげればきりがない。これも地球環境に負荷を与えてきた影響なのだろうか。
私の幼少期は、ゲリラ豪雨のように「バケツをひっくり返したような雨」が長時間降り続いていたか。あんなに大きな台風が頻発していたかと思うと、少なくとも現代のような状況ではなかったように思う。
地球環境を考えたとき、こうした事象を増大させないためにも「環境にやさしい取り組み」は個々人、企業問わず不可欠な要素となっている。
昨今の事業活動では、「環境負荷低減、エコ活動、3R(リデュース・リユース・リサイクル)」など「環境にやさしい」は、当然の取り組みとして認知されつつある。とも言う当社も、環境にやさしい取り組みを事業活動に反映し、更には社会貢献活動へも拡大していこうとする活動を段階的に進めてきた。
その段階を「ホップ・ステップ・ジャンプ」に例えると、
まずは、ホップとして、「不要な照明は切る、無駄な流水はやめる、ゴミの分別を徹底する、用紙の使用枚数を削減する、アイドリングストップ」など、すぐ始められることから意識的に取り組んできた。
次にステップとして、「LED照明、低排出ガス・低燃費車」など長期間使用可能で、環境負荷低減に貢献できる設備の導入。また、クールビズやウォームビズなどの地球温暖化防止のための服装での勤務など、自社で取り組めることを実施してきた。
次のジャンプとして、3R(リデュース・リユース・リサイクル)」などを視点にお取引と協力してのお引取りキャンペーンを展開。ご自宅で不要になった「衣料品」をOFFチケットと引き換えにお引取りし、リサイクルへ、その収益金を被災地の子供たちの支援へ寄付する。または、ペットボトルキャップを集めて、「世界の子供たちにワクチンを届けよう」に参加し、こちらもリサイクルで得た収益をNPO法人を通じて世界の子供にワクチンを届ける活動などを進めてきた。
どれも、「省エネルギー」「廃棄物の削減」「環境負荷低減」「社会貢献」につながる取り組みとして進めているが、まだまだ取り組めることはあると思う。これからも意識を持って、次世代に住みよい環境を残しいていけるよう努めていきたい。 


NPO法人環境みらい下関  賛助会員
(株)下関大丸 業務推進部 永野健治



2015年11月号

「取り組みを支えるもの」

弊社はISO9001とISO14001の認証を取得しています。マネジメントシステムは「組織が方針及び目標を定め、その目標を達成するためのシステム」と定義されており、弊社が継続的な改善を積み重ね顧客満足の向上に努力し、又できる範囲内ではありますが環境への取り組みで地域環境の改善に寄与することで、これらの認証を継続取得できています。

全社のデータを収集するので結構大変!
ISO14001に関連して、毎年二酸化炭素の排出量の中期計画を立て、その排出量の算出を行い、また生ゴミ・その他の燃えるゴミ・プラゴミ・新聞紙・雑誌・ダンボールを分別し毎週計量、排出するゴミの量を月単位でグラフに落とし込み「見える化」を行い、ゴミ削減に対する意識の向上を図っています。毎年、運営環境の違いはありまが取り組み始める直前のH18年度と比較するとH26年度の二酸化炭素の排出量は一人当たり約30%の削減、一般ゴミについては、再生量が当初より3.2倍増となっています。最終処分量は絶対量で比較すると残念ながら削減できていませんが、これは昨年度より強化中の5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)が依然より進み、整理整頓が確実に行われた結果、その処分量が増えたことが分かっています。良好な結果を出すために目標を持ち取り組むことは非常に重要ですが、必要不可欠なものは、一人一人の自発的な協力、協働であろうと思います。お互いが潤滑な人間関係の中で協働できることが、顧客満足にも環境保全にもより良い影響と結果をもたらしてくれています。

また弊社で行っているボランティア活動の一つに、エコキャップ・プルタブ運動があります。エコキャップは、発展途上国の子供向けワクチンとなり、プルタブは車椅子に変身します。

集めるという極簡単な行動がゴミを減らす上、多くの人に役立つものになるのは非常に嬉しいことです。これらの活動も小さな思いやりから始まりますが、継続的社会貢献は協働の心がもたらす大きな結果だと思います。気持ちを分け合える皆さんに感謝!


長府のうめだ小児科医院様に多大なご協力を頂いています!

ちりも積もれば山となる!ですね

NPO法人環境みらい下関  賛助会員
(株)カワサキコーポレーション 総務部 筑紫雅恵



2015年10月号

「子供と一緒に掃除してみようかな」

作ここ数年、「スポーツ観戦を終えた日本人が、試合会場の客席のゴミを拾って帰る光景」が世界各国のメディアで称賛されたというニュースをよく目にします。
私自身は、試合会場にまで足を運んでスポーツ観戦するタイプではないのですが、そういったニュースで紹介されている動画には、沢山の若者が観客席のゴミ拾いをして帰る姿が映し出されることが多く、「日本人すごい」「若者すごい」と自分が褒められた訳でもないのに、ニンマリしながらその画面に見入ってしまいます。

つい先日もそういうニュースを子供と一緒に見る機会があり、調子に乗った私が小学生の娘に向け「お前(娘)も見習えよ!」と言うと、娘から「パパが一番怠け者じゃん!家の掃除はママばっかりで、庭の草刈りは爺ちゃんに任せっきり。」と反撃を食らってしまいました。決して模範的なパパとは言えない私のことはさて置き、実のところは小学生の娘もそのニュースに感動してくれていたわけで、とても素敵なグッド・ニュースでした。

一方、ところ変わって我が家の近所での光景なのですが、道端や空き地の草刈りやゴミ拾いを善意で自主的にされているご高齢の方をよく見掛けます。誰かに言われてやるのではなく、誰かと一緒にやるのでもなく、自分の敷地の手入れをするついでに、本当に何気なく近隣の清掃をされています。ごく自然に、自分の敷地以外のところにまで手を掛けてあげるという姿勢は、同じ地元住民として見習い、受け継いで行かなければならない文化だとも感じています。

さて、“環境”に関わる課題や問題を“未来”まで含めて考えれば本当に様々あると思いますが、子供と一緒に掃除(自分が暮らす環境の清掃や整理や整備)をすることが、色々な語らいも含め、次の何かのキッカケになるかもしれないと感じた今日この頃です。今までとは少し違った気持ちで、子供と一緒に掃除に向き合ってみようと思います。




NPO法人環境みらい下関  賛助会員
生活協同組合コープやまぐち 下関センター 支部長 藤井紀男



2015年9月号

「EMボカシの特徴について」

作物は、地力で栽培するのが理想ですが、地力だけでは作物に必要な養分を賄う事も難しく、そこでEMボカシで不足した養分を補うと効果的です。一般にボカシは、色々な有機物にEM菌を混ぜ合わせ発酵させます。他にも発酵過程の方法はありますが、弊社の工程は有機物にEM発酵液と温度管理を主体にボカシ肥料を製造しております。

ボカシは養分供給力も高く、また可溶性養分も多く仕込みの時の環境が悪いと腐敗菌の繁殖も伴います。しかし、仕込み時にEMを上手に使う事で有機物は有用微生物の菌密度が高く、養分供給力の高いボカシとなります。

ボカシの施用法として、たとえばボカシを直接ほ場に施用しますと、有機態の窒素は土壌中で微生物により分解され、施用後はアンモニア態窒素等が発生しやすく、根を傷めるなどの障害もでます。土壌にもよりますが、EMボカシの施用後は作物等の植え付けはなるべく二週間以上あけられるのが好いかと思います。




EM発酵促進剤「マイクロエコロジー」

マイクロエコロジーは食品加工などに使われている有用な微生物を、米糠を主成分とする培糞資材で殖やしたものです。これらの微生物はグループを作り、グループ内では互いに協力し合って有機物を発酵分解します。マイクロエコロジーは微生物のこの様な性質を利用して作られたものです。

使い方(生ごみ処理容器:キッチンリサイクラ―と併用してお使いになる時)

①水切りした生ごみをキッチンリサイクラ―に入れて、マイクロエコロジーを表面にまんべんなく振り掛けて密閉しておく。

②2~3日おきに容器の底にたまる液(発酵液)を抜き取り、その液を100倍以上に水で薄めて、作物の肥料にする。

③生ごみがいっぱいになったらふたをしめたまま4~5日おき発酵させる。それを菜園の土に埋め込み肥料として利用する。

EMの働き:有用微生物群は1980年代、琉球大学教授比嘉照夫博士によって研究開発されたもので、有機物を発酵分解させ、その生成物は植物に最適な状態で吸収されます。またEMは食品の加工に使われている酵母や乳酸菌、悪臭の原因となる硫化水素などの有害物質を糖や有機酸に変える光合成細菌を主成分とする有用微生物の集まりで、これらが互いに共生関係を保ち環境浄化を行うことも確認されています。



NPO法人環境みらい下関  賛助会員
興洋産業株式会社 バイオ事業部 大野哲雄



2015年8月号

「じねんじょの活動」重症心身障害児者地域生活支援センター

「じねんじょ」は、平成16年に開設し、生野町2丁目のかねはら小児科の3・4階にある重度の肢体不自由と重度の知的障害を併せ持った重症心身障害児者と言われる方々対象の通所施設です。

幼児から40歳代の85名の方が利用登録しておられます。日々40名の利用者(私達はメンバーさんと呼んでおります。)さんにご利用頂いています。「じねんじょ」では、重い障害があっても楽しめるスポーツや文化活動に積極的に取り組んでおり、また、「地域と共に生き、地域と共に在る」という理念を実現するために、地域に積極的に出かけています。

障害が重い人ばかりのため、活動は限られますが、環境の問題に考慮した活動にも取り組んできました。ささやかな取り組みですが紹介させて頂きます。

環境関係の主な活動は、①ひこっとマリンビーチ清掃活動(西山海岸)、②だいち近隣(稗田中町)の清掃活動、③使用済み封筒を再利用、④ペットボトルのキャップを回収しエコキャップ回収BOXに持って行く、⑤新聞紙を折ってゴミ袋にし汚物処理に再利用、⑥アルミ缶を潰して換金、⑦広告紙を折ってテーブル用のゴミ箱に再利用することなどです。

アルミ缶や広告紙のゴミ箱は地域の方やボランティアの方にご協力いただいています。アルミ缶回収は、メイク機材さん、下関管財さん、九電工さん、浜田瓦工業さん(プルタブのみ)の4か所にお願いし、メンバーが回収に行っています。いつもご協力いただき感謝しております。今後とも、日々の活動のなかで、環境の問題に配慮した活動を続けて行きたいと思います。

重症心身障害児者は、歩くこともできないし、話すこともできない、何もわからない人たちのように思われますが、出会うことにより豊かな感性がその人たちの中心にあることに気づかされます。また、命の大切さや自分が生きていくことの意味を発見できると思っています。どうぞ、気軽にお立ち寄り下さい。






NPO法人環境みらい下関  賛助会員
「じねんじょ」理事長 金原洋治



2015年7月号

心もエコで、暑い夏を涼しく快適に! 

皆様こんにちは。今は夏真っ盛りといったころでしょうか?
私は毎年『緑のカーテン』に挑戦しています。といっても大掛かりではなく自宅のベランダに小さなプランタを置いて窓半分を覆い隠す程度のものです。『緑のカーテン』の効果もそうですが、毎日水やり、成長を眺めているだけで癒されます。わたしは“ヘチマのカーテン”に挑戦していますが、希に大きな身を付けたときはとても感動します。“緑”は心にいいですね。まさに「体」にも「お家」にもエコなのではないでしょうか?

ところで、皆様は「3R+R」という言葉をご存知ですか?「削減:Reduce(リデュース)」、「再使用:Reuse
(リユーズ)」、「再生利用:Recycle(リサイクル)」+「拒否:Refuse(リフューズ)」。ごみ減量を考える上で重要なキーワードです。紙面の関係で詳細は割愛しますが、今回は「Recycle」をテーマに進めたいと思います。

さて『緑のカーテン』ですが、育て方はとても簡単です。(ここでは省略しますが)この時使用する配合土などの“土”を「リサイクル」したもので賄うことができればさらにエコ活動のポイントアップですね。実はそれほど難しくありません。ご家庭で排出された生ごみを使用します。一度発酵したものを土と混ぜることで堆肥となります。“ダンボールコンポスト”を使用すれば低コストで挑戦できます。ちょっとお金をかけ家庭用などの「生ごみ処理機」を使用すればもっと手軽に作れますし、最近では“ごみ集積場”に小規模の「業務用生ごみ処理機」を設置して共同利用している自治体様もあるようです。ご興味のある方は、「NPO法人環境みらい下関」様にお問い合わせ頂けますとご希望の情報をご提供頂けます。
収集されるごみの約4割は“生ごみ”と言われております。ご存知のように紙やプラスチックはリサイクルが進んでいます。生ごみもまたリサイクルされると発生するごみのほとんどがリサイクルできることになります。再生時には自然エネルギーを使用することで究極のエコが実現出来るのではないでしょうか?少し大げさに書きましたが、近い将来「ごみ0」社会が実現できるものと信じております。

最後に、誰でもできるエコ活動を一つ。皆様がご家庭で日々出される“生ごみ”、最後に一絞りしてください。ある自治体様の試算では50g/回の削減効果があるそうです。たかだか50gかもしれませんが、ごみ処理費用「1kg=40円」として、1年365日、各ご家庭(○○万世帯)が行うと…計算してみてください。とても地味ですが、効果は大きいでしょう?


NPO法人環境みらい下関  大瀬隆博



2015年6月号

海水浴シーズンを迎えるにあたり 

三方を海に囲まれた下関市は、海の恵みを多く受けてきました。全国に自慢できることが数多くあります。今や全国的に認知されている角島大橋、白い砂浜が広がる土井ヶ浜海水浴場など、綺麗な景色が楽しめる観光地も多くあります。

私は冬場でも海辺に行くことがありますが、美しい自然の他に目に付くものがあります。それは、きれいな砂浜を覆ってしまいそうなほどの量のゴミです。海に囲まれている地域では、海岸にゴミが漂着することは避けられません。冬の季節風の影響で、日本海沿岸は大陸からのゴミが漂着してしまうのです。

普段、私達がきれいだなあと感じて見ている景色がどのように保たれているか、気にしている人はあまりいないのではないのでしょうか。これから海水浴シーズンがやってきますが、その時には綺麗な砂浜が待っていることでしょう。しかしそれは、シーズン前に清掃して下さる方々のおかげだということを忘れてはいけません。

砂浜でバーベキューをしたり花火をしたりと、楽しいことがたくさんあります。その時に出たゴミを放置することはないでしょうか。それらは砂浜の景観を損ねるだけではなく、海に流れて他の海岸へ漂着してしまい、そこの砂浜を覆うことになります。

美しい砂浜で認知されている観光地を、ゴミで汚してしまうのはとても残念なことです。これは角島や土井ヶ浜に限らず、全国各地の海水浴場でも言えることです。

海水浴場を綺麗に保つには、ゴミを出さないように意識することが重要です。そして「来た時よりも美しく」という言葉があるように、砂浜に遊びに行った際に、一人一人がゴミを一つでも拾って帰れば、より一層美しい砂浜を創り上げることができるのではないでしょうか。海水浴シーズンを迎えるにあたり、皆が気持ちよく過ごせるよう意識を向けるきっかけになればと思います。



NPO法人環境みらい下関  賛助会員
サンデン広告株式会社 吉田 圭



2015年5月号

不便だけど、まだ使えたはずの昭和の思い出 



まさか一人一台、電話機を持ち歩く時代がくるなんて想像もしませんでした。昔はどの家を訪ねても、電電公社から借りたダイヤル式の電話機が、玄関先に一台あるだけでした。みんな同じ型の電話ばかりでしたから、各家庭では工夫をこらして電話機や受話器に「服」みたいなものを着せていました。「ジーコロジーコロ」と電話をかけるたびに音がして、電話したことがすぐに家族にばれました。しかも電話を切るときには必ず「チン」って、また音がする。

恋人に電話しようものなら、その話は玄関先から家中に筒抜けで、相手の親が電話に出てしまった時なんて、緊張するったらありゃしない。「あのー、あのー、もしもし、あのー」なんて。そう言えば、かつて「ダイヤルを回す」という言葉は「電話をかける」という意味でした。今じゃ金庫くらいにしか使いません。

テレビもずいぶんと進化しました。まさかテレビ番組をこんなに簡単に録画することができるなんて思いもしませんでした。「我が家にテレビがやってきた」あの感動の日と比べれば、今昔の感があります。もはやブラウン管は歴史となり、毎日聞いたあの「ブッツ」という電源スイッチの音も、耳の奥底にかすかな記憶として残るばかりです。

「ガチャガチャ」と回す丸いチャンネルを、兄弟姉妹で激しく争いました。見逃したが最後、翌日の話題についていけません。もう必死でした。そう言えば、「チャンネルを回す」という言葉は「番組を切り替える」という意味で使っていました。今じゃリモコン付きの録画付き。チャンネルを回すこともなく、チャンネル争いの光景もなくなったのでしょうか。

そう、たしかに科学技術の発達には目を見張るものがあります。人々の不安を減らし、利便性を高めてくれました。家族にばれることなく恋人に電話ができ、チャンネル主導権を奪い合う必要もありません。行けなかった所に行けるようになって、治らなかった病気も治ります。昔と比べたら夢のような世界です。

でも、ふと思うことがあるのです。ドキドキしながらダイヤルを回し、ワイワイやりながらチャンネルを争った、あの時代も良かったんじゃないか。不便でも物を大切にしたあの頃も良かったんじゃないか。そして我が家にあった、まだ使えたはずのあの懐かしい昭和の電話機やテレビは、どこへいってしまったんだろう。

気がつけば、まだまだ使えるものを思い出とともにたくさん捨てていました。電話もテレビも、鉛筆もイスも自転車も服も、みんな捨ててきました。ポイポイポイポイと捨ててきました。捨てた量だけなら、かつての王侯貴族にもひけをとりません。徳川将軍家も、私が捨てるゴミの量にはかなわないでしょう。しかも私が捨ててきた電話やテレビは土に還りません。現代のゴミは、土になることも肥やしになることもないのです。

科学技術の発達は、我々に大きな喜びを与えてくれましたが、負の遺産も残しました。「大量のゴミ」「公害」「危険な製品」「限られた資源の枯渇」。こうした負の遺産に真っ向から立ち向かっていったのは環境団体です。「消費者運動」「反公害運動」「自然保護運動」などは、困難な戦いに挑んで一定の成果をおさめてきました。

この環境対策の歴史に新たな一ページを加える環境団体は誰でありましょうか。21世紀に名をなす環境団体は、「物を大切にする」かつての文化を取り戻そうとするようなところでしょうか。環境のみらいに向けた新たな挑戦の姿は、まだその全貌を明らかにしていないようです。


NPO法人環境みらい下関 監事
下関市立大学 教授 川野 祐二



2015年4月号

これからの海へ



残念ながら山口の海岸は漂着ごみだらけだ。海のごみは,海流や潮流さらには海の上を吹く風によってできる「海の流れ」に従って流れ着くため,山口県の日本海沿岸には,朝鮮半島南岸から流出したものだけでなく,対馬暖流に乗って中国大陸や台湾からも漂着する。一方,山口県の瀬戸内海沿岸には,主に瀬戸内西部から流出したものが漂着する。特に周防大島には,その位置と地形から,広島湾起因の漂流物が大量に流れ着いている。ここまで記すと「山口県は被害者だ」と感じる読者も多くいるだろう。しかし山口県から流れ出たごみは,海の流れに従って下流側の日本海北部や瀬戸内海の対岸に漂着する。すなわち海ごみ問題は,被害者と加害者の関係が一対一ではなく,循環する海の流れに従って繋がっていると言え,解決に向けてすべての地域が同様に取り組まなければならない問題でもある。

とは言っても,陸に生活する私たちは,自ら海に向かってごみを捨てたことなどないだろう。なのになぜ,海にこんなに沢山のごみがあるのか。それは街中に散乱していたごみが,雨水や河川という水の流れを通じて海に流れ込むためである。陸域でのごみの管理と適切な処分について十分に行っていると言う声も聞こえそうだが,それは家庭(自分の周辺)の範囲であって,街中には残念ながらごみは落ちている。そのわずかなごみが最終的に流れ着くのが海であり,瀬戸内海でそれらをかき集めれば,年間4,500トン(瀬戸内海に流入するごみの量)にもなってしまう。さらに海ごみは,すでに流出が始まってから相当な年月を経ており,過去からの蓄積がすでに大量にある。それにもう一つ加えるなら,今後も止まる見込みがないということである。
 このように絶望的な海ごみ問題であるが,私たちはここで諦める訳にはいかない。なぜならば,ごみとなるものを作り出すのは地球上で私たち人間のみであり,今後も私たちは出し続ける。特にプラスチックは,海洋中に放置されると有害化学物質を吸着し,微細破片化して回収が困難となってしまう。

では,これから私たちはどうすればいいのだろうか。まず海ごみの発生抑制は,緊々で重要な課題であることを認識しなければならない。教育や普及啓発活動,3Rの推進,デポジット制の実施が叫ばれているが,それらだけでは地域内からの流出や他地域からの漂着を今すぐゼロにすることはできない。また過去すでに流出してしまったごみも大量に存在する。よって現状では,「低密度の維持」を目標に,海ごみの回収を促進し,それを無理なく継続する体制を構築することが求められる。これまでの調査の結果,海岸のごみは2割の海岸に8割のごみが堆積していることがわかっている。回収に費用と手間がかかる海ごみの密度を効率的に低減するためには,身近な海岸での回収ばかりではなく,特にごみの堆積している海岸を事前に明らかにし,最もごみの多い海岸から順番に回収する重点回収の実施が必要だ。

また回収活動を広げることだけに注力してもいけない。なぜならば,せっかく始まった活動も,いずれスタミナが切れ,または他に関心が移るなどして活動が先細りになってしまう。それを防ぐためには,常に外部からエネルギーを注入し続けなければならない。しかし新たな活動を始めるのに比べ,継続は効果が見えにくいため,エネルギーの注入方法が難しい。これこそ「NPO環境みらい下関」の力の見せ所である。

最後に,山口の海岸は漂着ごみだらけであるが,海は美しい。海ごみの存在は,海を持つ地域にとって重大なマイナス要因であるため,ごみだらけの海を一般の人に見せたり,海岸にごみがあることをアピールすることなどしたくないだろう。だからといって回収活動を地域の人だけで行うには限度がある。ではどうすればいいのだろうか。ごみの存在は確かにマイナスである。しかしごみを回収し,きれいな海を取り戻す行動はプラスの活動である。ぜひとも,積極的に地域外の方に協力を要請し,実際に海岸に出て海ごみの回収活動に参加してもらおう。きっと参加者は,ごみだらけの海岸に行ったという思い出ではなく,私たちが美しくしたというプラスの行動を心に刻むことになり,末永く山口の海を愛し,そこでの出会いを大切にしてくれることだろう。


一般社団法人JEAN  理事
鹿児島大学教授 藤枝  繁



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